全国的に寒さがぶり返している。先週末、千鳥ガ淵で開花し始めた2,3分咲きのソメイヨシノを愛でていたのが嘘のようだ。裏磐梯はとうとう新雪が30センチを超えてしまった。ちょっと出かけるにも、舌打ちをしながら車の除雪から始めなければならない。とはいえ暖かさが戻る明日、強い春の日差しがあっさり春の雪を溶かしてしまう事だろう。(庭にて)
昨夜から雪。また冬に戻ってしまった。時々吹雪、とはいえ、-2℃の気温はやはり春。そんな吹雪の中を食べ物を求めて野鳥たちが飛び回っている。地熱の残る敷石にはまだ雪は積もらず、シジュウカラ、カシラダカが必死でカラマツの実をついばんでいる。この時期の突然の雪は北に帰る野鳥たちには脅威。命を落とす危険性が高いと聞く。明日も雪の予報、しっかり食べ物を胃袋に収めて数日の雪に耐えてほしい。(窓越しに)
気温10℃、とても暖かい。ハンギングバスケットのリナリアが早春の日差しを浴びてとても美しい。近付くとミツバチの羽音、数頭のミツバチがリナリアの蜜を求めて飛び回っている。花のまったくないこの時期、いったいどこから飛んできたのであろうか。明治時代に蜜の生産性に優れた西洋ミツバチの移入によって、生活圏を奪われたニホンミツバチ。種としての存続が懸念されたこともあったのだ。しかし、今は安い輸入ハチミツに押されて衰退する国内の養蜂業を背景にして、二ホンミツバチ復活の兆しが著しいという。(庭にて)
枯れた芝草の中に点々と派手やかにクロッカスが咲いている。この花も春の訪れの喜びをいち早く告げてくれる代表花の一つである。クロッカスの原産地は地中海沿岸、小アジア、イランであり、その仲間には11月頃咲くサフランと、早春に咲くクロッカスがある。サフランのめしべを乾燥させたものが、かの有名な高価なスパイス、サフランであり、漢方薬、番紅花である。クロッカスにも立派な赤いめしべがあるが、サフランと同じように利用できないのであろうか。(三春ハーブガーデンにて)
冬枯れの陽だまりにオオイヌノフグリが咲いている。なんと美しい花だろうか。このブルーの小花に出会うと、近付く春の喜びを強く感じるのは私ばかりではないだろう。全国いたるところで見られるオオイヌノフグリは明治初年にヨーロッパからやってきた、在来種イヌノフグリを絶滅危惧種にまで追いやってしまったほどの強い繁殖力を持つ帰化植物。イヌノフグリに似ているとはいえ、命名者、牧野富太郎博士はこの美しい花になんと安易なひどい和名を与えてしまった事であろうか。オオイヌノフグリの名誉のためにその学名Veronica persicaを紹介しよう。Veronicaは十字架を背負って歩くキリストの汗をぬぐってやった聖女ウエロニカの名にちなみ、persicaはペルシャの意味である。そして英語ではBird's Eye。それにしても和名はあまりにもかわいそうである。
(24日から26日まで3日間 日記 休みます)
(24日から26日まで3日間 日記 休みます)
雪に埋まった鉢植えのバラを掘り起こし、家に運びいれたのが3月初め。暖かい部屋の窓辺に置かれたバラはすぐに芽吹き、今では毎日の水遣りと、勢いよく成長するこのバラの楽しい観察から一日が始まっている。そして今日、ごくごく小さいつぼみを発見した。よく見ればたくさんのつぼみの数である。ダークレッドの魅力的な花を咲かせ、そしてすばらしい香りのトラディスカント。見事に花開き、部屋いっぱいにオールドローズの香りを漂わせる、そんな夢のような瞬間が待ち遠しい。(窓辺にて)
朝から強い霙、昼過ぎから晴れ間。気温が高い。甲府沼から流れ出るカーティスクリークの小川が水量を増し、音を立てて流れている。珍しい事だ。沼の雪解けが急で、もはや湖上に立つ事はできないだろう。こうなるとちょっとさびしい気もする。(甲府沼にて)
この時期、外の雪景色を見るたびに、早い雪解け、爆発的春の到来を願う思いが強まる一方である。雪から掘り起こした鉢植えのバラはいつ花咲くのであろうか。花咲くバラの庭を夢見て、昨年幸せな時間に撮った写真を整理してみました。
春を探しに今日も花見山に行く。気温12℃、暖かい。そんな花見山でマンサクが満開。早春、山で一番早く花を咲かせる、フキノトウと同じように春の到来を告げるうれしい花である。といっても裏磐梯でこの花を見るには、4月まで待たなければならない。(快晴の花見山にて)