近年、冬の園芸植物としてヘレボルスの人気はすごいものがある。どの園芸店へ行ってもたくさんのヘレボルスが売られている。ヘレボルス・ニゲルのクリスマスローズは理解できるとしても、日本ではヘレボルスの総称がクリスマスローズとなってしまったのは理解に苦しむ。あまりにも呼称がヘレボルスの実像とかけ離れているように思うのだが。何はともあれ、最近、地植にされ、伸びやかに育ったヘレボルスに出会うと、改めてその美しさに驚く事がある。(三春ハーブガーデンにて)
郡山からの帰り道、単調なR49号を避け、磐梯熱海よりグリーンライン、戊辰戦争の戦場となったことで有名な母成峠を越えて家に帰る。峠を越えると一気に広がる風景、まさに沈まんとする太陽、夕映えが安達太良山、吾妻連峰、磐梯山を染め、なんともすばらしい。コースを変えたことに満足する。昨年無料化されたにもかかわらず、相変わらず行き交う車は少ない。もっと利用されても良い道だと思うのだが。
朝、起きるのが楽しみな季節になった。寝床の中で野鳥達の歌声を聞きながら目覚める。そしてじっと聞き入る。カーテンを少し開ける。決して一気に開けたりはしない。急激な雪解け、日に日に面積を広げる芝生。そんな芝生の上で餌をついばむ野鳥をそっと探す。カメラは必ず窓辺に置いておく。今日はホオジロである。(よく観察すると、カシラダカである。それにしても似てるなー)さて明日はどんな野鳥が来てくれるであろうか。
2月23日に遠く長野からやってきたマダム・ジョゼフ・シュヴァルツ。そのまま明るい窓辺に置かれ、芽吹き、成長を続け、そしてたくさんのつぼみを付けた。4月半ばには白い美しい花を咲かせることだろう。庭の雪も驚くほどとけ融け、大地が見え始めている。これから数え切れないほどの庭仕事が待っている。覚悟しよう。
明るい雪面に元気よく動き回る黒い虫を発見。春を告げるユキムシである。正確にはセッケイカワゲラと言うらしい。このユキムシを見るとすぐに弥陀ヶ原を思い出す。毎年春、剣岳を登るために除雪前の弥陀ヶ原の長い雪原を、40kgを越すキスリングを背負い、うんうん唸りながら死ぬ思いで雷鳥沢を目指す。足元にはおびただしいユキムシの列がまるで立山に向かってせわしなく登ってゆくごとく。(ユキムシ 不動滝入り口にて撮影3月22日 弥陀ヶ原にて 1965年4月撮影)
眠気を催すような今日の猪苗代湖。猪苗代長浜、一見、長旅を前にした緊張も興奮も感じられないように見えるコハクチョウ、オナガガモたち。数羽の羽を傷めたハクチョウも見受けられる。傷の癒えるのを待っている旅立ちの遅れた仲間たちなのだろうか。この羽では長旅は無理だろう。仲間と一緒に無事帰国してほしいのだが。(傷ついた 左ハクチョウ)
冬の間、怠けていた付けで、体重が4キロほど増えてしまった。少し体を動かそう、そんな思いで不動滝に行ってみる。雪の不動滝は夏道より歩きやすく運動にならない。この滝は冬でも水量が多いせいか期待するような氷瀑になることがすくない。とは言え、いつ訪れても静寂、荘厳な雰囲気を漂わせる、魅力的な名瀑であることに変わりない。水量の多い豪快な不動滝もご覧ください。
東京では桜の開花宣言。穏やかな今日の裏磐梯、庭のトチノキの大きな冬芽もなんだか少しふくらんだ気がする。50センチに満たなかったこのマロニエ(トチノキ)も今や3メートルを越えるにまで成長した。爆発する裏磐梯の春、今年は花を咲かせてくれるであろうか。うっとりするようなマロニエの花の香りが庭に漂う・・・いいだろうな。 マロニエときたら、そうリラ。今年はリラをたくさん植えるぞ。春よこい。早く来い。
今年の桧原湖は全面結氷ぜずまま、ワカサギの穴釣りのシーズンを終わろうとしている。こんな事は今までになかったことだろう。今日の桧原湖の氷上は穴釣りを楽しむテントはなく、犬達が楽しそうに駆け回る氷上ドッグラン。
花つきのミニバラを買ったのが1月。2月には明るい窓辺でたくさん花を咲かせてくれた。その後、薪ストーブの燃えるそばの窓辺に置かれたバラは時々水を与えられるだけ。それでも成長を続け、青く茂り、よく見ればたくさんのつぼみを付けている。名無しのバラ、悪条件の中でさえまた花を咲かせようとしている。その強さ、健気さに感動。
この時期になるとしつこく雪が降る。今年は暖冬という気の緩みもあって特にひどく感じる。雪降る日がまだ続く予報だ。こうなったら逆に去り行く冬を追いかけよう。冬をもっと楽しもう。新雪の野山を思う存分楽しもうと思う。こうなったら発想の転換が必要だ。
プラハのレストランで食前酒として出されたベヘロフカ。初めて口にし、香り、甘さを殺す快い苦味、すっかり気にいってしまった。言葉がわからず、理解せずまま1ℓボトルを買ってしまった。リキュールは重い、重い。酒棚に置かれたベヘロフカ、その後すっかり存在を忘れてしまった。数日前、お酒のお好きなお客様がカウンターにお越しになり、何か珍しいお酒を、と酒棚を見回しBecherovkaに気づき、封を切るも、ラベルが読めない、酒の正体がわからない。早速、ネット検索。チェコを訪れた人は必ずベヘロフカをお土産で買って帰るといわれるほどの銘酒である事実、酒にある程度詳しいと思っていた自分の無知を知った。反面、評判、人気にとらわれず、自分の舌で、鼻で撰んでだということに自信を持ったりして・・・カーティスクリークのカウンターに来てベヘロフカ、飲んでみてください。美味しいカクテルのレシピ、考案中。