庭の紅葉真っ盛り、その紅葉を眺めながら思うこと、
人間は必ず死ぬ。
老夫婦に残された時間はわずか、
未来のいらぬ心配、不安をいだいたりする余計な時間はない。
今日過ぎゆく一瞬、一瞬、楽しむ、今日一日を大切に過ごす、
それが私たち、老人の根本思想であるべきだろう。
庭の紅葉真っ盛り、その紅葉を眺めながら思うこと、
人間は必ず死ぬ。
老夫婦に残された時間はわずか、
未来のいらぬ心配、不安をいだいたりする余計な時間はない。
今日過ぎゆく一瞬、一瞬、楽しむ、今日一日を大切に過ごす、
それが私たち、老人の根本思想であるべきだろう。
数日前に来てくれた85歳の従兄、酒飲みながらの話題の多くは昔話、
自然我ら國元家の話になる。
國元家8代の泰一叔父が書籍として書き残した記録、
出版ごとに送ってもらった書籍をほとんど読んだ覚えがない、
しっかり読んだ記憶がない、故に話が噛み合わない。
上越市助役を2期努めた叔父が闘病中に執筆半ばで旅立ってしまってから、
従兄弟たちの努力によって出版にこぎつけた本もある。
そんな私の冷たい態度に従兄は怒りさえ感じたことだろう。
今にして思えば彼が来た目的、國元家のルーツを共有し、話し合いたかったのだろうかと思う。
それに全く答えることなく終わってしまった自身の思慮のなさ、無関心さ、冷酷さ・・・
断捨離を逃れ、倉庫にその本が3冊とも残っていた。
今日さっと目を通しただけ、だが、だが悲しみを通り越し、
人間であることの、生きることの強烈な虚しさを感じ、
読み進む事ができない。
本が出てきたものの複雑な思い出や感情が絡み、もつれ、
これ以上読む勇気、気力がない。
目にしなければよかった、捨てられていたら、とさえ思う。
人間の存在意義はあるのか?宇宙の存在意義は?・・・・
今日も天気が良い。毎木曜開催のグランドゴルフ、2回目の参加、
広々とした芝生のグラウンド、気分がとてもいい。
少しずつメンバーの名前も覚える。
スコアの付け方もまだ知らず、迷惑のかけ通しだが、
これからもしばらく続けるつもり。
軒下に移動していたハイビスカスの鉢を自室に運ぶこむ。
ハイビスカスの赤い花に元気をいただき、長く暗い極寒の冬をやり過ごしたい。
今年は夏の異常な暑さのためか、庭の紅葉も残念ながら艶やかとは言い難い。
昨日から有間川から従兄、御年85歳のKが我が家にやってきてくれた(写真右端の御仁)
今、生き残っているのは彼と私の4人兄弟5人のみ、叔父、従姉妹はすでにあの世の人。
80歳を前にして弱音を吐いている私とはまるで違う。
孫を連れて北アルプス、そして四国霊場を八十八ヶ所、
スペインサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼、熊野古道、東海道を歩き通し、
麓から10日間近く、高度順化をしながら6000Mを超えるキリマンジェロの頂に立つ、
もはや怪物、そんな彼と昨夜は遅くまで酒を酌み交わした。
私が目覚め時にはエントランスをきれいに掃き清め、早朝散歩、いやいや・・・
朝食後は裏磐梯の各所を巡った。
自身の弱さ、心身ともに鍛え直さなければならない、とつくづく・・・
早、裏磐梯は霜が降りる季節、冬の準備の第一歩、
寒さに弱い鉢植えの植物を室内に。
70kgを超すだろう巨大化したセロームを運び込む。
到底一人で動かすことはできない、便利屋さんO氏に移動をお願いする。
今冬から家周りの除雪作業もしていただくことになる。
高齢化した集落、老人たちの生活にはO氏のような人材は不可欠である、感謝。
トラディスカント(Tradescant)が一輪咲いている、
色々な思い出の詰まった大切なバラなのに悲しいかな存在さえ忘れてしまっていた・・・
害獣駆除ボランティア活動、我が家にもイノシシ捕獲トラップを仕掛けてくれたN氏から
裏磐梯長寿会が毎木曜部に行っているグランドゴルフのお誘いをいただく。
ゲートボールとの違いも知らぬままに初めて参加、会員20人近くの老人がコースを設定している。
素晴らしくきれいに手入れされた高麗芝、サッカーコート2面近くはあるだろう。
こんな施設が裏磐梯にあった驚き、そして私より高齢なお年寄りのはつらつとしたその動き。
私と同年齢だが遥かに若さ、動き、姿勢のいい、H氏から懇切丁寧にルールを指導してもらいつつ、
コースを廻る。おおよそゴルフと同じ、ロング、ミドル、ショートホールがあり、
ロングでは目一杯クラブを振らなければならないほど。
広大な風景、快適な青空の下、2時間ほどグランドゴルフを楽しむ、
感謝、感謝!!!
10月18日
紅葉真っ盛りのスカイライン、ドライブ、これほど混みあっているスカイラインは初めての経験。
駐車場はどこも満車、素晴らしい紅葉をゆっくり車を止め、愛でることができない。
車窓からの見物、それでも時にはよかろう。
一日雨、薪ストーブ前で過ごす。
窓枠で切り取られた庭の紅葉の風景がいい。
流れるは珍しくブラームス(10Intermezzi) 10の間奏曲集、グレン・グールドがとてもいい、
久しぶり、ジェッシィ・ストーンが観たくなった。
ストーブの上では早稲沢大根がグズグズ煮えている。
夕食は大根とがんもどきの煮物、おろし大根、だし巻き卵、
赤人気の燗酒で決まり。
庭のコルチカム咲く、この花には何か言葉にできない何かを感じる、謎の花だ。
昨日は秋晴れの素晴らしい天気、家にじっとしていることができず、
流れ行く風景、各家の庭先にどれほど多くのコルチカムを見ただろうか。
只見湖で持参したおにぎりを静寂、青空の下、美味しく食べる。
9月に開通したばかりの博士トンネルを通るため、帰路はわざわざ南郷村経由、
国道と名ばかり、すれちがもままならぬくねくね山道一車線の難路を経て昭和村へ、
もうクタクタ、わざわざ大した目的もなく疲れ果てるバカ老人、
どうしてこうも尻が落ち着かないのだろうか?
昨年7月の白馬を登って以来か、1年以上時が過ぎてしまった。
近頃、急激な自身の体力、気力の衰え、老醜を意識することしばしば、
老いさらばえるのはまだ早い。
幸い、頭、聴、視覚、足腰は衰えたといえ、なんとか無事、
足、腰を再び鍛え直そう思い続けていた。
今日突然、手始めに雄国沼いってみようという気になり、11時すぎ家を出る。
コンビニで昼食、飲み物を買い、雄子沢登り口へ、ブナの森の美しさの他、
さしたる感動なく、早足で往復2時間半近く、山道を黙々とただただ歩く。
疲れることなく歩けた自信、近いうちに磐梯山に登ってみようと思う。
見間違えでなければ大変ショック、
帰路、あのブナの巨樹、ブナ太郎が枯れてしまっていることを発見、
間違いであってほしい。
(帰宅後、村の観光課に問い合わせたところ、早速少し生き残っているが、
もはや枯れるのは時間の問題、との連絡をいただいた)
生者必滅 盛者必衰・・・世の常。
10箇所近くにイノシシ捕獲用くくり罠を仕掛けてもらっている、が
今朝も庭の芝生が掘り起こされている、郡山に買い物帰宅後、芝生を埋め戻す。
人間を馬鹿にすればいずれ罠にかかる、そのうち。
自身が罠にかからぬよう慎重に森をたどり、久しぶり甲府沼へ、
小雨の秋色漂う甲府沼、磐梯山、イノシシ忘れ、心和む。
昨日、福島市に買い物、ついでに立派な「紅玉りんご」を手に入れる。
今日はジャム作りに半日、ジャムを煮詰めるのは私の仕事、
薪ストーブ前に座り込み音楽を聴きながら、
だが終盤は焦げ付かぬよう鍋をかき回す作業で音楽を聴くどころ無なくなる。
3時間以上、やっとお上の味見のOKがでる、瓶詰め滅菌加熱、ラベル貼り。
我が家のお菓子作りのバイブルは弓田亨の「フランス菓子」
タルト・オ・ポンム、ショソン・オ・ポンム、
使用するりんごジャムは2時間煮込むこと、レシピは弓田の指示通り、
色濃く、味は濃厚、市販のジャムの色はどうして色が薄いのか?
パリを旅した時、食べた「ラデュレ」のショソン・オ・ポンムのあの美味しさ、今でも忘れられない。
雨、風、小寒い一日、気温11℃、
近くのコンビニに買い物に行ったついでに曽原湖、曲沼周辺まで行ってみる。
遅れている今年の紅葉、ツタウルシさえ色づいていない。
車の外に出ると風雨、寒い、そそくさ家に戻る。
数日前から薪ストーブが燃え続けている、暖かくホッと。
食後は音楽にシングルモルト、決まり。
ところで薪ストーブ、本格的薪ストーブの代表と言っていいだろうアンコール、
だが、残念ながら趣味と実用としての薪ストーブ、果たして「アンコール」の実力を知っている、
使いこなしている人は何パーセント?
いわゆるプロ、生業としている人も含めて2,3%もいない気がする。
薪投入をケチる人、真の実力を知らずしてアンコールを、薪ストーブを語ることなかれ。
今度は「間違いだらけの薪ストーブ」Part Ⅲとして憎まれ口と承知で語ってみようと思う。
朝夕はめっきり寒くなった、自室では石油ストーブをエコモードで点火している、
いよいよ薪ストーブを焚き続ける季節到来か。
数週間前に割り、積み上げた薪棚のあちことから小さなクラック音が聞こえる、
すごい速度で薪の乾燥が進んでいることが分かる、持ってみるとあの重いナラの薪がだいぶ軽い。
今年は薪棚の薪の乾燥状態を調べ、実証、数値化するため、チャチな木材水分測定器ではなく、
薪棚の数カ所に測定用に割ってすぐに薪の重さを測り、直接記載し、
抜きやすいよう設置、定期的に重さを測る計画だった、が、すっかり忘れてしまった、
残念ながらここに乾燥進行数値を記することができない。
夏以来、手入れをほとんどしていない庭、それでも草花は咲き、実る。
草刈、芝刈り、してあげよう、と思うものの・・・