裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

一日 春樹とベートーヴェン

2020年12月25日 | 本を読む

野鳥に餌を与えるために朝一回外に出ただけ。

朝10頃から自室に閉じこもり『海辺のカフカ』を読み始める。

部屋に流れるは本を読むに邪魔にならぬベートーヴェン、MP3で焼いたCD、3枚。

一枚で通常のCD6枚,6時間以上収録できる。フルニエ、グルダのチェロソナタ、

イッセルシュテット、ハイティング指揮の2種の『シェリングのバイオリン協奏曲』

そしてグリュミオー、ハスキルのバイオリンソナタ、モノラル録音、いずれも古いベートーヴェン。

メガネを外して降り続く窓外の雪を眺めるたり、美しいベートーヴェンの調べに思わず聴き入り、本を閉じてしまったり、

昼食、夕方のルーチン、長い入浴時間までに読んだページ、150ページほどか。読書スピードの落ち、驚く程。

だが、長い持て余す時間、オムニバス風に展開される、おそらく青年期の春樹の投影、創造された田村カフカの成長、成り行き、

展開された物語の絡合をゆっくり楽しもうと思う。

コメント

クリスマスイブ

2020年12月24日 | 日常生活

晴天、昼の気温2°Cまで上がる。

甲府沼は全面結氷、だがまだ安心して湖上に立つことは出来ない。

半分ほど雪で埋まってしまったダイニングルーム側の除雪作業。除雪機の調子がいいので気分よし。

例年通り、薪ストーブ前でクリスマスイブの食事。

カヴァ、そしてブルゴーニュの赤ワインがメチャクチャ美味い。

ローストチキン、オードブル、キッシュ、これも例年通り美味い。幸せなことだ。

妻が寝室に戻った後はだらしなく薪ストーブの前の絨毯に寝そべり、グレンリベット・ナジューラ、One finger。

コロナに負けず、息子夫婦、孫、全員揃って年末新年を迎えたい、願う。

コメント

シューベルト ピアノソナタ17番D850と村上春樹

2020年12月22日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン

今日もシューベルトのピアノソナタを一日聴いて過ごした。特に17番 D850を。

私はモーツァルト、ベートーヴェンのソナタ、特に内田光子のモーツァルトを愛した。

発売される彼女のCDはほとんど手に入れた。どこで聞いたか見たか失念、私が死ぬということはシューベルトを弾くことができなくなることだ(不正確)

それを知り、ほとんど興味無なかった1996年頃から録音を開始した彼女の愛するシューベルトのピアノソナタ集(CD8枚)を手に入れたのはそんな遠いことではない。

モーツァルト、ベートーヴェンと違った表現できぬが、とりとめない魅力に魅せられ、よく聴いた。16番から21番、特に疲れ時、21番D960。

未完成の初期のソナタも収録した大好きなSchiffの全集もいつしか手に入れていた。だがダーンとフォルテで始まるや17番は飛ばし、ほとんど聴くことはなかった。

昔、営業マンの時、待ち合わせ時間を潰すためよく書店で過ごした。赤とグリーンのけばけばしい装丁の本がどの本屋でも大量に平積みされていた「ノルウェイの森」著者、村上春樹。

出版社が悪いのか、大衆迎合嫌いな私はそんな本を触る気にさえなれかった。以来村上春樹嫌い、ノーベル文学賞候補の噂にあがっても彼の作品を手にしたことはない。

ごく最近、そん彼が17番D850を絶賛している「海辺のカフカ」の部分的記事を見た。本当にあの17番を聴いているのか、村上春樹が・・・

かの吉田秀和さえ、シューベルトの病気の一つ、D850は冗長に長すぎる、とまで。

おでんパーティーの際、たくさんの蔵書をお持ちのI氏奥様に「海辺のカフカ」を読んでみたいがどうか?と問うた。

2,3日前、奥様が村上春樹の本を数冊持ってきてくれた。「意味がなければスイングはない」には付箋さえ貼られていた。ピアノソナタ17番ニ長調、ソフトな混沌の今日性。

早速読む、聴く。村上春樹がハッタリではなく心底17番を愛している事を知る。彼のコレクション15人の演奏家、それも既に30年ほど前から、私の俄と全く違う。

私の手元にある内田光子、Schiff、ブレンデル の17番を聴きなおす。そして17番の素晴らしさに気付いた私、村上春樹に完敗、

更に驚くべき、彼の推薦盤のなかにWalter Klienがあった。長男が小さい頃、ピアノ教室に通っていた。

教育テレビでクリーンが演奏指導する番組があり、モーツァルトのソナタだったと思う、一緒に観ていた。

そして彼が監修した ソナタ K545の楽譜を子供に買い与えた記憶がある。若杉指揮、N響と共演の27番のピアノ協奏曲を聴き、感動した覚えもあり、

Walter Klienは忘れがたき演奏家であった。だが、その後彼が亡くなった時、ほとんどメディアの話題にならず、日本人の奥様からの訃報で知った。

ネット検索するもWalter Klienの17番、残念ながら今や手に入れることができない。

だがYouTubeに17番のみならず全集があった・・・ Walter Klienは全集録音していたのだ。

ここ数日何度聞いたことか。長い冬、春樹を読み、シューベルトを聴き続けることになるだろう。幸せなことだ。

コメント (2)

坂の上の雲

2020年12月18日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン

やっと雪止む。

雪の降り続いた3日間、司馬遼太郎原作の『坂の上の雲』をドラマ化した全13話、観終えた。

一話、90分 全話観るに要する時間20時間、長い。

NHKオンデマンド、連続で観れるのでついつい夜遅くまで観てしまう。

ツアーリズム体制下、農奴の存在、貴族社会の絢爛たる宮殿、社会制度に大きな問題を抱えつつも強大な軍事力のロシア。

一方、国民のほとんどは食うや食わずの最貧国、窮乏生活に耐え、戦費を捻出、戦い血を流している日本。

南下政策を続けるロシア帝国との戦いは避けられなかった。この状況下で戦い挑んだ明治政府、私利私欲を捨た日本国民、

原作を読んでいないので深く、正確には探れないがドラマを観ていてそんな日本に誇りを感じた。

だが・・・太平洋戦争後の日本、覇権主義を続ける隣国、それに対して余りにも鈍感な国家、国民、これでいいのかと思う。

毎回『坂の上の雲』エンディングロールに出てくる風景、私の一番好きな白馬大池から小蓮華岳に登る登山道。

歳を重ね、世界を知れば知るほど日本人に生まれてよかった、とつくづく思う。

未来永劫、子孫もそう感じる日本であってほしいと願う。

国家とは、国民とは、豊かさとは、個人とは、人生とは何か、いろいろ考えさせられる。

コメント

今日も雪

2020年12月15日 | 日常生活

3日間雪、降ったり止んだり。

この雪は根雪になるだろう。

すっかり冬の準備が終わっている。心静かに窓の外の雪景色を眺めることができる。

昨日は親しいご夫妻と楽しくおでんパーティー、少し飲みすぎた。

今日は静かに暖かい部屋で音楽でも聴いてゆったり過ごすとしよう、と思う。

コメント

三浦春馬

2020年12月11日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン

自殺後に三浦春馬の魅力の虜になった俄ファンの妻、一日に何度も春馬の名前が出てくる。

ブルーレーに録画されている永遠の零を観直し、映画、ドラマ、ミュージカルのレンタルビデオ、You Tube、

その他観れるものは手当たり次第、春馬を観る妻・・・

自然の演技、笑っている時でさえ感じる、陰り、悲しさ、愁い、たまに横で見る私でさえ春馬の魅力にはっと驚く。

絶え間ない努力、完璧を見ざす才能溢れる若者を失ってしまった、実に惜しい。

数ヶ月前から12月に封切られる「天外者」を観に行くことを約束させられていた。

雪道の時、一人では峠を越えて福島市に行くことは難しいからだ。そして今日「天外者」封切り。

一回の上映は既に満席、春馬グッズはすべて売り切れ、12時の2回目にやっと観ることができた。

映画、「天外者」の私のコメントは敢えてここでは避ける。

映画後半、場内あちこちからすすり泣きの声。

映画が終わった瞬間、場内は拍手の嵐、エンドロールが終わるまで立ち上がる人は誰もいない。そしてまた拍手。

異常とも思える雰囲気、映画館でこんな経験は初めて。

三浦春馬・・・改めて才能、魅力あふれる若者を失ってしまった、今や彼を過去の残された映像でしか見ることができない。

残念と心より思う。

12月10日

この冬、幸運なことに本格的冷え込み、降雪がない。甲府沼は未だ氷結せず。

冬の準備、着実に進む。春まで使う分の薪、ポーチに運び込む。

コメント

霧氷そして白鳥

2020年12月09日 | 裏磐梯の近くに・・・

買い物の帰り道、青空の下、川桁山の霧氷がとても美しい。

猪苗代湖の水蒸気が川桁山にぶつかり、美しい霧氷を生む。

あぜ道に車を乗り入れ、田圃で落穂をついばむ白鳥と霧氷を眺め入る。

来週から本格的雪になるようだ。田畑は雪に覆われ、白鳥ともお別れ・・・

コメント

ほんの少し雪

2020年12月04日 | 日常生活

カーテンを開ける。

雪景色、といってもわずか。曇天、一日雪。降ったりやんだりのはっきりしない一日。

冬支度がまだ少しの残っている。あと2,3日小春日和が欲しい。

コメント