暖かい。20℃をだいぶ越えた。カラマツも急に芽吹き始め、うっすらライトグリーン。小川の縁のゼンマイ、大きくなる。ワラビと違って加工に手間のかかる山菜なので採取する人も少なく、今やゼンマイの80パーセントは中国からの輸入だという。数年前、只見から老人が乾燥ゼンマイを売りにやって来た。訛りがきつく、うまく聞き取れない。1万円だということだけ解った。ゼンマイに無知だった。同情して5千円ほど買ったと思う。その乾燥ゼンマイの美味しかった事、すばらしかった事、何度も楽しむ事ができた。決して高いものではなかった。なくなってしまった今、是非また手に入れたいと願い、只見の老人の出現を待っているのだが。
何気なく眺める庭の小川の縁の石にオオルリが止まり、じっと動かない。川の流れを静かに見つめているような後姿。気温が低く、羽虫も飛んでいる様子がない。早くオオルリの歌声が森に響き渡る爽やかな5月の青空がほしい。(窓辺にて)
昨夜からの雨は一日中降り続いている。買い物で出かけ、夕方帰った室内の薄暗い雨の窓辺でポッーと浮き上がるように咲く、マダム・ジョゼフ・シュヴァルツの美しさに改めて愕く。暗い室内、ほとんど仕舞いっ放しの三脚を取り出し、マダム・ジョゼフ・シュヴァルツの儚い美しさを撮り留める。
コゴミ顔を出す。昨年の日記をふり返れば、なんとやはり4月23日であった。早いと思った季節の進展もこのとことの寒さで暴走することなく、絶妙にバランスをとっている。そういえば昨日、郡山で食べた天ぷらにコゴミがあった。ウド、タケノコ、すべて春の香りいっぱいで、なんとも美味しかったな。
最近カケスを見かけるようになった。フィーダーのヒマワリが気になるようであるが用心深いカケスはフィーダーに近付こうとしない。ところでカケスは英語でジェイ(jay)。あのうるさいジェイ、ジェイという鳴き声を聞けば、jayの名前の由来はすぐ理解できる。カケス・・・美しい、利口な鳥なのに、なんと間の抜けた名前だろうか。 泣けた 泣けた こらえきれずに 泣けたっけ あの娘と別れた 哀しさに 山のかけすも 啼いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ(作詞 高野公男)・・・・カケスはこの演歌のイメージを引きずっているかもしれない。
裏庭の手入れ。センターに新規購入のエグランティン3本寄せ植。足元にニゲラ、ゲラニューム。金網のフェンスに鉢植えの大きくなりすぎたアダム、グラハムトーマス移植。スイートジュリエット、ゴールデンセレブレーション移植。さーもっと、と思っているうちに雨、今日も遅々として進まない。
マダム・ロンバールが咲く。これも2月に マダム・ジョゼフ・シュヴァルツと一緒にROSE ANTIQUEからやってきた。今や窓辺でマダム・ロンバールとマダム・ジョゼフ・シュヴァルツが美しさを競うように咲いている。それにしてもなんと美しいティーローズだろうか。
郡山の桜の名所、ソメイヨシノ満開の開成山公園を歩く。あいにく花冷え。桜の下で宴を、という気分ではない。この公園の桜は虚のある古木が多く、ソメイヨシノとは言え、とても風格があり、見事である。若いソメイヨシノのいやらしさがない。ソメイヨシノの寿命はおよそ60年といわれるが、それをはるかに越えて生き続けているように思える。(郡山 開成山公園にて)
カラマツ林の枯れ枝掃除。毎年今頃枝拾いを行うので、だいぶ林内がすっきり明るくなった。枯れ枝に埋まって目立たなかったシュンラン。今年はどの株も大きくなり、つぼみを付けている。ざっと探しても15株以上、だいぶ増えたような気がする。