私がいまだに古臭い?バック110の愛用者であることは既に書きましたが、私達世代にとってそのライバルとして強く記憶に残っているナイフがこれ、ガーバーのフォールディング・スポーツマンⅡ(FSⅡ)です。ガーバーは初代フォールディング・ハンターばかり買っていたので、1995年に販売が終了したFSⅡをリアルタイムで買う機会を逸していたけれど、この分野の専門家である小堀大助さんがFacebookでその魅力を語られているのを拝見してぜひ試してみたくなりました。
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このFSシリーズには、FSⅠ(小)、FSⅡ(中)、FSⅢ(大)の3種のサイズがありました。しかし事実上はこのFSⅡこそが主力のサイズといって良いでしょう。このタイプの標準モデルの発売は1973年(このあたりの経緯はちょっと複雑で誤解されている部分もあるので、いずれ詳しく解説します)でした。バック110と比較すると、ご覧の通り刃渡りはほぼ同じであるものの・・・
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ハンドルは薄く、一回りコンパクトなナイフとなっています。重量は140g前後なので、200gを超えるバック110よりかなり軽い印象ですね。
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FSⅡのブレードの形状には1976年にドロップポイントが追加されているものの、今回はオーソドックスな標準モデルを選びました。
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発売当初に設定されていたブレードの鋼材はステンレスの440Cのみで、初代のガーバー・フォールディング・ハンターの様なハイス鋼(M2)のモデルは設定されていませんでした。さすがにM2の様な炭素鋼に一々クロームメッキを施していたのでは、ライバルのバック110と同クラスの価格で販売することは困難だと判断されたのでしょう。
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でも多少耐食性が多少落ちても良いから、もっと切れ味が鋭い鋼材のモデルを追加して欲しいという意見も根強かったようで、1982年にこのV-スチールのモデルが追加されています。V-スチールというのはVascowear(バスコウェア) Steelの略で、セミステンレスともいわれるD2をベースに開発された鋼材です。メーカーではRC59~61というM2に近い実用硬度を主張していたけれど、さすがにM2ほど錆びやすくないため、ブレードへのクロームメッキなどは施されていません。
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このV-スチールが設定されていたのは、FSシリーズの中ではFSⅡのみでした。一時はFSシリーズ全般が半端に古いナイフとして割安感のある価格で購入できたものの、近年では本国でもコレクターズアイテムとして価格が上昇しており、程度の良いV-スチールは入手が困難になりつつあります。私はアメリカから輸入したけれど、近年の円安の影響も大きいので、むしろ国内で時間を掛けて探した方が安く購入できると思います。
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ガーバーのフォールディング・ナイフは初代のフォールディング・ハンターのイメージで華奢な印象があったけれど、このFSⅡは思っていたよりガッチリと作られていて全然別物ですね。実際の使い勝手がどうだったか?に関しては、いずれ機会を改めて書かせていただくことにしましょう。
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このFSシリーズには、FSⅠ(小)、FSⅡ(中)、FSⅢ(大)の3種のサイズがありました。しかし事実上はこのFSⅡこそが主力のサイズといって良いでしょう。このタイプの標準モデルの発売は1973年(このあたりの経緯はちょっと複雑で誤解されている部分もあるので、いずれ詳しく解説します)でした。バック110と比較すると、ご覧の通り刃渡りはほぼ同じであるものの・・・
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ハンドルは薄く、一回りコンパクトなナイフとなっています。重量は140g前後なので、200gを超えるバック110よりかなり軽い印象ですね。
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FSⅡのブレードの形状には1976年にドロップポイントが追加されているものの、今回はオーソドックスな標準モデルを選びました。
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発売当初に設定されていたブレードの鋼材はステンレスの440Cのみで、初代のガーバー・フォールディング・ハンターの様なハイス鋼(M2)のモデルは設定されていませんでした。さすがにM2の様な炭素鋼に一々クロームメッキを施していたのでは、ライバルのバック110と同クラスの価格で販売することは困難だと判断されたのでしょう。
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でも多少耐食性が多少落ちても良いから、もっと切れ味が鋭い鋼材のモデルを追加して欲しいという意見も根強かったようで、1982年にこのV-スチールのモデルが追加されています。V-スチールというのはVascowear(バスコウェア) Steelの略で、セミステンレスともいわれるD2をベースに開発された鋼材です。メーカーではRC59~61というM2に近い実用硬度を主張していたけれど、さすがにM2ほど錆びやすくないため、ブレードへのクロームメッキなどは施されていません。
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このV-スチールが設定されていたのは、FSシリーズの中ではFSⅡのみでした。一時はFSシリーズ全般が半端に古いナイフとして割安感のある価格で購入できたものの、近年では本国でもコレクターズアイテムとして価格が上昇しており、程度の良いV-スチールは入手が困難になりつつあります。私はアメリカから輸入したけれど、近年の円安の影響も大きいので、むしろ国内で時間を掛けて探した方が安く購入できると思います。
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ガーバーのフォールディング・ナイフは初代のフォールディング・ハンターのイメージで華奢な印象があったけれど、このFSⅡは思っていたよりガッチリと作られていて全然別物ですね。実際の使い勝手がどうだったか?に関しては、いずれ機会を改めて書かせていただくことにしましょう。