半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

火縄銃、不発のときはどうするの?

2010-10-23 09:39:50 | 前装銃射撃、古式銃
11月の末に和歌山で前装銃射撃競技の全日本選手権が開催されるので、そろそろ練習を始めることにしました。昨日撃ったのはコレ。火縄銃の短筒です。調べてみたら前回短筒を撃ったのは3月!。いつの間にか7ヶ月もご無沙汰していたんですね。




と、いうわけで、当然のことながら結果の方はこのように悲惨な状況(25メートルからの片手撃ち、黒点の直径20cm)でした。我ながらトホホ~です。採点練習じゃないんで点数は数えないものの、まぁ現状ではせいぜい60点台の半ばという感じでしょう。試合までにどこまで持ってゆけるかな?。



Bullwt   .408" RB
Powder  FFFg 12.5Grs.
Patch  OX-YOKE DRT-UNLUBED .40-49CAL 0.018TH
Lube  マジックリン


さて、話は変わって今日の本題。7月5日に色黒様よりご質問頂いた不発処理の件ですが・・・日本の火縄銃の場合、不発時には尾栓を外して火薬を抜き、玉はクリーニングロッドで後ろから前に押し出すのが普通です。しかし尾栓を外すのが困難な銃の場合は、前から弾を抜くしかありません。そんな時に使用するのがこの“ブレッド・プーラー” とか、 “ボール・プーラー” 等と呼ばれるアタッチメント。これをロッドの先端に取り付け、弾頭に突き刺して前方から抜き出すというわけです。




こちらはパッチや固まってしまった火薬等を抜くためのツール。 “パッチ・プーラー” です。私の銃の口径に合わせて、ブックマークにも登録させていただいている九州の射撃仲間、大山さんに作っていただいたものです。6月の前装銃クレー射撃大会のときには大活躍してもらいました。



尾栓が外れない銃の場合、不発の時にはこういったツールがないとお手上げになってしまいます。前装銃が実戦に使用されていた時代には、不発が出ないように物凄く気を使ったんでしょうね。その他、管打式銃用のツールとして、ニップルの所にCO2のボンベを付けて弾を強制的に押し出すような道具もありますが、海外でも使っているところは見たことがありませんし、日本で使用するには銃刀法上の問題も発生すると思います。

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2 コメント

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結構大変です。 (半谷)
2010-11-05 12:18:39
色黒様

ツール自体は昔からある物なのですが、実際に前から弾を引き抜くのは結構大変な作業なんですよ。尾栓が外せる銃で弾頭を抜く必要が生じた場合、私なら迷わず尾栓を外します(笑)。
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目からウロコ (色黒)
2010-11-04 22:14:44
半谷様、
尾栓から続く、この話、お待ちしていました。言われてみれば納得の方法です(笑)
『ブレッド・プーラー』の技術は昔からあるのでしょうか?

ドリル状のキリで鉛玉にタップ穴を開ける技術が開発され、尾栓の存在にこだわる必要が無くなったのではと想像してみました。

めったに出会えな貴重な情報に、感謝します。
返信する

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