半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

丸山宗利著、『ツノゼミ ありえない虫』を読みました。

2011-09-15 10:00:00 | 
皆さんご存じの通り、私は虫好きです。ちろん子供の頃は “虫はかせ” と呼ばれていましたし(笑)、「無人島に一冊だけ本を持って行けるとしたら……」という例の質問に対しても、「昆虫図鑑!」と即答していたほどなんですよ。さすがに最近では、そんな昆虫への興味もあまりなくなっていたはずだったのですが……この本を見付けて思わず買ってしまいました。 丸山宗利著、『ツノゼミ ありえない虫』です。





もちろん私もツノゼミと呼ばれる奇妙な昆虫達が存在していることは知ってはいました。ところが、今までそれらのみを扱った一般書が皆無だったこともあってか、実際にはどのような昆虫なのかほとんど知らずに過ごして来ました。恐らくほとんどの方は私と同様でしょう。しかし、この本を手にしたことで、初めてその概要を知ることができました。

表紙に登場しているヨツコブツノゼミの様なタイプはもちろん、セミの抜け殻を背負っているようなウツセミツノゼミ、植物の棘のようなバラトゲツノゼミ、まるでキノコのようなマツタケツノゼミ ets. その姿かたちのバリエーションの豊富さには、昆虫に興味がないという方でも驚かされるはず。写真の美しさはもちろん、各ページの左下に、スケールと共に実際の大きさを示してくれているのも嬉しいですね。

文章の行間から、著者の “虫” に対する愛情やユーモア等もにじみ出ていて、大変好感の持てる良書だと思いました。

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