学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

三面大黒天

2011-09-17 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 9月17日(土)22時28分43秒

今日は山形県の月山周辺に行ってきました。
写真は羽黒山の「出羽三山歴史博物館」に展示されていた三面大黒天です。
館内撮影禁止だったのですが、周囲に誰もいなかったので、まあいいかな、と思って撮ってみました。
解説から抜き書きすると、

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木像三面大黒天立像

室町~江戸初期の作品
第四十九代羽黒山別当宝前院権大僧都宥俊 造立
像高 71.0センチ
特長 像造法は寄木造り。正面大黒天、向かって左に毘沙門天、向かって右に弁才天を配し、三福神を合わせた三面一身の像である。三面ともに頭巾風の烏帽子を戴き、顔面は黒色玉眼入りで、眼光は輝く。肉身部は黒色で、朱の狩衣を着け、沓を履き、二俵の俵上に直立する。手前から右手に小槌、左手は肩に掛けた袋を握る。左右脇の手は空拳で持物はない。後方左手には宝棒を持つが、右手は空拳である。俵の表面には宝珠三種の高彫が付き古色深い姿である。
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というものですが、何というか、一種独特のブキミな迫力がありますね。
真ん中の大黒天、どこかで見たような気がして暫く考えてみたところ、商標権の問題で何度か相談に行った弁理士さんの顔に似ていました。
普通の仏像だったら、先生に似ている仏像がありますよ、てな形で世間話の材料にできますが、この三面大黒天の場合、相手が気を悪くするかもしれないので、ちょっと話題にしにくいですね。

※写真
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「うかつなことに」

2011-09-17 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 9月17日(土)09時13分47秒

保立道久氏のブログを見たら、やっと「被曝」と「被爆」の違いに気づかれたようですね。

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2011年9月12日 (月)
内部被曝、核時代と世界史(3)
 先日、やっと肥田俊太郎・鎌仲ひとみ氏の『内部被曝の脅威』を読み終わる。前回のエントリーで「内部被爆」と書いたが、被曝でなければならない。この本を最後まで読んで前回のワープロミスに気がついた。この本では「被爆」「被曝」「被ばく」が使い分けられている。ヒバクは被爆でもあり、被曝でもあるというのは、「ヒバクシャ」という言葉が国際的な反核運動で広まったことと深く関係している事柄だが、うかつなことに、これを文字レヴェルではじめて認識したことになる。


まあ、誤りに気づいたら修正するのは良いことですが、単純な「ワープロミス」というレベルの誤りではないですね。
「被曝」と「被爆」は「この本」、即ち『内部被曝の脅威』が独自に使い分けている用語ではなく、放射線の実務に関わる人はもちろん、放射線に関心を持っている通常人なら誰でも認識し、使い分けている用語です。
筆綾丸さんもご指摘のように、保立氏が「内部被爆と世界史─歴史家の考え方(1)」「内部被爆と世界史(2)」で書いている文章は、「放射能粒子」を始めとして基礎的な用語がグズグズで、東京大学教授・史料編纂所元所長・歴史学研究会元事務局長としての知的水準を疑いたくなるレベルの文章ですね。
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