私も幼少のみぎり、カエルに対して非道い残虐行為を行ったことがありました。
私の田舎には鏑川という利根川支流の小さな川が流れておりまして、ある日、小学生の私が近所の子供たちと一緒に川遊びに行くと、上流から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてくるようなことは特にありませんでした。
で、そのグループの中で、常に悪いことを率先してやるS君が一匹のカエルを捕まえました。
S君は河原に転がっている板切れをいくつか集めて小さなイカダを作り、そのイカダの上に生きたカエルを紐でくくりつけ、周囲に2B弾(にーびーだん)という爆竹を配置し、さらにその外側に枯れ枝など燃え易いものをたっぷりと載せました。
そして枯れ枝にマッチで火をつけてからイカダを流したのでした。
イカダは燻りながらどんぶらこどんぶらこと流れて、やがて2B弾がパンパンと爆発し、暫くしてイカダは哀れなカエルとともに沈没して行ったのでした。
大人になってから、熊野で補陀落渡海をした坊さんの中には無理やり屋形船に押し込まれて流されてしまった人もいたらしいと知り、私は何となくあの哀れなカエルを連想したのでした。
鏑川
http://www.city.tomioka.gunma.jp/kanko/kanko0480.htm
2B弾
http://www.maboroshi-ch.com/sun/chi_01.htm
補陀落渡海
http://www.mikumano.net/meguri/fudaraku.html
>阿哈馬江さん
ありがとうございます。
後ほど返信します。