学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

雪の飯館村

2012-01-29 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月29日(日)19時25分21秒

今朝、下の投稿を書いていたら、急に飯館村に行きたくなって、ちょっと廻ってきました。
最近は訪問先も大体決まっていて、最初に中村街道沿いの「まきばのジャージー」でアイスクリームを食べてから山津見神社に参詣し、細川牧場の牛に挨拶した後、「ジェラート・バンビーノ」のピカチューの顔を見ます。
そして役場前の線量計で何シーベルトかを確認し、ついでに運動公園の駐車場で除染の状況を見て、最後に綿津見神社参詣で締める、という感じですね。
除染の成果なのか、役場前は0.91マイクロシーベルトで、ずいぶん低い数字でした。
また、山津見神社の近くでは久しぶりに犬と遊べて楽しかったですね。
今日も飯館村や伊達市・相馬市で地元の人といろいろ話しましたが、避難者を「非国民」扱いしている人はいませんでしたね。
というか、今時、「非国民」なんて、テレビドラマにしか出てこない言葉なんだから、そんなこと言っている人がいるはずがないですね。
安冨歩氏も狭いキャンパスで莫迦な妄想に耽っている暇があったら、ささっと新幹線に乗って福島に行き、レンタカーを借りてあちこち廻ってみるといいですね。

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不評の喜び

2012-01-29 | 東日本大震災と研究者
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月29日(日)09時26分23秒

アマゾンに安冨歩氏の『原発危機と「東大話法」』のレビュー、「鬼気迫る愚書」を書いたところ、現時点で<31 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。>とのことで、清々しいくらい不評ですね。
内容は既にここに書いたことの増補版です。
何の理由も付けずに「心のケア」が必要と言うのはさすがに失礼なので、一応理由を追加しました。

-----------
このような「知的レベル」(p81)の文章が間断なく続いて、270ページ、税込1680円の本である。
私は書籍をかなり大量に買っているので、ある程度の割合で駄本が混じるのは仕方ないと思っているが、この本くらい痛切に「金返せ」と思った本は近年なかった。
というか、今までなかったし、今後もないと思う。
まあ、大変お気の毒だとは思うが、49歳になって「仮面ライダー」の一員として「ショッカー」と戦うことを決意された安冨歩氏は「心のケア」が必要な方であろう。
安冨氏の上司・同僚や指導を受けている学生には「いろいろと奇妙で不愉快で悲しい体験を繰り返」した人も多いと思う。
あまり周囲に迷惑をかけないうちに、早く東大病院に相談された方がよいのではないか。
p235には「お子さんを守るために、福島市から関西から逃げられた方にお伺いした話」として、「放射能を恐れて避難するのは「非国民」扱いであり」、「多くの人が山下教授の見解を信じており、それに疑いを差し挟む話をすることすら、はばかれる状態だ」とあるが、これは情報の錯綜の中で、不安を抱きつつ福島県で暮らす人々への侮辱である。
私は飯館村を始め、高線量と言われている地域を何度も訪問し、「多くの人」の意見を直接に聞いているが、避難者を「非国民」扱いしている人には一度も会ったことがない。
福島市も二本松市も郡山市もいわき市も相馬市も南相馬市も、関東の地方都市と同じように、あまり周囲に干渉することを好まず、また周囲から干渉されることを好まない人が大半の普通の町である。
農村部であっても、放射線のような難しい問題で、自分と考えの違う人を「非国民」だなどと非難する人はおらず、みんな人それぞれで仕方ない、と思っているのである。
また、立派な肩書を持った専門家の言い分の全てを信じたら頭が混乱してしまう状況の中で、「多くの人」は山下教授の見解も専門家のひとつの意見として参考にしているだけで、「疑いを差し挟む話をすることすら、はばかれる状態」ではない。
山下教授に批判的な見解を持つ人は、都市部にも農村部にも、いくらでもいる。
著者には、又聞きではなく、実際に福島県へ行って「多くの人」の意見を自ら聞くことをお勧めしたい。
ちなみに私は以前、著者の『貨幣の複雑性』と『複雑性を生きる』を読んで、著者は非常に頭のよい人だなと思ったことがあるが、これもいささか気恥ずかしい思い出となった。


私はアマゾンには二つしかレビューを書いていなくて、最初は2009年6月に書いた映画『櫻の園』 のDVDのレビュー、「チェーホフの世界との関連性」です。
これも結構不評なのですが、それでも<19 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。>となっていて、二番目よりだいぶマシですね。


ちなみに私が今、宮城県柴田郡大河原町という小さな街に住んでいるのは、この街の「一目千本桜」が『櫻の園』の撮影現場になっていたからで、その事情は「長すぎる特定商取引法の表示(その1)」にも書いてみました。

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「twitterと下部意識」考

2012-01-29 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月29日(日)08時38分15秒

「東京大学原発災害支援フォーラム TGF」のウェブサイトを少し見てみましたが、保立道久氏の「火山ガスの飛散と放射能」は冒頭が早川由紀夫氏への賛辞になっていて、若干妙な感じですね。

-------------
火山学の早川由起夫氏が、火山灰の飛散ルートの予測の技法を使って、放射能マップを作ってオープンしている。
火山灰の拡散と放射能粒の拡散は同じ流体力学 の法則にしたがうから、火山学の知識を応用可能であるというのに驚く。
早川さんには八・九世紀の「大地動乱」をどう考えるかについて今村明恒の見解に疑義 を提示した、私の見解からすると十分に検討せざるをえない重要な論文があって、それでお名前を知っていた。

http://311tgf.org/archives/88
http://311tgf.org/

まあ、元は2011年8月7日付のブログ記事なので、その時点だったらこういう書き方もおかしくはなかったかなとは思うのですが、今や早川由紀夫氏は群馬大学から正式に訓告処分を受けた超有名人ですからね。
訓告処分を受けても全然懲りず、相変わらずツイッターで「貧乏人は福島のコメを食って死ね」とか「市場に出した瞬間にその農家に殺人罪が適用される」とか言っている変わった方ですね。

http://togetter.com/li/243960

反原発運動を推進しようとする人たちから見れば、こういう人と関わりを持つこと、あるいは関わりがあるようなイメージを外部から持たれることは運動へのマイナス要因なので、中には保立道久氏からこのエッセイの提供を受けて、迷惑だなと思った人もいるかもしれないですね。
保立道久氏はいかにも歴史学者らしく、世事にうとい、のんびりした性格の方ですね。

さて、「東京大学原発災害支援フォーラム TGF」のトップページには、「世話人のblog・共有文書」として、安冨歩氏の「池田信夫の暴走:私を犯罪者呼ばわり。これは犯罪ではないのか? 」という記事が紹介されていますが、そんなどうでもいいような私事・私憤を「共有文書」にするのは、「東京大学」を冠する団体の格調からみて、どんなものなんですかね。
安冨氏のブログを見ると、

------------
本当にこの女はアホだな。香山リカよ、恥を知れ。
私はニートでもネットオタクでもなく、東大教授だから、この女の考えでは現実世界から逃避せずに成功を収めたヒトなわけだが、
小出裕章助教をこの上なく尊敬しているぞ。世界でも稀に見る、本当の学者だ。
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10945172596.html

などという文章もあって、ちょっとびっくりしますね。
早川由紀夫氏や安冨歩氏の文章を読むと、保立道久氏の次の指摘(「twitterと下部意識」)は重要だなと思います。

---------------
 しかし、これは「冨が生活のスピード感をます」というのと同じで、生活資本があって自由時間のある人にはよいが、生活資本(生活手段)が一般には貧困な若い人にとっては、そのつぶやきが暗くなることはさけられない。しかも、そこには通常であれば表現されない暗い心理、欲望、身体的な劣等意識、呪詛、イライラがそのまま流れ出る。意識と手によるタイピングと、それがデジタル化されて頭脳に環流されてくるという道具立てになじんでしまえば、それらの負の感情が、そのルートを流れ出すのはやむをえない。人間は定型化された感情に抵抗できる強さはもっていない。
 これまでは表現されることのなかった、そしてそれを表現しないことによって、内心の自由というものを確保する訓練をするのが一般的であった倫理的心理が、このツイート習慣によって、ある部分崩れるのである。つまり、不特定多数にともかくもオープンしてしまったことによって、それらの感情が擬似的に解放される。人間は、うそでもいいから、表現し、コミュニケートしたい動物であるから、頭脳活動のデジタル化という擬似的な形であっても、表現してしまえば満足感が生まれるのである。
 これは自己を統御しつつ表現するという訓練系の機能不全を結果するのではないか。そういうことになっているのではないかというのが、心配である。

http://hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/twitter-8454.html

大学教授のように「生活資本があって自由時間のある人」でも、「暗い心理、欲望」が「そのまま流れ出」て、「訓練系の機能不全」が生じるのですね。
これだけの省察をされているのだから、保立道久氏は「世話人」の安冨歩氏に少しアドバイスしてあげた方がいいんじゃないですかね。
「世話人」の安冨歩氏が今のままだと、団体全体が「自己を統御しつつ表現するという訓練系の機能不全」な人の集団のように思われかねないと思います。
ま、別に私は「東京大学原発災害支援フォーラム TGF」を応援している訳ではありませんが、卒業生の一人として、「東京大学」があまり安っぽく使われるのはちょっとイヤですね。
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長面と尾崎

2012-01-28 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月28日(土)10時59分52秒

北上総合支所の対岸、長面(ながつら)地区と尾崎地区を昨年9月11日に訪問した時の様子をアップしました。

「早朝の大川小学校」
http://chingokokka.sblo.jp/article/53334816.html
「長面」
http://chingokokka.sblo.jp/article/53335056.html
「尾崎・口脇稲荷神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/53336919.html
「尾ノ崎橋周辺」
http://chingokokka.sblo.jp/article/53340187.html
「海蔵庵」(その1)
http://chingokokka.sblo.jp/article/53340572.html
「海蔵庵」(その2)
http://chingokokka.sblo.jp/article/53341285.html


23日に参詣した「十三浜長塩谷・春日神社」には数多くの板碑が無造作に置かれていたのですが、海蔵庵の板碑と較べてみると、素人目にはそれなりに古いもののように感じるのですが、どうなんですかね。
鎌倉まで行かなくとも、南北朝くらいのはあるのではないかと思うのですが。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53325026.html


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いささか恥ずかしい思い出

2012-01-28 | 経済史学会・栗田啓子騒動
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月28日(土)07時47分53秒

>筆綾丸さん
私、以前、安冨歩氏を絶賛しているんですね。

---------------
『貨幣の複雑性』はかなり難しいので、『複雑性を生きる』(岩波書店、2006)を先に読んでみましたが、リデル=ハートの『戦略論』の分析など、非常に鮮やかで驚きました。
恐るべき知性ですね。

その一つ前の投稿では、絶賛ではありませんが、次のように書いています。

---------------
少し検索してみたら、黒田明伸氏『貨幣システムの世界史<非対称性>を読む』の書評で、梶谷懐氏という方が安冨歩氏の以下のような見解を紹介されていました。

「貨幣取引」と「信用取引」の違いという視点は新鮮ですので、安冨歩氏の『貨幣の複雑性:生成と崩壊の理論』(創文社、2000)という本を読んでみるつもりです。
それにしても、勝軍地蔵の追っかけをやっていたときに「安富道行」って何者だろうと思っていたので、「安冨歩」というお名前に何か古い知り合いに会ったような親近感を勝手に覚えてしまいます。


うーむ。
まあ、専門分野における学問的業績と原発事故への対応は基本的には別問題だとは思うのですが、『原発危機と「東大話法」』はいくらなんでもひどすぎますからねー。
複雑系を研究している人が何でこれほど単純な図式で満足してしまうのか、全く理解不能です。
こんなものを書棚に並べると不潔な感じがして、生ゴミとして捨てようかなと思ったのですが、原発問題がもう少し落ち着くまでは資料として保管しておきますかねー。
遠い将来には奇書として高い値段がつくかもしれませんが、それまでは持っていたくないですね。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

ガウス分布の白日夢 2012/01/27(金) 20:19:12

小太郎さん
ああ、そうか、もう、忘れていました。

安冨歩、安禄山ではありませんが、中国人のような名ですね。
こういう奴の受講者は、はたして何人位いるものでしょうか。東大だと、学生のうち、顕在潜在ひっくるめて、数パーセントの「病人」がいるはずで、その「病人」の中の数パーセントが講義に出てくれれば、まあ、いいか、と考えて諦めるのか。奇妙な需要と言うか、税金の無駄遣いと言うべきか。
いっぺん、時間の無駄ですが、どんな講義をしてるのか、見学してみたいような倒錯的誘惑に駆られますね。はじめのうちは、お、いる、いる、変なのが、と面白く感じ、やがて、俺は生きて帰れるのだろうか、と怖くなるかもしれませんね。休職・退職・解雇の言葉でもちらつかせようものなら、それこそ、豚を殺すような騒ぎになるのだろうな。
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「おめつき」

2012-01-27 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月27日(金)16時45分44秒

『三陸河北新報社』の1月25日付記事を保存しておきます。

----------------
復興願い「おめつき」

雄勝町名振 火伏せ祭り
震災後の浜に笑い広がる
避難先からも住民/

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻市雄勝町名振地区で24日、200年以上の伝統を誇る火伏せ祭り「おめつき」が開かれた。住宅の8割が流失し、山車や道具の大半を失ったが、地域の再生を願って地元の男衆が即興劇を演じ、地区外の避難先から駆け付けた人も含め約200人の観客らに笑いが広がった。
 名振秋葉神社の石碑前で神事を行った後、太鼓を乗せた軽トラックを先導に、住宅街があった通りを練り歩き、太鼓と笛のお囃子(はやし)を響かせた。
 恒例の寸劇は高台の名振コミュニティーセンター敷地で披露。宮司に扮(ふん)した男衆が復興を祈願したり、子孫繁栄の象徴とされる木彫を使って観客と掛け合いを繰り広げたりし、笑いを誘った。木彫は津波で流失したが、男衆が流木で新たに作り、観客を喜ばせた。
 岐阜県美濃市に伝わる即興劇の祭り「美濃流しにわか」のメンバーも出演し、盛り上げた。
 名振地区の仮設住宅で暮らす無職畠山たか子さん(82)は「今年は開催できないと思っていたのでうれしい。避難先から集まったみんなと笑い合い、復興への第一歩を踏み出した気分。来年も参加できるように元気で過ごしたい」と話していた。
 おめつきは1781(天明元)年、名振地区を焼き尽くした大火からの復興と防火を祈願したのが始まり。4軒の旧家の庭先で大漁や家内安全を祈って、ユーモラスな即興劇を披露する。「思いつき」が語源とされ、1994年に県無形民俗文化財に指定された。
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2012_01/i/120125i-ometuki.html

「おめつき」については私も新ブログに少し書いています。
http://chingokokka.sblo.jp/article/52388626.html

まあ、「思いつき」が語源というのは多少疑問というか、少なくとも別の意味が掛けられているとは思いますが、そちらは宮城県無形民俗文化財の指定を求める際の文書には書きづらいでしょうね。
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長塩谷・春日神社

2012-01-27 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月27日(金)16時33分11秒

23日に参詣した「十三浜長塩谷・春日神社」をアップしました。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53325026.html

長塩谷・春日神社は北上総合支所から1キロメートルほど神割崎方向に進んだところにある神社ですが、ここから追波湾を挟んでずいぶん離れたところに見覚えのある白い建物が見えたので、こんなところから見えるのかなと思って地図を確認すると、やはり雄勝町の船越集落にある船越小学校でした。
同じ石巻市ではあっても、北上町十三浜から雄勝町船越まで車で移動したら、新北上大橋で北上川を渡り、釜谷トンネルを経て雄勝湾に出て、雄勝町大浜の石神社付近で山道に入り、小一時間かけてやっと船越に着くのですが、直線距離ではわずか5~6キロメートルですから、船だとあっという間ですね。
船越集落の隣には奇祭「おめつき」で有名な名振浜がありますが、昨年8月、津波で大量の古文書が流出した名振浜の永沼家に行こうとして、何故か私は名振浜の東端、「小浜」という地区に行ってしまいました。
何でそこに行ったのかなと記憶を辿ると、訪問前に読んでいた東北学院大学の斎藤善之氏の論文に、永沼家は──の奥にある、みたいな記述があったように微かに記憶していたからなのですが、後で論文を確認すると、「湾の奥」でした。
私は車で行ったので、山から名振浜に入り、海沿いの道路を一番奥に行ってしまったんですね。
船で海から進めば、湾の一番奥に確かに永沼家がある訳で、陸路と海路の感覚の違いを改めて感じました。
そういえば、「学問空間」の一番多い検索ワードは、またまた「本郷和人氏の謎」が続いているのですが、昨日は珍しく「おめつき」でした。
先日、名振浜の「おめつき」が今年も開催されたとのニュースがあったので、その影響なんでしょうね。
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「東大=ショッカー」説

2012-01-27 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月27日(金)13時22分50秒

保立道久氏のブログで「東京大学原発災害フォーラム」という団体ができたと知り、そのホームページを見てみました。


また、「世話人」の一人である安冨歩氏の『原発危機と「東大話法」』(明石書店)という本をアマゾンで購入し、先ほど届いたので30分ほどかけて読んでみたのですが、京都大学出身で東京大学東洋文化研究所教授という立派な肩書を持つ人が書いたとは思えない驚異の書物でしたね。
全部で5章のうち、第2章は精神科医の香山リカ氏への攻撃、第3章は「ブロガーとして有名」な池田信夫氏への攻撃に終始し、ちょっと鬼気迫るものがありました。
内容を少し紹介してみます。(p87~89)

---------
 香山氏の最大の誤りは、「おとぎ話はおとぎ話であって、現実ではない」という「大人の考え」を持っていることです。そうではなくて、おとぎ話は現実を表現しているのです。そうでなければ、小出さんのような存在は理解できません。そもそも、原発を作って爆発させ、日本中に放射能をばら撒く、などという仕業は、おとぎ話の悪者集団そのままです。私が一番ぴったりくると思うのは、「仮面ライダー」の悪の組織「ショッカー」です。「原子力ムラ」は、比喩的な意味ではなく、現実に「ショッカー」だと言うべきかもしれません。
 ここを見誤ると、世界の像は完全に歪んでしまい、世の中は「大人の世界」になってしまいます。香山リカ氏は言うまでもなく、大人の世界の住人ですから、このことが受け入れられないのだと私は理解します。

仮面ライダー・小出裕章

 原子力ムラがショッカーである以上、小出さんは仮面ライダーです。それはじつに構造的に一致しています。仮面ライダー新1号のオープニング主題歌の後には、

  仮面ライダー・本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは、世界制覇を企む悪の
  秘密結社である。仮面ライダーは人間の自由のためにショッカーと戦うのだ!

という、私が子ども時代にしびれたナレーションが入っていますが、仮面ライダー・小出裕章も改造人間です。原子力村ショッカーが大学や大学院でいろいろ教え込んで、小出さんを改造したのですから。
 仮面ライダー・本郷猛が、精神まで改造される前に逃げ出し、ショッカーによって改造された身体を武器に戦っているのと同じように、小出さんは大学や大学院で改造された頭脳を武器に戦っています。仮面ライダーが孤独で、わずかの仲間と共に人間の自由のためにショッカーと戦っているのと同じように、小出さんはわずかの仲間と共に人間の自由のために原子力村と戦っています。小出さんもライダーも、ショッカーや原子力村が次々と繰り出してくる「怪人」と戦い続けていますが、決して傷つかず、倒れません。
 石森章太郎は、「世界がショッカーに支配されかかっており、人間の自由を守るためには、一人ひとりが仮面ライダーとなって戦い続けるしかない!」という驚くべき真実を、当時の子どもたち(すでに私のように中年になっていますが)に伝えようとしていたのだと私は考えています。
 こんなことを大真面目に書くと、頭がおかしいのではないか、と思われるでしょう。それは覚悟の上です。私も、以前はこんなふうに考えてはいませんでした。私が考えを改めたのは、東京大学に就職してからです。それも、しばらくはそんなふうには考えなかったのですが、何年かの間、いろいろと奇妙で不愉快で悲しい体験を繰り返すうちに、ある時、ハタと、

 「東大って、ショッカー?!」

と思った瞬間に、一挙に多くのことが理解できるようになったのです。それで考えが変わりました。それから東大で生きるのが、ずいぶんと楽になりました。
----------

このレベルの文章が間断なく続いて、270ページ、税込1680円の本ですね。
私は書籍をかなり大量に買っているので、ある程度の割合で駄本が混じるのは仕方ないと思っているのですが、この本くらい痛切に「金返せ」と思った本は近年ないですね。
というか、今までなかったし、今後もないと思います。
まあ、大変お気の毒だとは思いますが、安冨歩氏は「心のケア」が必要な方ですね。
早く東大病院に相談された方がよいと思います。

参考:池田信夫氏と安冨歩氏のやりとり

>筆綾丸さん
「太郎」は学力のないホットスポットの代表、「啓子」は学力のあるホットスポットの代表として、経済史学会代表幹事・東京女子大学教授の栗田啓子氏のお名前を借りました。
まあ、「実」でも「道久」でもよかったのですが、女性の方が対句として面白いかなと思いまして。
でも、今日になってみたら、「歩」が最適だったようにも感じます。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

雪 2012/01/27(金) 06:12:04
小太郎さん
大きな出来事があると、いろいろな変人奇人が降って湧きますね。

元木泰雄氏の『平清盛の戦い 幻の中世国家』は、以前、如月さんの掲示板で、日本語が変だ、論理がおかしい、とくに、国家とか権力とかの概念構成が全然ダメだ、などと罵倒したことがあるのを思い出しました。

新作「セシウム」について質問なのですが、二行目、「次郎」ではなく「啓子」にされたのには、どのような意味があるのですか。
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北上総合支所

2012-01-26 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月26日(木)08時49分10秒

23日に訪問した「北上町十三浜・吉浜小学校」と「北上町十三浜・北上総合支所」をアップしました。
指定避難場所となっていた北上総合支所は、津波の時点で少なくとも57人の住民と職員がいたのですが、生存者は3名、生存率は5%という場所です。
大川小学校に匹敵する被害が出ているのに、慰霊のための施設は特にないですね。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53305798.html
http://chingokokka.sblo.jp/article/53306269.html

比較のため、昨年8月17日の朝に訪問した時の写真もアップします。
瓦礫は綺麗に撤去され、防波堤の崩壊箇所は応急処置で土嚢を積んだだけの簡易なものから本格的な防波堤に置き換えられつつありますが、他は時計が止まったままですね。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53312187.html
http://chingokokka.sblo.jp/article/53313560.html

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丸山地蔵と釣石神社

2012-01-25 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月25日(水)20時25分7秒

「十三浜小田・丸山地蔵」と「十三浜追波・釣石神社」(その1)(その2)をアップしました。
丸山地蔵は、すぐ横の「丸山地蔵由来」という石碑によれば、佐々木惣右衛門なる人物が天明の飢饉の餓死者供養のために発願、十年の歳月をかけて制作し、完成したのが享和元年(1801)だそうです。
佐々木惣右衛門のご子孫による「丸山地蔵由来」は平易な文章で書かれてはいるものの、なかなかの名文ですね。
ただ、なぜ「丸山」なのかの説明はありません。
手元の地図を見る限り、周辺には「丸山」という地名もないようで、ちょっと謎です。
釣石神社は歴史は古いのですが、受験生が大勢来るようになったのは最近のことで、地元の人たちの努力の賜物ですね。
(その1)冒頭に載せた朝日新聞記事では「年間百人に満たなかった参拝客は正月三が日だけで5、6千人を数えるようになった」とありますが、「年間百人」はいくらなんでも少なすぎるので、この記述は何かの間違いでしょうね。昔は正月三が日でも「百人に満たなかった」ということですかね。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53299451.html
http://chingokokka.sblo.jp/article/53300745.html
http://chingokokka.sblo.jp/article/53301472.html

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セシウム

2012-01-25 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月25日(水)17時29分49秒

 太郎を眠らせ、太郎の屋根にセシウム降りつむ。
 啓子を眠らせ、啓子の屋根にセシウム降りつむ。


大阪で福島県の子供の葬儀を模した「葬列予報」と称する反原発デモを行った人たちがいますが、そこに参列した僧侶の一人は高槻市の日蓮宗本澄寺の三好龍孝氏で、反原発運動では有名な人みたいですね。
「お題目9条の会」のメンバーとして、平和運動にも熱心な僧侶だそうです。
また、この人は三好達治の甥で、本澄寺には「三好達治記念館」があるそうですね。

「葬列予報」
http://news.fatalbackground.org/?eid=1252218
http://togetter.com/li/205615

「三好達治記念館」
http://ikiiki.livedoor.biz/archives/51561527.html

私も三好達治は好きなので、「雪」を参考に、「セシウム」という詩を作ってみました。

まあ、反原発運動も理解できない訳ではありませんが、「葬列予報」はどんなものなんですかね。
また、有名な若手俳優、山本太郎氏あたりの行動もどんなものなんですかね。
私は関東大震災後に朝鮮人大虐殺を行った「自警団員」は、ちょうど山本太郎氏のような正義感溢れるタイプの人たちだったのではないかと思っています。
自分と直接の利害関係がある訳ではない人を大勢殺すには相当の正義感が必要で、ヤクザとか強盗殺人犯タイプの犯罪者はそんなことはしないですね。
溢れるような正義感を持ち、かつ、それほど深く物事を考える能力のない人たちが「自警団員」の主力だったんじゃないですかね。

中川恵一氏の『放射線医が語る 被曝と発癌の真実』の「はじめに」には、次のような文章があります。(p.5~6)

---------------
 福島原発事故は、チェルノブイリ原発事故と比較して語られることがよくあります。
 たとえば、「チェルノブイリと同じレベル7である」「都心にチェルノブイリ級のホットスポットが発見された」、また、「食品の規制値がチェルノブイリはもっと厳しい」「チェルノブイリでの”移住の義務区域”と比べて、福島のほうが値が緩い」、など。
 一方で、次のような事実はどれくらい知られているでしょうか。
 2011年、ロシア政府はチェルノブイリ原発事故後25年目に際し(事故は1986年に発生)、150頁を超える膨大な総括報告書を発表しました(正式名称は、『チェルノブイリ事故25年・ロシアにおけるその影響と後遺症の克服についての総括および展望1986~2011』)。その中の「結論」の章で、非常に注目すべき次のような一文があります。
「(事故後25年の状況を分析した結果)、放射能という要因と比較した場合、精神的ストレス、慣れ親しんだ生活様式の破壊、経済活動の制限、
事故に関連した物質的損失といった、チェルノブイリ事故による他の影響のほうが、はるかに大きな損害を人々にもたらしたことが明らかになった」
 私は、さまざまな情報が乱れ飛ぶいま、日本において同様の事態が起こりうることを、非常に心配しています。なぜならば、誤った情報によって植え付けられた恐怖心や不安に基づく行動により、さらに別の深刻な被害が生まれる可能性があるからです。専門家でない人たちまでが堂々と「放射線の脅威」を語っていますが、彼らはいったいこのような可能性について考えたことがあるのでしょうか。私はそれに、怒りに近い感情を覚えています。と同時に、放射線治療を専門とする臨床医として、いまこそ果たすべき役割があると考えています。
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山本太郎氏など、専門家でないのに「放射線の脅威」を語る人の典型ですね。
本人は「高濃度汚染地帯」である「福島の子どもたちを守る」と言っていますが、その行動が惹き起こす結果は、関東大震災後の朝鮮人大虐殺並みの死者の増加かもしれないですね。
低線量放射線の問題は非常に複雑な話ですから、山本太郎氏のような、若い時にきちんと勉強しなかったであろう人が三十代になって突然正義に目覚めても、ちょっと対処は無理じゃないかと思いますけどね。

リンク先の動画は16歳の山本太郎氏が初めてテレビに出た場面(「元気が出るテレビ ダンス甲子園」)だそうですが、頭の中は性欲99%、食欲21%、合計120%の馬鹿の天然濃縮果汁のような青春を送っていた人じゃないかと思います。

※5分40秒あたりに登場します。
http://www.youtube.com/watch?v=fjYc6U3QFvk

山本太郎氏のように基礎的な学力に問題がありそうな人以外でも、精神に放射性物質が降り積もりやすいタイプの人は多いように思うので、私は自分にできる範囲で細々と除染活動を行って行くつもりです。
ということで、私は別に「文教日本史」氏や野口実氏等に特別な個人的感情は持っておらず、ボランティアで除染活動を行っているだけですね。
東京大学史料編纂所元所長の保立道久氏については以前少し書きましたが、引き続き観察中です。また、保立氏が信頼しているという東京大学大学院教授(宗教学)の島薗進氏の動向も興味深く見ています。

http://hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-a8d7.html

島薗進氏のツイッター
http://twitter.com/Shimazono

島薗進氏は現代日本社会の宗教現象についてマスコミからコメントを求められることが多い高名な宗教学者なんでしょうけど、津波の死者・行方不明者について殆ど言及せず、放射能問題ばかり論じている姿勢は、率直に言って、死んでもいない放射能の犠牲者の葬列でお題目を唱える日蓮宗の僧侶と同じくらい気味が悪いですね。
それと、まあ、好みがあるんでしょうけど、島薗進氏が書かれているような内容で「つぶやき」の連続は非常に読みづらいので、できればブログか何かでまとめてほしいですね。
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大日るめ神社

2012-01-25 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月25日(水)15時50分8秒

一昨日、23日に訪問した「石巻市河北町七尾」と「皿貝、大日るめ神社」をアップしました。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53295330.html
http://chingokokka.sblo.jp/article/53295859.html

多賀城市の東北歴史博物館に石巻市北上町橋浦から移築された「今野家住宅」が展示されていて、そのお正月飾りの「きりこ(切紙)」が非常に美しいものであることは、以前、この掲示板に書きましたが、その「きりこ」は皿貝地区の「大日るめ神社」で制作・配布しているものだそうなので、大川小学校に寄る前に「大日るめ神社」に参詣してみました。
この神社には「皿貝法印神楽」でも有名なのですが、境内の案内板には「皿貝法印神楽」について、以下のような説明がありました。

「宮城県指定無形民俗文化財
  皿貝法印神楽(さらがいほういんかぐら)  平成二年一月二十六日指定
 皿貝法印神楽の由来は、大日※(おおひるめ)神社宮司を務める及川家の口伝によれば、元和二年八月(一六一六)、当地の成就院(現大日※神社)の法印であった久峯重光が、修験道本山派の本山である聖護院の門主様御入峰のお供を命ぜられて京へ上り、帰郷後、その際に習得した能を原型とし、『古事記』を台本にして編み出したものと伝えられている。
 明治以前は、祭礼等においての神楽舞の奉納は法印達で行ったが、明治初年の神仏分離により離職した法印が多く、神楽舞の奉納が不可能になった。
 皿貝村宮司の及川友世氏はこれを憂い、神楽の存続を図るために、面(神楽面)、千早(神楽衣装)等を離職した神官より購入し、舞法は、当時、姫舞(女形)の達人は樫崎村の榊田神官、責舞(荒形)の名手は橋浦女川村の高橋神官であったので、両氏を皿貝に招いて一族に相伝し、次に信仰の厚い氏子に習得させて、大日※神社外八社の供え神楽とした。
 その後、地域住民をはじめとする関係各位からの熱心な支援を受けながら、氏子有志により代々受け継がれ、現在は、地元氏子青年たちを中心とした皿貝法印神楽保存会が地域と一体となって、この貴重な文化遺産の伝承に務めている。
    平成四年三月一日 桃生郡川北地区教育委員会」

東北の元修験の神社は独特の雰囲気がありますね。
ここも本殿に向かう参道のすぐ横が墓地となっていて、「法印」と書かれた古い墓がいくつもあり、また宮司さんの家などの新しい「奥津城」も多数存在していました。

>筆綾丸さん
ご紹介の本郷和人氏『謎とき平清盛』(文春新書)を先程読み終えました。
今までの研究成果を大河ドラマ視聴者向けに平易に書いたものかと思っていたら、全然違っていて驚きました。
比較のために元木泰雄氏の『平清盛の戦い 幻の中世国家』と岩田慎平氏の『乱世に挑戦した男 平清盛』を読み、その後で少し感想を書きたいと思います。
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鳶の群れ

2012-01-24 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月24日(火)09時04分59秒

昨日訪問した大川小学校とその周辺の状況をアップしました。
大川小学校の上空には沢山の鳶がいくつかのグループに分かれて悠然と旋回していましたが、鳶の大群を見たのは初めての経験だったので、ちょっと驚きました。
被災地の瓦礫処理は一段落したので、多くの場所で風景の変化は目立たなくなりましたが、鳥の様子で季節の移り変わりを感じることが多いですね。
白鳥を見た南相馬市萱浜もそうでしたし、瓦礫処理後の進展が全くない名取市閖上でも夥しい鴨の大群を見ました。

http://chingokokka.sblo.jp/article/53278917.html
http://chingokokka.sblo.jp/article/53279295.html

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「丸山地蔵」

2012-01-23 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月23日(月)23時07分45秒

今日は若干天気が心配だったのですが、曇りがちだったものの、気温も比較的高く、穏やかな一日でした。
釣石神社は今回で三回目の参詣でしたが、お正月を迎えるために仮設社務所が建てられるなど、規模はささやかではあっても着実に整備が進んでいましたね。
参拝客も、私が境内にいた20分ほどの間に10人来ていて、平日の昼間であることを考えると結構な人出ではないかと思いました。
写真は釣石神社の西、500メートルほど離れたところにある「丸山地蔵」です。
台座込みで高さ約3メートル。津波で台座の上の石仏の位置が20センチほどずれ、向きも約45度変わってしまいましたが、幸い流出・倒壊は免れました。
なかなか良い顔をしていますね。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6192
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うーむ。

2012-01-23 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 1月23日(月)07時36分16秒

>筆綾丸さん
そうですね。
ご本業についても、何だこれは、という感じがしますね。

私は一応、野口実氏の歴史学者としての業績と原発事故への対応は全く別の問題と考えて、後者のみを批判していたつもりなのですが、人間や社会への洞察力という観点からすると、両者を切り離すことはできないのかもしれないですね。
野口実氏は去年4月18日、「ネットから得られる原発問題の事実関係に関する情報の中で、私が信頼し、対応の参考にさせて頂いているのは、中部大学の武田邦彦氏、写真家の藤原新也氏、同業の文教大学教授中村修也氏のブログです」と書いていました。
また、「同業の文教大学教授中村修也氏」と同一人物かどうかはよく分かりませんが、「文教日本史」というハンドルの方は、「中部大学の武田邦彦氏の意見は、今回の福島原発問題に関して、もっとも明確で信頼のもてる意見と感じました」と書いていましたね。
しかし、武田邦彦なんて、顔を見ただけで怪しい人間であることは明らかでしたね。
筆綾丸さんは4月29日に「武田邦彦氏はテレビ(たしか、テレ朝でした)で拝見しましたが、誠実さのない、いかがわしそうなオヤジだな、と思いました。ブログをみると、一時代前のアジテーターのような感じで、まだ、こういう化石のような人種が存在するのですね」と書かれていましたが、その後の武田邦彦の行動を見ると、まさに筆綾丸さんが観察された通りの人物ですね。
武田邦彦は言うことをカメレオンのようにコロコロ変えて、しかもそれを恥じていないどころか、自分が前に言ったことをすっかり忘れてしまっているようです。
これは性格というより、ある種の精神的な疾患ではないかと思います。
こういう人を信頼できると思う歴史学者って、本業の方もあまり信頼できないですね。
まあ、オイルショックの時にトイレットペーパーを買い占めた主婦と同レベルの洞察力はあるとは思いますが。

http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5828
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5829

「武田教授は1ミリシーベルトは危険ではないと言っていた」
http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/64787c2e17160b272bd520f518f402f1

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