学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

「馬乗り狐」

2011-03-09 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 9日(水)22時56分8秒

馬と狐が一緒に描かれている図柄は、私は大津絵で知ったのですが、もともとは伏見人形だったようですね。
下記ブログで引用されている山田維史氏の見解は吉野裕子氏の見解を参考にしたものとのことですが、近世の事象を古代に直結させるのはどうかな、と感じます。
それこそ、初午の日に稲荷に行こう、というだけの意味かもしれないのでは、と思います。

http://blog.otsue.com/?eid=145738


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なるほど。

2011-03-09 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 9日(水)22時36分58秒

>筆綾丸さん
八幡神の使いが鷹だという記述以降はきちんと読んでいなかったのですが、確かに「初午」で馬とつながりますね。
それと、「中途半端に日本の宗教に詳しい外国人」などと言ってしまいましたが、八幡神の使いが鷹だと思っている日本人は、稲荷神の神階が従一位だと思っている日本人と同じくらいはいるでしょうから、これも勝手に決めつけてはいかんですね。

将来、英文ページが変更されるかもしれないので、記念に保存しておきます。

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The Inari Diety is not a Fox

The great Kami Inari and the Kasama Inari Jinja

The kami enshrined at Inari shrines is named Ukanomitama no Kami, a deity which presides over the root of life. Known as a deity of fertility and reproduction, rebirth, growth and productivity, and protection against fire, the deity is worshiped for its great and boundless virtue. We are given life by the workings of this kami's spirit, which has an intimate relation to all aspects of our life as human beings.
The motif of the fox or horse which is frequently associated with this kami is due to the role of these animals as messengers of the deity, similar to the hawk found at Hachiman shrines and the "Korean lions" (komainu) at many local ujigami (local tutelary deity) shrines. In the medieval period, many such animals were believed to to act as intercessors, carrying the manifold entreaties of humans to their masters in the divine world, and this custom continues at present.
In ancient Shinto, the "mountain kami" was believed to descend from its winter residence in the mountain to become the "paddy field kami" (ta no kami) in the spring, residing there during the subsequent agricultural season. Following the fall harvest, the deity would return once again to its winter home in the mountains in its role as the "mountain kami." In the same way, the fox makes its first appearance near human habitations about the time of new year's "first day of the horse," returning to its winter home in the mountains like the yama no kami after the fall harvest. As a result, the adoption of the fox motif as the messenger for the Inari deity is likely based on the symbolic relationship between the "mountain kami - field kami" belief of ancient Shinto, and the characteristic activity of the fox, which makes its appearance in human habitations around the same time.

http://www.kasama.or.jp/english/index4.html

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消えた烏の謎

2011-03-09 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 9日(水)07時07分28秒

笠間稲荷神社のサイト、下の投稿でリンク先とした英文ページに対応する日本語のページでは、

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いっぱんに「お稲荷さん」と言えばキツネをイメージされる方が多いようです。キツネはあくまで稲荷大神のお使いであって、神さまそのものではありません。稲荷大神にとってキツネは、熊野神社のカラスや八幡神社のハト、氏神さまの狛犬などと同じように「神使(かみのつかい)」「眷属(けんぞく)」などと呼ばれ、神さまのお使いをする霊獣です。

http://www.kasama.or.jp/history/index3.html

となっていて、「氏神さまの狛犬」は笠間稲荷神社の公式見解みたいですね。
しかし、英文では熊野のカラスは消えていて、馬が稲荷の眷属になっています。
謎は深まるばかりですね。

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the hawk found at Hachiman shrines

2011-03-08 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 8日(火)22時40分15秒

>筆綾丸さん
ご紹介の『英国王のスピーチ』を観たいのですが、何故か新潟県では上映されていません。
観に行けない理由がいささか情けないです。

>笠間稲荷
茨城県の笠間稲荷神社には二度行きましたが、境内は非常に狭くて、これで日本三大稲荷を自称するのはちょっと厚かましいなと思いました。
同神社の英文サイトでは、

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The Inari Diety is not a Fox

The motif of the fox or horse which is frequently associated with this kami is due to the role of these animals as messengers of the deity, similar to the hawk found at Hachiman shrines and the "Korean lions" (komainu) at many local ujigami (local tutelary deity) shrines. In the medieval period, many such animals were believed to to act as intercessors, carrying the manifold entreaties of humans to their masters in the divine world, and this custom continues at present.

http://www.kasama.or.jp/english/index4.html

となっていて、狐または馬が稲荷とつながりの強い動物とされていますが、馬についてはあまり聞かない話ですね。
狐と馬が一緒に登場する大津絵は見たことがありますが。
また、Hachiman には hawk がいるそうですが、多分、ハトと勘違いしているのでしょうね。
更に、地方の多数の氏神に Korean lionsがいるそうですが、別に地方にも氏神にも限った話ではないはずです。
いろいろ謎の多い文章ですが、どうも中途半端に日本の宗教に詳しい外国人に英文を依頼して、独自研究の結果を神社の人は誰もチェックしていないみたいですね。

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2011-03-06 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 6日(日)23時07分20秒

子供のソリ遊び用に作られた雪山の上から騒々しい地元の悪ガキどもと一緒に点火式を見た後、下に移動しましたが、なかなか華やかに燃え広がらず、いつまでも燻っていましたね。
この煙には萱の燃えカスみたいなものが大量に含まれていて、当たるとかなり痛いのですが、柳葉敏郎や貫地谷しほりらも直撃を浴びていましたね。
女優陣のお化粧は台無しだったに違いありません。
テレビドラマの撮影としては、いろんな面で失敗だったみたいですね。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5750

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山古志にて

2011-03-06 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 6日(日)23時00分47秒

毎日遊び歩いているようで、というか実際その通りなのですが、新潟で冬を過ごすのは今年限りと思うと、雪国ならではの行事はいろいろ見ておきたいですね。
ということで、今日は闘牛で有名な旧山古志村の「古志の火まつり」に行ってきました。
「雪中闘牛」は↓のような場所で行われましたが、私は少し遅れて行ったので残念ながら試合は見られませんでした。牛の控室?も雪の中ですね。
庄野真代さんのミニコンサートがあり、4メートルを超える雪に囲まれた山の中で「中央フリーウェイ」や「飛んでイスタンブール」を聴いた後、直径10メートル、高さ25メートルの日本一を称する「さいの神」が燃やされたのですが、大量の萱が無茶苦茶な煙を発生させ、押し寄せる煙に巻かれて息ができないほどでした。
25メートルはいくらなんでもデカすぎる感じですね。
なお、「古志の火まつり」を素材のひとつとする毎日放送のテレビドラマが予定されているそうで、点火式を見つめる柳葉敏郎と貫地谷しほりを大勢のスタッフが囲んで撮影していました。
地味な衣装を着た柳葉敏郎は農家のおじさんと区別できず、貫地谷しほりはずいぶん小柄な子でしたね。

http://www.niigata-kankou.or.jp/nagaoka/convention/event/RC0013.html

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5749


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招魂社

2011-03-06 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 6日(日)21時12分33秒

とはいっても、旅館めぐりの途中で少々くたびれたので、やはり神社がいいと思い、高台にある旧岩室村の招魂社に行ってみました。
ここは普通の神社形式の木造社殿の上に鉄骨製の蓋屋があって、まあ、それ自体は雪の多い地方ではよくありますが、すぐ後ろがごく普通の墓地になっているのは少々珍しい感じがしました。
私は思想的に靖国神社や護国神社・招魂社が許せないという立場の人間ではないので他の神社と同様に参拝しましたが、こういう場所で柏手を打つのは少々落ち着かない感じもしました。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5748


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「アートサイト岩室温泉2011」

2011-03-06 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 6日(日)20時59分4秒

越後一宮弥彦神社の近くに岩室温泉という新潟県では割と高級な温泉地があるのですが、ここで武蔵野美術大学の学生の作品を旅館に展示する「アートサイト岩室温泉2011」なるイベントが行われると聞いたので、寺社巡り以外にたまには現代美術もいいかなと思って、5日(土)に行ってみました。
まあ、学部生の作品なので玉石混淆は否めないのですが、将来が楽しみだなあと思わせる作品も多々ありました。

http://iwamuro.info/artsite2011/

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5747

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無縁の自由は凍死の自由

2011-03-06 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 6日(日)11時41分11秒

このところ雪解けが進み、すっかり春めいてきましたが、1月後半は本当に厳しかったですね。
一週間雪が降り続いて、もういい加減にしてくれ、と思ったあたりから更に一週間降り続いた頃は、この先いったいどうなるのだろうと、もの凄く不安でした。
新潟に来る前から「研究生活の覚書」という北海道在住のアメリカ政治史研究者のブログを時々読んでいるのですが、リンク先の記述は冬の新潟で読むと非常に生々しく感じられます。

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私が仕事で東京や関西方面に出張して、一番ぎょっとするのはホームレスの存在である。稚内出身の私は、大学院に進学して、頻繁に本州を訪れるようになって初めてホームレスを見た。北海道にはそんなものはいない。凍死するからだ。夏にホームレスになっても秋の終わり頃には、現世からいなくなる。

http://blog.goo.ne.jp/william1787/e/448d9a6796bc0cc192c8c3869d1b8fb1
http://blog.goo.ne.jp/william1787



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浦佐毘沙門天補遺

2011-03-06 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 6日(日)11時03分51秒

物好きな私は3日の本祭にも行ったのですが、携帯を忘れて写真を撮り損ねてしまいました。
テレビニュースでも火の祭りであることが強調された映像が流れていましたが、もともとは当山派の修験の行事だったようですね。
なお、前の投稿で秘仏の御開帳云々と書いてしまいましたが、これは勘違いで、単に「お前立」の毘沙門天だったようです。

>職人太郎さん
「浦佐多聞青年団」は30歳までの若者で構成されていて、30歳のメンバーが「最高幹部」となり、祭りを終えると引退するのだそうです。
体力勝負のお祭りなので運営の大半を青年団が担っており、「団長」の統制の下、大勢がキビキビと動き回っていましたね。
私は昨年公開された「おにいちゃんのハナビ」という映画で、新潟県小千谷市の青年団(青年会?)組織にちょっと興味を持ったのですが、浦佐の方は更に濃密な感じでした。
「おにいちゃんのハナビ」は白血病の少女が死んでしまうという話で、およそ私のような人間が見たいと思う種類の映画ではないのですが、新潟県の風土を知るにはいいかな、程度の気持ちで観に行ったところ、意外なことにかなり良い作品でした。高良健吾・谷村美月という二人の若手俳優の魅力が光っていましたね。

「おにいちゃんのハナビ」
http://hanabi-ani.jp/

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前夜祭その2

2011-03-03 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 3日(木)00時27分32秒

「浦佐多聞青年団」の若者たちが不動明王像前の池に全身浸かるという水行を披露したのですが、水に浸かる瞬間は元気一杯であっても、その後で雪が降る中、濡れたままずっと後続の人たちが水行を終えるのを待っている方がよっぽどつらそうでしたね。
名物の巨大ローソクは一本が30~50㎏だそうです。

浦佐多聞青年団

※写真
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浦佐毘沙門堂裸押合い大祭前夜祭

2011-03-03 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月 3日(木)00時13分43秒

明日3月3日は先日訪問した浦佐毘沙門堂の大祭なのですが、今日の前夜祭で秘仏の御開帳があるというので、雪の中を再訪してみました。
雪国の夜の祭礼はなかなか趣がありますね。

裸押合い大祭実行委員会

※写真
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ご詠歌行列

2011-02-15 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 2月15日(火)00時40分41秒

>職人太郎さん
>お湯
気合が入っているのに調子が狂ってしまうのですかね。

弘法大師堂の写真、100枚ほど撮ってきましたので、もう少しアップしておきます。
行列の一番後ろ、私もちゃっかり関係者の一員であるかのように歩いていました。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5729
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梱包された日蓮

2011-02-13 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 2月13日(日)22時37分20秒

柏崎市に行ったついでに、久しぶりに日蓮ゆかりの番神堂(ばんじんどう)に寄ってみました。
お堂はすっかり雪囲いされていて、この時期は無人なのかなと思ったら、内部にはお守りなどを売っているお爺さんが一人いました。
お堂の裏手には日蓮の銅像があるのですが、クリストの梱包芸術風に半透明のビニールでグルグル巻きにされていました。

番神堂
http://ikss.web.infoseek.co.jp/kenbunki/fukuurasansaku/banjindou.htm

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5727
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弘法大師堂、霊塩水祭礼

2011-02-13 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 2月13日(日)22時13分14秒

今日は新潟県内各地で様々な冬の行事があったのですが、私は柏崎市の西長鳥岩之入という山間部の集落で行われた「弘法大師堂霊塩水祭礼」に行ってきました。

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今から約1,200年前、弘法大師(空海)が諸国を布教して柏崎の岩ノ入に訪れた折、一軒の貧しい家に一晩泊めてもらい、そのお礼に錫杖で大地から塩水を噴出させました。
この祭りはその恵みに感謝する伝統行事で、前夜祭では弘法大師堂の周りに108本の蝋燭を雪洞に灯し雪夜を彩ります。
祭り当日はご詠歌行列、塩汲み行列、和尚の読経などがあり、会場では霊塩水で作った甘酒のサービス、塩水豆腐、お饅頭、おせんべいの販売があります。

http://www.niigata-kankou.or.jp/kashiwazaki/kanko/event/2789.html

というもので、弘法大師伝説の典型例ですね。
ご詠歌行列はお坊さん1人に参列者20人程度であり、本当に小さな集落の素朴な行事ですが、なかなか良いものでした。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5726
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