投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 7月29日(日)08時10分4秒
>筆綾丸さん
「八紘一宇」がどういう意味かを聞かれて直ぐに答えられる人は戦前でもそれほどいなかったんでしょうね。
確かにスローガンとしては曖昧なのが良さそうですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%B4%98%E4%B8%80%E5%AE%87
山形県鶴岡市出身の衆議院議員・加藤紘一氏は1939年生まれだそうですから、名前は「八紘一宇」から来ているんでしょうね。
どうでもよいことですが。
>徳岡孝夫
「原爆の爆発を制御」ではなく、「核分裂を制御」ですね。
それなりに実績のある人だと思っていたのですが、妙なことを言いますね。
原発事故後、いろんな人が登場していろんなことを言っていましたが、立派な人物だと思っていた人に幻滅されられることも多いですね。
原発事故後、6か月経過した時点でなお「被爆」と「被曝」の区別がついていなかった東京大学史料編纂所教授の保立道久氏については以前から少し批判してきましたが、同氏の言われることは最近ますます理解できなくなってきました。
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福島の原発災害と東北の津波災害については国家保障と東電による全面賠償を実現するほかないと思う。災害の多い、この列島の国家・政府が、国家保障の体系をもっていないのは決定的な問題である。
阪神大震災の時に、現地で永井路子さんと一緒の講演会で話した時、「国家保障が実現するのは必然である」と述べたが、これは(若干の進展はあったものの)、結局、実現せず、苦い記憶になっている。
ヨーロッパでは相当の国家保障があるにもかかわらず、なぜ、日本でそれが実現しないかは日本社会論にとって本質的な問題であると思う。これはなぜ国土計画・都市計画が不在であり、「乱開発」がもたらされるかという問題と裏腹の関係にある。そして、いわゆる「私有財産」の保障はしない、「私有財産の自由」のという日本イデオロギーが根本にある。
正確につめてみたことはないが、これは資本主義一般の問題ではなく、日本資本主義に特徴的な論理である。
http://hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/
<いわゆる「私有財産」の保障はしない、「私有財産の自由」のという日本イデオロギー>とありますが、日本語として変なのはいつものことなのでとりあえず置いておくとして、「私有財産」の保障をしない「私有財産の自由」があるように書いているのは論理的に破綻していると思います。
まあ、正直、何を言っているのか分からないので批判のしようがないのですが、歴史学研究会の人たちだったら保立氏の論理が理解できるのしょうか。
10年前、物好きな私は「歴史学研究会創立70周年記念シンポジウム」に出席して保立氏の「社会構成論と東アジア」という基調報告を聞いたのですが、あまり興味がない理論的な話だったので、内容はそれほど理解できませんでした。
古いタイプの歴史学者である犬丸義一氏との質疑応答も、あまりかみ合っていないように感じました。
ただ、理解できないにしても、保立氏の理路整然とした(orしているように見える)話し方に圧倒されて、自分とは思想は違うけれども実に頭の良い人だなあと思っていました。
犬丸義一
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/06ac5441a8971a3ada912df93428d77f
しかし原発事故で保立氏への認識は一変し、これが東大教授の知的水準なのかなあ、と思うことが多いですね。
(補足)
「国家保障」について保立氏が一般とは異なる独自の理解をしていて、ヨーロッパの資本主義にはその「国家保障」が伴われているけれども日本にはないから「日本資本主義に特徴的な論理」だというようなことですかね。
まあ、「国家保障」をどのように定義しているのかが分からないので、どっちにしろ理解できないのですが。