アーカイブズ掲示板では、明治時代の陸軍で脚気による死者が続出したことについて、森鴎外の責任の有無の話が出ていますが、kariさんの投稿に「青空文庫」の鈴木梅太郎「ヴィタミン研究の回顧」がリンクされているのを見て、「青空文庫」ではこんな作品まで掲載されているのかと少し驚きました。
「青空文庫」は著作権の切れた作品をテキストデータ化して公開することにおいては日本における先駆け的存在ですが、文学作品がメインで、歴史関係は非常に乏しく、ましてや理系の著作は稀ですね。
ただ、鈴木梅太郎の著作もこれひとつだけなので、やはり森鴎外がらみで話題性があることから特別に入れられているようです。
ところで私がネットでの日本史資料集の可能姓を探っていたとき、頻繁に見ていたサイトのひとつが「青空文庫」です。
特に運営に関する様々な試行錯誤とその率直な報告はとても参考になりました。
ただ、こう言っては何ですが、「青空文庫」は何だか生真面目すぎる印象がありますね。
主宰者がもともと生真面目な性格であるのと、トヨタ財団あたりから金をもらっているので生真面目にやらざるをえない面があるようですが、何かストイックな人でないと参加しづらい雰囲気があります。
私としては、主宰者側がやっていて楽しく、それを見ていろんな人が「なんだか面白そうだな」と興味を持ってくれて、だんだんと参加者が拡大して行くというような方向に進めばいいなあと思っています。
青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/