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第16章 冷戦と第三世界の自立 3 第三世界の自立と危機

2017-10-11 | 生物暗記法

 

Text p.350

ア.第三世界の連帯とアフリカ諸国の独立
・第三世界の連帯
 朝鮮戦争、インドシナ戦争の米ソ主導による解決にたいする不満
  → アジア・アフリカ諸国のa 第三世界 の結束が強まる。
 コロンボ会議 
・1954年 南アジア5ヵ国の首脳会議、アジア=アフリカ会議開催などを提唱。
  参加国= インド・インドネシア・セイロン・パキスタン・ビルマ 
・a 平和五原則 の発表 中国のb 周恩来 首相、インドのc ネルー 首相が会談し、合意。
  内容=d 領土主権の尊重・不侵略・不干渉・平等互恵・平和共存 の5原則。
  → 米ソ主導の国際政治に対し、第三世界の独自外交の原則をアピール。
 アジア=アフリカ会議  
・a 1955 年 インドネシアのb バンドン で29ヶ国が参加。
  インドネシアのc スカルノ 大統領が議長を務める。
    周恩来、ネルー、ナセルなどが参加。日本はオブザーバー参加。
・d 平和十原則 を採択。平和五原則に次の項目をを加える。
   e 国連憲章尊重・自衛権尊重・集団防衛排除・紛争の平和的解決・正義と義務の尊重 
 意義:f 世界最初の有色人種のみの国際会議。第三世界の諸国が初めて国際的に連帯した。 
スカルノ

 スカルノ 大統領

 非同盟諸国首脳会議   
・1961年 第1回a ベオグラード で開催。25ヵ国が結集。
  ユーゴスラヴィア:b ティトー ・インド:c ネルー ・エジプト:d ナセル 
  ・インドネシア:e スカルノ らが結集。
 = f 非同盟主義 をかかげ平和共存・民族解放の援助・植民地主義の打破を宣言。
・エジプト革命とその影響
 エジプト革命   ムハンマド=アリー朝の腐敗と弱体化、a パレスチナ戦争 で露呈。
・1951年 反英運動強まり、エジプト=イギリス同盟条約破棄され英軍の駐留権消滅。
・1952年 b ナギブ 、c ナセル などd 自由将校団 を結成。
  → 53年 ファルーク国王を追放しe エジプト共和国 となる。
  = 西アジア最初の革命成功。王制打倒と共に民族の独立を勝ち取る。
・1956年 f ナセル 大統領となる。積極的中立政策を展開。
  → 中国を承認 → 英米が経済援助を停止。
    g アスワン=ハイダム の建設を開始。→ アメリカが建設資金を凍結。
ナセル

 ナセル 大統領

Text p.351

 スエズ戦争  =a 第2次中東戦争  
・1956年b ナセル 、c スエズ運河国有化 を宣言。
  → d イギリス・フランス・イスラエル 、共同で軍事行動を起こす。→米ソは軍事行動に反対。
 1957年、英仏軍が撤退して終わる。ナセル=エジプトの勝利 →e アラブ民族主義 の高まり。
  → アメリカ、 アイゼンハウアー=ドクトリン を発表 中東支援と共産勢力との対決を宣言。
C.エジプト革命の影響
・1958年2月 ▲エジプトとシリア(バース党政権)が統合されa アラブ連合共和国 が成立。
  同  年8月 ▲b イラク革命  軍人カセムが、ハーシム家の王政を倒し共和国となる。
   → c METO 脱退。 → d CENTO に改称。(16章2節参照)
  同  年5~7月 ▲ レバノン暴動  アメリカ軍、革命の波及を恐れ、レバノン出兵し、暴動を鎮圧。
・アフリカ諸国の独立
 アルジェリア戦争   a アルジェリア  1830年代からフランス植民地支配を受ける。 
・1954年 b 民族解放戦線(FLN) の独立闘争開始。
 1956年 ▲c スーダン 、d モロッコ ・e チュニジア 独立。
  → フランス人植民者・現地軍とb FLN  の戦闘が激化。激しいテロの応酬となる。
・1958年 f ド=ゴール 大統領 現地軍の反乱を鎮圧しa アルジェリア 独立を決定。
 1962年 和平協定の▲g エヴィアン協定 成立。→  アルジェリア民主人民共和国 成立。
 アフリカの年   前史 1951年 ▲ リビア 王国 国連で独立を承認される。
・1957年 a ガーナ 独立 b エンクルマ を指導者とした黒人共和国成立。
 1958年 c ギニア  国民投票でフランスから独立。セクー=トゥーレ大統領となる。
・d 1960 年 コンゴ、ナイジェリア、ソマリア、カメルーン、セネガルなどe 17ヵ国 独立。
   = この年をB アフリカの年 という。
・独立に伴う苦悩
 1960年 f コンゴ動乱  独立後の反白人暴動鎮圧のためベルギー軍が介入。
  → g ルムンバ 首相暗殺 →ベルギー・アメリカがカタンガ州の分離を策謀、65年まで続く。
補足:その他の独立
・1963年  アフリカ独立国首脳会議  エチオピアのアジスアベバで開催。30国参加。
  = h アフリカ統一機構(OAU) を結成、▲i 新植民地主義 ※への反発と独立をめざす。
  → 2002年 j アフリカ連合(AU)  に改組。
  ※意味:植民地の独立を認めながら経済支援などを通じて実質支配を続け利益を得ようとするもの
・植民地支配の継続
  k ポルトガル 植民地のアンゴラなどは残る。南ア連邦、 ローデシア の白人支配も続く。
・政治・経済の不安定・部族の対立、内戦やクーデタが続き、l 軍事独裁政権 が登場。

地図:アフリカ諸国の独立

アフリカ諸国の独立

・第2次世界大戦前の独立国

 1. エチオピア    2. エジプト 
 3. リベリア     4. 南アフリカ連邦 

・1946~59年の独立国

 5. リビア      6. チュニジア 
 7. モロッコ     8. スーダン 
 9. ガーナ      10. ギニア 

・1960年の独立国(主なもの)

 11. コンゴ     12. ナイジェリア 
 13. ソマリア    14. カメルーン 
 15. セネガル 

・1962年以降の独立国(主なもの)

 16. アルジェリア 
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Text p.352

イ.ラテンアメリカ諸国とキューバ革命
 アメリカの支配  ラテンアメリカ諸国は大戦後もアメリカの支配下に置かれる。
・1947年 パン=アメリカ会議、a リオ協定 (米州共同防衛条約)締結。
・1948年 b 米州機構(OAS) を結成。21ヵ国参加。反共産主義、反革命で協同。
    → 域内に大土地所有制の廃止などの土地改革、議会政治の実現などの政治改革要求が強まる。
・アメリカ政府は CIA(中央情報局) をつくり、反米的な外国政府に干渉を開始。
B 反米民族主義運動
・a  アルゼンチン  1946年 b ペロン 大統領 反米的な民族主義を掲げ社会改革。
・c グアテマラ  1951年 左翼政権、土地改革に着手。→54年に軍部クーデターで倒される。
・d ボリビア  1952年 国民革命運動による革命。すず鉱山の国有化、農地改革を実施。
 キューバ   親米的なa バティスタ 政権の腐敗に対する反発が強まる。
・1959年 b カストロ らが蜂起し独裁政権を倒す。▲c ゲバラ らが協力。
  → 土地改革を実施、アメリカ系企業を接収。= d キューバ革命 を実行。
  → アメリカ、革命政権の転覆を謀り失敗。
  → キューバはe 社会主義宣言 を出す。
・1961年 アメリカ(ケネディ政権)、キューバと断交。
  → キューバ以外のラテンアメリカ諸国とf 「進歩のための同盟」 を結成。
・1962年 g キューバ危機 起こる。(後出)
 1964年 h OAS 加盟国、キューバと断交。
カストロとゲバラ

 カストロ とc ゲバラ  

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