いや奴町民なさん粋。
中江兆民 1882年民約訳解 1887年三酔人経綸問答(さんすいじんけいりんもんどう))
[point]
1.中江兆民の主な著作は『民約訳解』『三酔人経綸問答』。
[解説]
1.中江兆民(1847~1901)は、土佐藩(高知県)下級武士出身の思想家。長崎留学中、土佐藩浪人坂本龍馬に私淑(ししゅく)。1871年、岩倉遣外使節団に随行して渡仏し、1874年帰国。
2.1881年、『東洋自由新聞』主筆としてフランス流の自由民権論を説くが、政府の横やりが入り廃刊。1882年、雑誌にルソーの『社会契約論(民約論)』の漢文調翻訳『民約訳解』を連載し、政治青年層に大きな影響を与えた。1887年、『三酔人経綸問答』を著し、小国主義・非武装国家を説く。
3.三大事件建白運動に際しては、保安条例で東京から追放される。1890年、第1回衆議院議員選挙に当選するが、民党が政府と妥協するのをみて憤慨し議員辞職。晩年(1901年)食道ガンを患い、病床で随筆集『一年有半』を著す。
〈2016関西大・全学部
問15 この史料(保安条例)によって退去処分を受けた人物の組み合わせとして正しいものはどれか。
ア板垣退助-片岡健吉-加藤弘之
イ大隈重信-福沢諭吉-井上馨
ウ中江兆民-尾崎行雄-星亨」
(答:ウ)〉
〈2015立命館大・全学部
問9 iかれは、明治日本にフランスの学問・思想を伝えた思想家として著名である。とくにルソーの『社会契約論』の翻訳『民約訳解』を著したことから、「東洋のルソー」とも呼ばれている。1890年の第1回衆議院議貝選挙に当選し、立憲自由党にも参加した。」
(答:i中江兆民)〉
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