次の文中の下線部についてそれぞれの設問に答えよ。
① 幕府が安政年間に欧米諸国と結んだ条約は、② 日本側に不利益な不平等条約であり、これを対等なものにすることは③明治初年いらいの日木政府の大きな課題であった。しかし、欧米先進諸国は、④ 日本が近代的な法制度を整備しないうちは条約の改正には応じようとはしなかった。そのため外務卿井上馨は、 ⑤ 欧化政策を推進するとともに、外国人裁判官の任用を認めるという譲歩案を用意して交渉の成立を急いだ。
しかし、この改正案には政府部内からも強い反対があって交渉は挫折した。⑥井上のあとを受けた外務大臣が国粋主義者に襲われて重症を負って退任したり、その後交渉を再開した外務大臣が、来日中の⑦ロシア皇太子が負傷するという事件の責任を負って辞職するなど、条約交渉はいくどか中断を余儀なくされた。ようやく⑧1894年になって調印された新しい条約によって、本格的な改正作業に踏み出すことになるが、 ⑨完全に対等な条約が結ばれたのは⑩ 日露戦争後のことであった。
【設問】
① この時に条約を締結していない国を下記より選べ。
イ.アメリカ ロ.オランダ ハ.ドイツ ニ.イギリス
② 不平等条約の内容に該当しないものを下記より選べ。
イ.一般外国人の国内旅行の禁止
ロ.協定による関税の決定
ハ.片務的最恵国待遇
ニ.外国領事による裁判権の行使
③ 明治政府になってから条約改正の交渉を最初に手がけた人を下記より選べ。
イ.三条実美 ロ.岩倉具視 ハ.板桓退助 ニ.副島種臣
④ 日本の法制度の近代化に関わらなかった人を下記より選べ。
イ.ボアソナード ロ.ロエスレル ハ.モッセ ニ.モース
⑤ この時期の欧化政策と関係することがらを下記より選べ。
イ.キリスト教の解禁 ロ.鹿鳴館 ハ.断髪令 ニ.太陽暦の採用
⑥ この時の外務大臣を下記より選べ。
イ.陸奥宗光 ロ.榎本武揚 ハ.寺島宗則 ニ.大隈重信
⑦ この事件と関係のない人を下記より選べ。
イ.梅謙次郎 ロ.児島惟謙 ハ.青木周蔵 ニ.津田三蔵
⑧ この条約を締結した相手国名を下記より選べ。
イ.アメリカ ロ.フランス ハ.ロシア ニ.イギリス
⑨ この条約で改正されたことからを下記より選べ。
イ.領事裁判権の廃止 ロ.外国人居留地の廃止
ハ.関税率の自主的決定
ニ.自国内での相手国民の居住の自由の承認
⑩ 完全に対等な条約が締続された年を下記より選べ。
イ.1901年 ロ.1911年 ハ.1921年 ニ.1931年
解答
1 ハ 2 イ 3 ロ 4 ニ 5 ロ 6 ニ 7 イ 8 ニ 9 ハ 10 ロ
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