九品仏と等々力渓谷

2015年05月08日 | 
東急大井町線。
九品仏駅は、ホームが踏切に挟まれているために
二子玉川方1両のドア扱いができない駅として鉄オタなどに知られています。

(東急大井町線)

駅の名の由来にもなっている九品仏は、浄土宗九品山淨眞寺(浄真寺)という寺で
室町時代には吉良氏の奥沢城の曲輪でした。

(九品仏)

廃城となったのちに延宝六(1678)年に、霊岸(霊厳)寺念仏堂の僧、珂碩が
四代将軍家綱から奥沢城跡地を賜り、浄真寺を創建、
弟子とともに刻した九軀の阿弥陀如来像を安置し
これを以って九品仏と呼ばれるようになりました。

近隣には、等々力渓谷があります。
等々力渓谷は、谷沢川の河川争奪によって本流となった河川で
切り離されてしまった旧来の谷沢川は、九品仏の微高地の麓を流れる
九品仏川として残り、現在は暗渠と緑道として
名残をとどめています。

(等々力渓谷)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする