十二社

2015年05月18日 | 東京のお散歩
新宿西口、高層ビル街の裏手にはその昔、舟遊びができる池がありました。

(池のあった辺りは窪地のまま)

(池の底に当たる場所には、それらしい名のバス停)

十二社(じゅうにそう)池と呼ばれたこの池は、
慶長十一(1606)年に伊丹播磨守康勝によって造られ
昭和四十三(1968)年に、副都心計画によって淀橋浄水場の廃止とともに
埋め立てられ消滅しました。

(浄水場跡に建つ都庁などの高層ビル)

十二社の名は、池に隣接した地に鎮座する熊野神社に由来します。
室町時代に、紀州出身の商人で中野長者と呼ばれた鈴木九郎が
故郷、熊野三山の若一王子神社を祀ったのち、商売に成功し
熊野より十二所権現全てを祀るようになったのが
十二社の由来とされています。

(熊野神社)

現在も新宿中央公園に隣接して、浄水場跡地の高層ビル街や、十二社の鎮守として
信仰を集めています。

(新宿中央公園)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする