椿山荘のホタル

2015年05月30日 | 東京のお散歩
目白台にそびえる、ホテル椿山荘東京(藤田観光)は
かつて山縣有朋邸とその庭園である「椿山荘」のあった場所です。



山縣がこの地に邸宅を構えたのは、政敵大隈重信が、神田川を挟んだ対岸の
早稲田に邸宅を構えていたからで(早大は大隈の別邸の一部に開学した)
その大隈公の家を「見下ろしてやろう」という下衆な気持ちから
目白台の地(元久留里藩主黒田家下屋敷)を選んだと言われています。



山縣は、生涯に建てた自邸それぞれに凝った庭園を多く作らせていて
椿山荘も目白台の崖と湧水を利用した、池泉庭園を作らせました。



その後、藤田財閥の藤田男爵別邸となり、戦後藤田観光の所有となります。
昭和二十七(1952)年に結婚式場として整備され、その後ホテルが併設されました。



椿山荘の初夏の風物詩でもある、「ほたるの夕べ」は
昭和二十九(1954)年から約60年の歴史を持つもので
近年では湧水の水質改良で、ホタルたちが自生できる環境となっているそうです。



都内が梅雨入りする頃までの、やや曇り気味か雨上がりで湿度の高く無風の20:30頃が
見ごろのようです。
さらに混雑を避けるなら金曜以外の平日、仏滅で新月の日が狙い目かも。


コメント
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