THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,204 FRIENDS LIVE81 IN LUA RELVA1(シュガーレス編)

2023-09-17 18:24:16 | Live Set List
4、****15:45~16:15****

「シュガーレス」

またまた札幌からの参加で日本が生んだ大御所・安全地帯の6人組によるコピーバンド。
もはや彼らに関しては説明不要なんだよね。


ここで、ひと際ユニークなる、このバンド名の由来を説明します。
「世の中そんなに甘くない。
健康の事を考えて、砂糖を控えめにする」という意味なんだそうです。
人を食ったようなセンスあふれる意味を含んでいるのだ。
ちょっと聞いた感じでは非常にロックっぽいバンド名なんだけど、その実態は大違いでとってもユーモラス。

なんと、STA が彼らと対バンを組むのは、今年7月23日(日)小樽で開催された浅草橋オールディズナイト・ライブVOL,20以来だ。
つまりはちょくちょくと顔を合わせている仲さ((´∀`*))
このバンドとマサとの付き合いも相当に長い。
なんたって10年を軽く超えてるもんね。

面白いのは最初の頃は必ず小樽ライブイベントで対バンしていたということ(だから勝手に私は小樽のバンドだと思い込んでいたくらい)。

それを切っ掛けに親しくなってからは「STA企画リブレーション」にもたびたび参加してくれるようになりました。

だから、ステージングの細部までをも知り尽くしているつもりだったんだけど、今回は新たな趣向を加味させてきたようだ。

なるほどなあ・・・したたかなる猛者集団。
そして、近年のセット・リスト中、毎ステージごとに、だぶりは数曲のみという妥協なき徹底ぶり。
一体全体、彼らの持ち曲ってどれだけあるんだい!!??


ここ数年は、あまりご一緒する機会が激減しているような気がしていたんだけど、それも単なる思い過ごしだったようだ。
まあ、コロナ禍もあったことだしなあ・・・・。
(調べてみたら、ただ単にイベント参加の曜日違いでニアミスしていただけのようで、ずっと元気に活動中だったとのこと!
良かったよ)

実際には、別のプロジェクトでもある「テケテケ」「アズマッシーズ」「北風ピープー」「ちむどんどん」などを見ていたからだね、多分。
そんなわけでして、再度アクティブに活動を本格化するようだ。
頼もしい限り。

このバンド、この日はもう、メンバー達がマスクを装着をしていなかった。
ちょっと前までならば、厳重に感染対策を施していたんだけど、こういう姿を見ていると、ああ・・・世の中が以前のように平穏な日々に戻ってきたんだなあ、と痛感した次第。
 
それではシュガーレス6人の皆さんを紹介します!(以前はエレキギターがツインだった)

中心人物でセンターをキープしているのは、もちろん花形タッキー(VO&いつものオベーション・アコースティック・ギター。ブラウン・サンバーストのボディカラー。
眼鏡がよくお似合い)
派手な柄のアロハシャツ姿が涼しそう。
どこで買ったんだろうか・・・?
興味津々・・・・。

ベーシスト&コーラスはトッシーくん。
愛器のブラックボディ・ヘッドレスベースで時にはサムピッキング・プレイが飛び出すテクニシャン。
これはフェルナンデスだよん。
長年、これ一本で貫き通す心意気が素晴らしいなあ。
彼は黒の帽子とジーンズ、ラフな花柄shirtにスニーカーというスタイルで決めている。
この日、会場の入り口でトッシーに呼び止められたマサは一緒に裏へ楽屋入りした。

頑強なるドラマーは、アスリートとしての顔も持つアキタヤ・エージくん。
引き締まった筋骨隆々の逞しい肉体を誇示するべくが、黒のシャツ姿がカッコいい。

グレーの帽子とサングラスがトレードマークのエレキギター&コーラスはリーダーのコダマッチ(一昨年はレスポールスタンダード、ボディカラーがレモンドロップのギターを使用していましたが、今回は目にも鮮やかでステージ映えする渋いブラック・ボディカラーのフェンダー・ストラトキャスターに持ち替え。
メイプル指板。
もしかしてエリック・クラプトンのブラッキー・モデル!?・・・)。
ストラップはオシャレなデザインの白黒。
グレーのTshirtとジーンズというイデタチ。

キーボード&コーラスは、毎度おなじみの我らが姉御キョンキョン。
眼鏡を装着。
ペンダントが1ポイント。
ローランドJUNO-DSを使用。
スタンディングでプレイするというのが彼女のスタイル。

そしてもう一人の花が増えた。
同じくキーボード(YAMAHA MX)&コーラス担当のノリちゃんもスタンディング。
ちなみにキョンキョンとノリちゃんは、ヘッドセットマイクにてコーラスを担当していました。
・・・という布陣。

皆それぞれに好みのアロハシャツ、白いワンピースなどを着込んで自由きままにファッションを楽しんでいましたよ。


そろそろ客席もほどよく埋ってきたね。
熱気も程よく高まってきている。
ちゃんと、一定間隔での着席も徹底的に守られてる。

この会場でのライブは、今のところ、すべてにおいて順調だよ。
動員数、スタッフ、対バン、そしてオーディエンスなどなど・・・・。
今年完成したばかりの新しい会場だし、まだ予断の許されないコロナで開催やバンド、客入りをとっても危惧していたんだけど、そんなこと
全くの取り越し苦労だったようだ。
良かったね!


そんな彼らから、メッセージが届いています。
「2006年3月に結成、フォークソングを中心としたアコギ2台で、男性2名、女性2名のアコースティックグループとして誕生。
7月にドラムとベースが加入して安全地帯のコピーを演奏するようになる。
女性メンバーがキーボードを弾くようになり、その後、キーボードがもう1台とダンサーも加入して、現在の活動に至ります、.
皆さん、今後共、応援のほどよろしくお願いいたします!」
歴史が深いなあ・・・・。


というわけでして、観客動員数は圧倒的に1番を誇るシュガーレス!
だってタッキーとキョンキョンだけで、軽く50人は動員できるそうだ。
開演直後の楽屋で「もう呼んだお客さん達が来てくれているよ」と教えてくれた。
素晴らしい人脈とファン層。
会場の中央席で、今か今かと待ちきれない表情で盛大に賑わっていました。
シュガーレス・ファミリーのジョージさんもこの日、しっかりとカメラマンとして来場していたよ。
(駐車場でマサは遭遇。
よく、こういう場所で会うんだよね!!)
マサが最近、皮パンをやめてジーンズを履いていることを指摘されちゃった。
「スミマセン・・・中々気に入った皮パンが見つからないもので・・・」
でも最近は「ジーンズ姿もいいものだね」とニンマリされちゃった
・・・・ホッ・・・。
そのジョージさんは若々しく、スパッツを履いていました。
見習わないとなあ・・・。(;^_^A

前置きが大変長くなってしまいました。
早速いってみましょう!!

せっかくなので、これまでの濃厚なるシュガーレス・ライブ・レポートも掲載させていただきますのでご了承ください。

 
司会進行役の可愛いシーちゃんが、上手から登場してきてスポットライトの中で
「それではシュガーレスの皆さんです!
どうぞ!」とチャーミングにアナウンス!!

パワフルなイントロに導かれていよいよ始まった。
「情熱」
タッキーが思いっきりのシャウトでタイトルコール!
オープンナンバーにはもってこいだね。
これは安全地帯としては20枚目のシングルカット。
いかにもライブ映えを想定して制作されたかのようなナンバーだ。
1990年7月25日発売の7枚目アルバム「安全地帯Ⅶ~夢の都」2曲目に収録。
1990年11月7日リリース。
オリコンチャートでは最高31位を記録。
この日のシュガーレスは、今まであまり取り上げなかった曲が目白押しだ。
イントロで黙々と刻み続けるエレキギターによる斬新的でメロディアスな音色も、グイグイと圧倒的に迫ってくる。
即座に手拍子に嵐が沸き起こる。
果てしなく貪欲的なるキーボードや、コーラス・ワークも充実しているもんね。
どんなに勢いある実験的でヘヴィーな曲調だろうと、ツボを心得たグッとくるフックとラインは決して失われない。
斬新なるブラック・コンテンポラリーや、デジタルファンクの要素もご機嫌にプンプンだ。
タッキーのソウルフルで吐息混じりなヴォーカルが、こぼれる様なセクシーさを持ち、フェロモンが漂う。
何やらデンジャラスな予感を抒情的に感じさせる。
転調後も強引なまでにノリノリで引きずり込んでくるパフォーマンスは、なるほど勉強になります。
ギリギリのラインで繰り広げられる刺激的なコード・ストロークも軽快なるコダマッチ。
妖艶なレッドゾーンも振り切れ寸前。
抜群なタッチで漲る、アタック感溢れるエナジーも大量に放射。


「ハイ!
皆さん、こんばんは!!・・・・て、これでシーンとされたらいたたまれないよねえ‥‥(-_-;)」
すかさず会場のあちこちから「タッキー!!」「キョウコちゃ~~ん!!」と歓声が飛ぶ。
声出しオーケーの事実が、ここに見事反映されている。
と、ここでビッグなサプライズ!
毎度おなじみの名物ダンサー・アベさんがおもむろに近寄って来て割りばしに挟んだ1000円札をタッキーに手渡したではないか!!
「えええ!??・・・おひねり!?・・・いただいちゃった!!??
生きてて良かった!!((´∀`*))
みんな、これを見て!!」
拍手喝采を全身で浴びまくる!!
タッキー、あまりの嬉しさで取り乱す・・・
「ええっとお・・・ちゃんとカポをつけてと・・・・ピックを取り出してと・・・・」

ここでキョンキョンが助け舟を出す。

「ありがとうございます((´∀`*))
今日はお忙しい中を、こんなにもたくさんの皆さんに集まっていただきまして感謝しています。
最後まで盛り上がっていきましょう!!・・・・!!!
次にお贈りする曲は・・・・・月に濡れた二人」
6枚目のオリジナル・アルバム「~安全地帯Ⅳ~月に濡れたふたり~」9曲目に収録。
1988年3月10日に17枚目のシングルとしてリリース。
オリコンチャートでは最高ランキング13位を記録。
名曲というものは、発表から何十年経過しようとも遜色なく輝いているのですね。
少し悲しげな歌詞と落ち着いた曲調だけど、ちっとも古臭さを感じさせません。
ハードでミステリアスなシンセサイザーによるサウンドと、琴線に触れるメロディ、シンプルな言葉が並ぶサビと聞きどころ満載。
タッキーは情熱的で繊細なボーカルで自己主張。
男のユーモアの範疇で女性心理を逆なでする唱法を歌わせたら、タッキーの右に出る者はいない。
いやらしいくらいに狂おしく、なまめかしいくらい官能的に迫るタッキー真骨頂のヴォーカルが思いっきり炸裂。
張りのある伸びやかなる喉は、益々磨きがかかった感あり。
甘美なきまでに、切なく耳元で囁きかけるように・・・・。(MCも同様だった!)
珍しくもボサノヴァ調の楽曲だけど、ここでも頑固一徹に本来の持ち味でもあるシュガーレスのサウンドをじっくりと披露。
守備範囲の広いことといったらもう、憎い限りさ。((´∀`*))
ミュート気味のギターとリム・ショットのドラムスが味わい深く響いてきます。
サスティーンが思い切りかけられたな、溜め気味なギター・ソロも効果を発揮していて印象的。
例の個性的なシェイプのヘッドレスベースでサムピッキング。
しっとりとしたバラードもノスタルジックで出色の出来栄え。
中間部分ではフロントメンバー全員が両手を掲げて手拍子を要求。
思いっきり酔いしれていると、美しい後奏に引き継がれてエンディングを迎えます・・・。
エキサイトした観客が口笛をピーピーと吹き鳴らす。

「この曲は知らない人、いないよねえ・・・。
知らない人!・・・と言っても誰も手を挙げてくれない・・・(´;ω;`)
皆さん、どうも話に夢中のようですね・・・・。
僕の方から見たら、暗くって、こっちを向いているのか、あっちを向いているのかよくわからないんですよ・・・・。
あまり、面白いことを言えなくて、よくキョンキョンからダメ出しを食らっています・・・(´;ω;`)」
キョンキョン
「早くやろう!!・・・と、ちょっと待って(-_-;)・・・
「と自分で言いつつも、キーボードの準備ができていないじゃんかあ!!
早くやれって言ったくせにさあ・・・((´∀`*))」
「夫婦漫才かあ!!???」
マオくんから思いっきり、突っ込みが入る!((´∀`*))

「え~~と(;^_^A
・・・・次の曲もシットリ系。
とことんまで、皆さまの心を慰めて支えになってみせますよ。
なんまら暑いからしっかりと水分をとるように・・・・。」
と、ここでもキョンキョンがさりげなく・・・・・
「大丈夫!?・・・・・
なんか、テンパってない?
何も見えないんだろ。」
「カポを1か2に下げる・・・・((´∀`*))
水を飲んでいるからキョンキョンが喋ってね」
「私も飲むからトッシーが喋って」
トッシー焦る・・・・((´∀`*))
タッキーがいきなり
「はい!どうも(爆笑)
・・・・・蒼いバラ」
2010年5月26日リリースの11枚目オリジナル・album「安全地帯Ⅺ~STARTSまたね・・・。」11曲目に収録。
27枚目のシングル。
同年3月3日リリース。
オリコン週間チャートでは最高ランキング9位を記録。
この手のタイプの曲でも才能あふれる玉置浩二氏。
引き出しの多さは無限大。
こういう人のことを正真正銘の天才肌というのでしょうね。
贅沢過ぎるくらいのクオリティだ。
ウキウキワクワク漲るパワーバラードソング。
いつまでも耳に残るイントロの焦らし気味な単音リフが手強い。
序盤ではドラマティックなアンサンブルですが、徐々にそれも熱を帯びだし、ギターによる歯切れのよいコードカッティングが全体を力強く牽引。
時に16分が混じったり、ややキープの難しいベースライン、派手なドラム・フィルインが凄まじく切り込んでくる。
ちょっと複雑な展開でも、余裕の表情でプレイしながら熱狂的に煽ってくる。
気迫を込めた、手強いリズムがこの曲の基調な骨格。
正に鋼の結束力。
この退廃的で妖しい味は生半可な気持ちの若造達には、決して表現することはできないだろうなあ・・・。
洗練されたストリングスっぽいシンセサイザーも、貫禄たっぷりに披露してくれました。
タッキーも安心して延び延びと、吐息混じりにアダルティックなスタイルでいぶし銀の喉を聞かせてくれます。
シュガーレスの面々もこの頃に差し掛かってくると、肩の力もほぐれてきてリラックスムードで華麗なるハーモニーを提供。
オーバードライブのかかった泣きの旋律が秀逸なギターソロの直前では、3拍子の小節になっている手の込みよう。
他にも変拍子や画期的なアレンジが、違和感もなくサラッと施されている。
メンバー紹介を挟みながらハミングを織り交ぜる。
ドキッとするほどエロティックで印象的な余韻に浸りながら、また一つ新しい扉を開いた瞬間を目撃だ。

キョンキョンのMC
「さっき、なんかねえ、どうして間違えたかというと、年寄りだからかなあ・・・・?!((´∀`*))
この間のリハの時もそうだったし・・・・
ちょっと、水を飲んでいい?」

「あと、3年は生きないとねえ。((´∀`*))
どうです!?
皆さん、楽しんでいますかあ!?
スローなナンバーが続きますよ。
暗い曲が続く・・・・。
僕も根暗・・・・。
誰も反応をしてくれない。
会場が薄暗いのでよく見えない・・・・。
中央席辺りに陣取っている仲間たちだけが何となく見える((´∀`*))
彼らに向かって話してみようかなあ((´∀`*))
ドンドンと続けていきましょう!・・・・
それでは次の曲にいきます・・・・ちょっと知らない人も知っているふりして聞いていてください((´∀`*))
・・・・・・マスカレード」
ハイハットカウントから演奏スタート。
オリコンチャートでは最高59位を記録した。
1984年5月1日発売の2枚目アルバム「安全地帯Ⅱ」に収録。
4分6秒。
近年のシュガーレスはビッグヒット曲ばかりではなく、隠れた名曲やライブの人気曲なども積極的に織り交ぜてきているけど、この曲マニアの間では至極有名な佳曲。
活動年数が長くなってくると、色々趣向を凝らすチャレンジ精神もムクムクと沸いてくるものだ。
やりたいことが実現するとより貪欲さが増してくるんだよね。
圧巻のタイトでストレートなリズムセクションと、アルペジオが美しく会場全体に響き渡る。
それにしても、何度聞いてもタッキーの感情移入に満ち溢れたボーカルは天下一品ですね。
いや益々エモーショナルな度合いが増してきた。
恐るべしタッキー。
間奏とアウトロに於けるギターのストロークも効果てきめんの様相を呈している。
キョンキョンの(ピアノ・オーケストレーション)彩も極控えめながら好サポートで、いい仕事をしているよ。
ハイポジションで渾身のギター・ソロを入魂。
エレキギターの音色がエリック・クラプトンを彷彿とさせる・・・・ってギターのルーツがちょっと垣間見れた瞬間さ。((´∀`*))
際立つほどにグッときちゃうね。
大人の切ない世界を音で奏でてくれる貴重なるバンド、シュガーレス。
演奏能力の高さと安定感がドラマティックに発揮されている。


後半で満を持して飛び出したのが,史上空前永遠の大ヒット曲「ワインレッドの心」
これは、4枚目のシングル。
不動の人気を決定的づけた燦然と輝き続ける代表作品だ。
1983年11月25日リリース。
週間オリコンチャート&ザ・トップテンでは堂々の初1位を記録!。
アルバム「安全地帯Ⅱ」に収録。
売り上げ枚数は71,4万枚。
シンガーソングライター玉置浩二の底力を見せつけられたようなアンセム。
作詞は盟友・井上陽水!
プロデュースとアレンジは大御所・星勝。
どれだけ多くの人々がこの曲に励まされ泣かされ嫉妬したことでしょうか・・・・。
大人の男女間に揺らめく危険な恋模様を芸術的に描きあげている。
これこそプロフェッショナル・ワールドの極致。
それまで何故だかヒットに恵まれていなかった安全地帯・・・・・
玉置浩二氏本人が「歌謡曲っぽくて売れそうな感じの曲」を目指して生み出したという曰く付きで大当たりの傑作。
さすがのシュガーレスも、このターニング・ポイントだけは絶対に外すことは許されないね。((´∀`*))
ステージを降りることは許されない。
怒られちゃうよん。
まあ、玉置浩二の曲ならば、どこに組み込んでも全く違和感はないけれども・・・・。
いかにも臨場感を煽るべく仕組まれたような設定の作りは申し分なしだ。
普段オフステージでは,おとなしくにこやかなタッキーも、ステージでは、男の色香が匂い立つほどにダンディーなふるまい。
サビのパートでも遊び心も交えて、粋なくらいに決まっている。
シュガーレスもスピード感あふれる迫力のプレイで聞き手にアドレナリンを注入してくれたよ。
大手を振って皆で大合唱!


さあ、多彩なる表情の珠玉なるナンバー目白押しでしたが、もう泣いても笑ってもラストソングの時間となりましたよ。
「皆さんの前だと、ついつい力が入ってしまう。
大丈夫かな?
全然、大丈夫じゃない!!?
精神的にも、つまらない話をしてしまうからへこんでしまうよ。
だって、このステージ広いんだもん。
もう年なのかなあ・・・・?」
間髪入れずに客席から・・・・
「可愛い!!」
「あはは・・・・(-_-;)
最後の曲になります。
「オンドラム、アキタヤエイジ!!」
ハイハットによる4カウント。
バスドラムが正確なテンポで踏み鳴らされる。
そこからリズムセクションの相棒でもあるベースがリズミックなるオクターブ奏法で被さり、フランジャー効果を施したゴキゲンなギターから、お約束のオープニングナンバーは「真夜中すぎの恋」へと雪崩込む。
1984年4月16日発売の安全地帯による5枚目スタンダード・シングル。
アルバム「安全地帯Ⅱ」に収録。
陽水&玉置浩二による共作。
なぜだかオリコンチャートでは20位なんだね、不思議だ。
名曲中の名曲なのに。
まあ、チャートなんて単なる目安なんだけど。
しかし、いつ聞いても、中々にオシャレな歌詞とアンサンブルだ。
タッキーは最前列中央に陣取る女性ファンを直々に指さして「美しくなれ~♪」
憎い演出効果を狙う。
いつも以上に張り切って元気一杯のタッキー。
綺麗で高く広いステージだけに大張り切り。
ドラムに駆け寄ったり、両手を高々と振り上げてみたり、両サイドの弦楽器プレイヤーと絡んでみたりと縦横無尽の活躍。
「見違えるほどに怒涛のステージングだ」とライブ後、タッキーに下手袖でコメントすると「やはりライブだからねえ」とまんざらでもないような不敵な笑みを浮かべてた。
ドラマーは、時にはセーブ気味に全体を盛り立てる典型的職人派。
ボトムをしっかりと支え続ける。
やっぱり、歌ものバンドは、こうでなくっちゃあねえ。
ゴージャスな編成ゆえに、ヴァリエーションも豊か。
少し早めのビートで繰り広げられる抑揚の付け方も絶品。
全体を包み込むシンセサイザーの定番音色が爽やかすぎる。
重厚なコーラスとの掛け合いやギターも美しい。
それに呼応するかのように各メンバー紹介を兼ねて、順々にチラリとソロを披露。
盛大なるフィナーレでも、一斉ジャンプでバッチリとまとまりのある所を見せつけてくれましたよ。
声援も盛大にかかります・・・・・。



完全燃焼でメンバーの誰もが満足げでニコヤカだ。
全身汗びっしょりにステージを後にする。
心地よい疲労感に満たされている。
またすぐにでも見たくなるようなライブだったよ。
良かったあ。
本当にお疲れさまでした。

「これからも精力的に頑張っていきます!」


シーちゃんがまとめに入る
「まだまだ続くバンド演奏を、ごゆっくりとお楽しみくださいませ」

会場内に流れるBGMは
ミッシェル・ポルナレフで「愛の願い」
エンヤで「オンリー・タイム」

追記・・・・シュガーレスのリズムセクションから、STAに新たに加入した心強きドラマーの事を聞かれた。
現在、札幌音楽界の多方面でも話題騒然の出来事だ!
そのくらいに有名人のモッチン。


****バンドの入れ替え時間は15分。
パーキングでくつろいだり、トイレタイム。
熱気渦巻く客席では、テーブル上に置かれたパンフレットを読んでいる方も、お目当てのバンド記事を見つけてニンマリ。
それはもちろん大切だね。
残りは6バンド。
中盤戦に入っても尚、各30分の大熱演は続く。****
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