1、「紫月ありさ」
14:00~14:30
はい、さてさて、早くも会場内はライブの開始を今か今かと待ち焦がれているオーディエンスたちの熱気でムンムンに盛り上がっています。
それを更に煽るがごとく流れ続けるBGMサウンドが心憎い演出を図る。
薄暗いステージ上には、すでにセットアップされた機材群が来るその時に備えてパイロットランプを点々と灯している。
客席は続々と椅子が埋まり始めている。
出足としては良好だ。
ちょうど時間となりました。
タイムテーブルを見計らったように登場したメンバー達。
そして上手には司会進行役を担っているアッ子ちゃんがマイクを手に現れた。
彼女は主催、受付、司会、カメラウーマン、そしてこの司会にと八面六臂の大活躍だ。
マックスもキューブガーデンのスタッフと一緒に機材の入れ替え作業を手伝っている。
本当にご苦労様です。
頭の下がる思いですよ。
だからこそバンドたちも心置きなく演奏に集中できるというものさ。
もうこうなりゃあ、弾けまくっちゃいましょうよ。
アッ子ちゃん曰く「この日に出演する10バンド中、6バンドがキューブガーデン初」なんだそうだ。
そういう我々STAもそうなんだけど((´∀`))
だからこそ、皆が新鮮な感覚で佇んでいる。
この采配は正解だ。
毎度毎度、同じ顔触れよりも、一つでもニューフェイスを体現できたほうがあらりとあらゆる方向へグッと拡散できるというものさ。
前置きが大変長くなっちゃいました。
それでは華麗なるオープニングアクトの準備もバッチリと整った模様です。
賑やかで華やかこの上ない楽曲を次々と披露してくれたトップバッターを務めるのは「紫月ありさ」
「しずき」と読みます。
男女混合の6人編成。
な、な、なんと捲し立てるようにアニメソングで一大網羅。
1番手には勿体ないくらいに派手でしたよ。
メンバーの構成は・・・
ボーカル・・・キュートなアリサちゃん
ベース・・・森仁くん
ギター&コーラス・・・サトシくん(ESP シャープなヘッドのデザインが特徴的)
キーボード1・・・サワヤくん(KORGを使用)
キーボード2・・・マユ嬢(YAMAHA CK61)
ドラム・・・GEO(短髪にサングラスで憎いほどクールに決めている)
という布陣だ。
キーボードの2人は共にマスク姿で、左右椅子に着席してのプレイに徹する。
ロングヘアウィッグ装着のリーダー森仁くんは何度か対バンしたこともあるベテランのベーシスト。
大阪が生んだ伝説のジャパニーズヘヴィメタルバンド「テラローザ」のメンバーでもあったのだ。
使用ベースは艶消しボディーの愛器ワーウィック5弦。
これ一つをとっても、そこはかとなく拘り具合が滲み出ているね。
(楽屋ではSTAの懐かしいブラスロック曲をカバーしたトップスの話題でマサとしばしの間談笑した!)
ギターのサトシくんはマスク、ストラップ、ギター、パンツ、靴、そして革ジャンと全身を潔いほどに黒で統一。
一番メンバー中ロッカー然とした佇まいを誇っていた。
アッ子ちゃんから盛大なるアナウンスを一身に受けての開演。
「紫月ありさショー」の幕が切って落とされた。
1曲目は「空色ディズ」(中川翔子)
序盤から情け容赦なく軽快にぶっ飛ばしまくりますよ。
ショコタン3作目のシングル。
2007年6月27日に発売。
アルバム「BIG☆BANG!!!」トップに収録。
オリコン週間チャートでは最高ランキング3位を記録した。
調はロ短調。
ショコタンのライブにおける定番。
紅白でも歌唱していたね。
アニメ「天元突破グレンラガン」のロック調な主題歌。
サビでは早くも合唱が沸き起こった。
ありさちゃんもネオンスティックを手に熱演を繰り広げる。
プレッシャーも何のそのだ。
そんなもの弾き飛ばしてしまったよ。
激しくかき鳴らされるギターではじまるツボを見事に突いたアッパーなグルーブサウンドも相乗効果を生み出し、エモーショナルな高揚感をもたらした。
スティック4つ打ちカウントから、間髪入れずにメドレー。
「ラブ・ブリック」(水樹奈々)
雷鳴のごとく轟き渡るメガトン級なドラムがものすごい迫力だ。
一打一打が全身に突き刺さってくる。
2012年1月11日に発売された26枚目のシングル「シンクロゲイザー」2曲目に収録。
テレビドラマ「スイッチガール!!」の主題歌。
数多くあるレパートリー中、群を抜くほどに可愛くてかっこいい名曲。
ありさちゃんも徐々にリラックスしてきたようで動きも自然と軽やかになってきたよ。
汗水飛び散らせての応援隊もヒートアップしてきた。
まったくもって心強いねえ。
羨ましい限りの壮大なる光景だ。
既に観客は釘付け状態。
皆のハートを一気に鷲掴みするのにバッチリと成功したね。
よしよしだ!
ここで最初のMC
これもありさちゃんが兼任。
「キューブガーデンにお集まりの皆さん、こんにちは!
私たちは紫月ありさと申します。
とっても緊張しています・・・・(-_-;)
だって今までに出演した中で一番大きな場所なんですよ。
実は私は昔、キューブガーデンにオーディションで出演したことがあるのですよ。
その時には大きく感じたステージですが、今日は小さく見えるのです。
つまりは私も成長した証なんですね。
それでは3曲目を聞いてください。
・・・・レイ・オブ・ライト!」
再びショコタンのナンバーが豪快に炸裂。
11作目のシングル。
2010年4月28日発売。
オリコン週間チャートでは最高ランキング9位を記録。
アニメ「鋼の錬金術師フルメタル・アルケミスト」最終期エンディングテーマ。
じんわりと心に響く金字塔。
森仁くんの渋いベースラインはさすがいぶし銀なフィンガリングを描き続ける。
リズムセクションは鉄壁で安定感も抜群さ。
このアンサンブルならば安心してプレイに専念できるというもの。
しかもツインキーボードが描き出す音壁といったらもうそりゃあもう贅沢の極み。
それに感化されたのか、ありさちゃんは秘密兵器の黒い三ヶ月型タンバリンを手に魅力的なパーカッション・プレイヤーに変身!
「小さい頃によくテレビで見ていたアニメソングを大人になって念願が叶って歌うことができました。
だから思いっきりアニメの衣装を着てきました。
ここまでに披露した曲で知っている人はいるかなあ!?・・・
(すかさず挙手した観客が数人!!)
あ!!いたあ!!嬉しいですよ!!((´∀`))
じゃあこの6人でまだまだ頑張っていきます。
聞いてください。
フライング・ヒューマノイド!!」
三度ショコタンの楽曲だ。
12枚目のシングル。
2010年8月18日にリリース。
オリコン週間チャートでは最高ランキング8位を記録。
アニメ「世紀末オカルト学院」のオープニングテーマ。
特徴ある疾走感一杯のご機嫌なチューン。
ショコタン・ワールド全開!
ちょっぴりと切ない歌メロとエッジの効いたギターの絡みが絶妙。
ありさちゃんのショコタンに対するリスペクト具合が超絶に半端ない。
懇切丁寧に歌い上げる様にも、それは如実に表れているのさ。
多少の笑顔も垣間見れてきたよ。
肩の力も程よく抜けてきた。
「ここでメンバーの紹介をしたいと思います」
仲の良さがこちらサイドにまでホッコリと伝わってきますよ。
と言っている間にラストになっちゃった・・・。
ありさちゃんは足元に置かれた酸素吸入缶を吸っている。
体力の消耗率が計り知れないもんなあ。
ずっと不慣れなパフォーマンスを演じているんだからね。
しかもセンターフロントをたった一人で担うわけだ。
全身にスポットライトを浴びている時はそんなことは忘れているんだけど、一旦曲間が訪れるときつくなってくる。
阿吽の呼吸でテンションマックスの維持は至難の業。
こればかりは経験を積むしかないのですよ。
下手な屁理屈よりも場数をこなすのみ。
皆もそうやって同じ道を突き進んで、肥やしを蓄えていきながら成長してきたのだ。
締め括りのお言葉として巨匠モリ仁氏自らがご挨拶。
「うちのバンドは、ずっとメンバーがコロコロと変わってきましたが、ここのところはこのメンバー達で落ち着いてきました。
3月くらいにもライブをやりたい・・・色々とやりたいことがあります。
紫月ありさ・・・・演歌歌手みたいな名前ではありますが((´∀`))今後ともによろしくお願いいたします!
それでは最後の曲です。
1番ヘヴィでミステリアスな・・・・・ミュステリオン!!」
フィナーレは水樹奈々で決まりだ。
2010年7月7日に発売された8枚目のオリジナルアルバム「インパクト・エキサイター(オリコン週間チャートでは最高ランキング2位を記録)」3曲目に収録。
「爆!爆!爆笑問題」エンディングテーマ。
スピーディーでデジタルビートな、この場にはうってつけな傑作が炸裂した。
タイトでシンプルかつパワフルな音像には最早ノックアウトさ。
もう好きにしてちょうだい、と酔いしれてみるのも乙なもの。
乙女心のテイストを切々と訴えかけてくる健気さに耳を奪われる。
ストレートでメタル要素満載の、激しく振り切った攻撃的な曲調には脱帽。
ありさちゃんという、また新たなディーヴァを発見できただけでも、この日の収穫はでかい。
ホンのわずかの余力をも残すこともなく、一生懸命思う存分に完全燃焼、真っ白な灰になるほどに。
深々と礼儀正しくお辞儀。
達成感に満ちていて、メンバー全員の表情も輝いている。
北国の豪雪もその熱量で瞬間に溶けちゃいそうだ。
暗く陰鬱なる世の中にとっても、素晴らしい一筋の光明を見たような気がします。
それぞれに息もぴったりだから、今後の展開もすこぶる楽しみ。
本当にお疲れさまでした!!
****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チェックも中々に厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****
セカンドアクトに控えしは、我らがSAPPORO TRANSIT AUTHORITY!!
知り合いの連中達から次々と「もう本番!!??・・・・
えええ!!???・・・・」と散々ブーイングの嵐を頂戴しちゃいました・・・(-_-;)。
STAの詳細は最後にたっぷりとお届けします。
まずは、対バンを優先していきましょう!!