THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (S・T・A編)PART,2

2024-01-29 21:15:47 | Live Set List



間髪入れずにマサはモッチンへゴーサイン。

「オオーッ!!」

口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、瞬く間にスリリングなメドレーで「ある晴れた朝」
(2021年12月25日の小樽浅草橋ススキノウイズユー・クリスマスライブイベント以来のプレイ。
満足いただけたかな!?)。
「YEAH!」

重戦車のごとき恐ろしいまでの、モッチンによるアグレッシブなるビートがガッチリと炸裂。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。

度重なる強烈なる一撃。

アッキーやアルト・サックス・プレイヤー・トモちゃんお気に入りゆえに超久しぶりの復活ソングなんだよ。

タカも張り切りブロー!

さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

 コバちゃんのギター・カッティングはお飾りに終始するのではなく、痒いところに手の届くプレイとして華があるよ。

 最初は難儀していたけど、もうすっかりと板に付いてきた感あり。

 縦横無尽に絶え間なく駆け巡る響きも絶妙の味を噴出。

実は非常に厄介なコード進行らしい・・・・。

(でもバッキングは沈着冷静に対応して事無きを得る。
さすが鮮やかなるプロのお仕事)

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるフィンガリング。

リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間だ。

マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは数年ぶりなんだけど、目一杯に頑張りましたよ。

ベースだけでも運指やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー(延々と伸びやかに上昇するハイトーンが後半へ向かうにつれて複雑に増してくるという構成)。

当然両指も口も常に休めないのだ。

観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなことなんて気にしない。

関係ないね。

このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。

もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。

ここで新たな脅威が沸き起こった。

中間部分では怒涛のピアノソロが展開される。

ずっとキーボード不在だったために、ギタリストがその穴を埋めていた。

だからアキちゃんの加入で大助かり。

さあ、お手並み拝見といきましょうか。

マサが引導をアキちゃんへと投げかける。

アヴァンギャルドに奏でられる攻撃的なる鍵盤の弾丸ソロがヒートアップして、したたかで素晴らしい。

コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動がこれまた神がかり的。ここも重要なるポイント。

とても安定感のある男勝りなテクニシャンだから、マサも正直な話ホッとするのですよ。

大役を務め上げたね。
パチパチ!!
スポットライトを独占。

ゴッドハンドが降臨だ。

コバちゃんによる全身全霊を込めたフレーズも、フィンガーボード上を滑りまくる。

上半身をくねらせての仁王立ち。

御大のモッチンはバリエーション豊富にフィルインを交えながらも、小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。

これって最も重要なお仕事。

なるほど、その手があったかい。

工夫の痕跡が垣間見える。

ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となっての応酬。

マサ、モッチンとがガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。

緊迫感ほとばしるメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。

マバタキ厳禁。

息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りアッキーも見栄えが中々にロックしていてナイス。

ブラスセクションは笑みを浮かべながらの構え。

マサは耳をつんざくほどに、お得意のハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。
絶賛拍手の嵐。
盛大だ。

オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい、はっきりいって燃費の悪い進行なんだけど、メンバー達はいたってクールに対応。

STAの割にはスッキリとシンプルな編成ゆえ、音の分離や輪郭がクッキリ。

マサは冷静にペース配分を考慮しなければいけないところではありますが、結局はおだってしまって(!?)すでに全力疾走で魂の咆哮。

アッキー、男性陣には絶対醸し出せないスマイルワークも添えて好サポート。

誰一人として一切の手抜きなし。

力を抜こうとするなんて微塵も考えていないよ。

観客もネオン・スティックを振りつつそれに応戦。




「ありがとうございます。
改めまして・・・・・SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!

皆さん、楽しんでいますか?
YEAH!!」

アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂。

「見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションをはじめメンバー達が豪華です・・・。

更に特別仕様で、今回はSTAへ頼もしき救世主トモキーが現れました。((´∀`*))

そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。
よろしく!!

ALLRIGHT?
ALLRIGHT??
NEXT NUMBER ・・・・MAKE ME SMILE !!!」

(1・2・3・4!)

ジャストなタイミングで、モッチンによる軽快な4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、特に小樽界隈でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。
 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。
(この日は残念ながら、いなかったけど・・・・)
 でもいろいろとややこしい事情があり、しばらくお蔵入りしていたんだけど、今回はめでたくそれも解除されて、遂に日の目をみたというわけ。
(2022年9月4日の樽川屋外音楽祭以来の演奏)
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。
 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ
(ホーン隊にとっては鬼門かな!?
だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。

この曲でもリード・ボーカルはマサ。
近年トライ中なんだよ。
すこぶる苦労しましたよ。
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?・・・・挑発??。
アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。
(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。
各メンバー達は多方面の分野にまたがり、八面六臂のフル稼働をしているから、このくらいのことなんてお茶の子さいさい。
ダンディーなタカは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで、男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。
真横で負けじとトモキーもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。
3管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン3人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
 シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる。
エンディングではコバちゃんによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ
(アキちゃんが特に好きなところ)。

コバちゃんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったり、うるさく感じたりしないんだよね。
これってやっぱり巧みなる音作りだ。
特筆すべき点は最前列のオーディエンス達。
爆音に圧倒されて、けっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ。
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了
(本来ならば全部で7楽章なのだ)。
 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、ホーン隊による揺らめきフレーズ・・・・・から、メドレーでいきなり過激この上なき極上のアンセムへとバトンを渡す。

ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッション&コーラス・プレイヤーが欲しいよう・・・・・と、今までならばしみじみ心から願っていたんだけど、この日はモッチン&ユーちゃん&アッキーがその両方を心置きなくこなしてくれた。
念願成就。
想いは叶うものなんだねえ。
それも2つもさ。





****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正に、その通りだよ。
去年の初夏からはギアを1段アップして臨んでいる新生STA故に大袈裟な話ではなく、方々から賞賛のメッセージが絶え間なく届いている。****

マニアならば思わずニンマリ。
最新導入の照明機材が半端なく熱いので、皆、すでに全身汗まみれながらも、すこぶる気持ちがよさそう。

 (回想シーン・・・・)
ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れるブラスロックを立て続けにお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)
特に人気の高い曲をやります。
盛大なる拍手で迎えてください!」
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。
さあ、さっそく4曲目もこれまたご機嫌なメドレー。
「今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
我々も超絶なるお気に入り
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。
ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットを被るのも定番
更に全身をワイルドな黒ファッションで統一しているではないか。
白黒のソックスと、スカートは情熱的なフリル。
これは彼女最大のチャームポイント。
すでに立派なロッカー然としている
こんな煌びやかな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが当時STAに在籍していたニシヤンや久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やん達もこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。
(近年は本家のロバートラムさんが、ショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。
これが生命線なんだから。
シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは、特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

コバちゃんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強い熟練のファンも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

ホーン隊も時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求。
そろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

満面の笑みを湛えた成長著しいアイちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。
歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ
(前回から取り入れたアッキー&モッチンによるコーラス・ワーク。
これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてから、スタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
マサ&モッチン渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ファッションリーダーのトモちゃんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
彼女も毎回クールなスーツ姿で佇んでいるんだけど、胸元も露わに着こなしていてめっちゃセクシーなのだ
センスの良いネールや髪型もいつもオシャレ
「STAに人生を捧げるぜ!」とフェイスブック上で宣言もしてくれた
感動的なレディにファンも急増
祝福の乾杯を捧げよう

あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態。
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている。

照明が派手に点滅効果。
スモークも解放感溢れる演出だ!!



コメント
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VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (S・T・A編)PART,1

2024-01-29 20:03:01 | Live Set List
2,14:45~15:15
「SAPPORO TRANSIT AUTHORITY」

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
事細かなるチェックもけっこう厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


会場内に盛大なるBGMが流れ続ける中、観客とミュージシャン達は和気藹々に談笑中。


はい!
いよいよもって佳境に突入。
さてさて、早いもので残すところ、あと1バンドのみ。
楽しいひと時はあっという間だ。

このバンド名を聞いたらもうすでにおわかりでしょうよ。
話題騒然だけに最早説明は不要です。


はい、さてさて、このブログの主役でもある我らがSTAが登場の時間であります。
と言っても先述の通りメンバーのスケジュールの都合上故にセカンドアクト。
そういうわけでして、ここで自時間をグッと逆戻りさせてくださいませね((´∀`))

どこで演奏しても浮きまくりのSTA
この日はそれが更に顕著だった・・・・
直前に気づいたんだけど、10の出演バンド中、全曲洋楽はSTAのみだった・・・。
しかもマニアックなジャンルでもあるもんなあ・・・・
同じような悩みは先の「スモーキーズ」も抱えていた。
おお!同志よ((´∀`))

それでもねえ・・・今年一発目のライブということでメンバー一同力が入っていましたよ。
苦節18年にわたって活動してきたことは伊達じゃあない。

今冬は暖冬といわれていた
実際あまり雪も降らず道産子は喜んでいた。
ところが考えが甘かった
ライブ目前にいきなりの豪雪地獄が襲ってきた
ちゃんと帳尻合わせに降るんだよね
毎年経験しているもんなあ
皆、連日雪投げ三昧で体もガクガク・・・・
ライブ当日もしっかりと積もった。
最早ヘトヘト状態。
ウオーミングアップにしてはシビアすぎる。
これも北国生まれの宿命なのだ・・・。
他にも、とんでもない体調不良にやられている仲間も続出ですよ
(ワクチン接種による副作用の人も散見)。

まあ正月早々シャレにならない石川県の地震災害や飛行機事故なんかに比べたらかわいいもの。
特に被災した皆さまの状況を考える度に胸が締め付けられるよ・・・・。

 というわけでして、ずっと新型コロナウィルス感染者数増大にて、近年は延々とライブイベントの中止や延期に見舞われて辟易していましたが、やっとこさ落ち着きの兆候が見えてきましたね。

ここは油断せず慎重に行動しながら、2024年もモーレツに始動するのさ!

我らがSTAは今年も毎度のごとく紆余曲折を経て、ライブ快進撃で目いっぱいに突き進むのです。


今回の場所は、STAの拠点でもある札幌市内でして、ライブハウスのメッカともいえるあのキューブガーデンです
(メンバー達は他のバンドではここに出演経験はあるけれどもSTAとしては意外にも初の登場さ!)。
何度もオファーはあったんだけど、大所帯故に中々スケジュールの都合がつかず・・・・。
だからこそ、今回のライブに賭ける意気込みは超半端なかった!

ここは誰もが認めるサッポロ最高のハコですね。
年の初めとしては、うってつけで申し分なしだ。(^_-)-☆
機材&音響設備、スタッフ達の腕前も超一流です。
だって内外問わずプロが多数出演している会場だもん、当たり前だね。

いつものように一致団結しエネルギー全開でライブに邁進しましたよ。
北海道唯一無二のブラスロックバンドとして100%シカゴを中心に濃厚でヘヴィーなサウンドを轟かせました。
頼もしき最強の布陣だけに、ちょいこだわりの体力勝負なセットリストを組んでみました。

まあ、その辺の詳細は後程ごゆっくりとね。

STAはもう常連の顔ぶれが相当に増えてきた
マサ、モッチン、アッキー
(アキは激レアなお気に入りのSTAロゴ入り黒T shirtを着用)
それをきっかけに全てに於いて続々と素晴らしいミュージシャンも参加してきた
コロナも収まって元気よく復活したタカを筆頭に・・・・
古くからの知り合いでもある小樽のジェフ・ベックことコバちゃん
北海道のバンドサークル「エッグ」の副会長でコミュニティのFMDJで打楽器講師でバンドを膨大に掛け持ちしているダンディなラテン系ユーちゃん
アッキーとの縁で去年から加入して以降チャーミングなルックスで人気急上昇のトモちゃん
そしてこの度、ユーちゃんのバンド仲間として初参加が奇跡的に実現した生粋のジャズマン、トモキー!
去年の初夏からよくもまあこれだけの人材に恵まれてきたSTAってやっぱりもってるよなあ
それ以前が霞んでしまうほどだ

その凄腕のメンバー達が各ポジションについて、セットアップ、ウオーミングアップ、チューニングに勤しむ。
俄然、燃えてきた!
メンバー達に、マサが逐一確認をとる。
事細かにマサがスタッフと打ち合わせ。
そして彼らの指示に従ったところで、ほどなくして
「さあてと、そろそろいくぜい!!」
瞬き厳禁。
心してご参加くださいませよ。((´∀`*))
さあ、サウンドチェックも無事に終了
軽く「クエスチョンズ67&68」を途中まで演奏。

前置きが大変長くなってしまいました
焦らしに焦らされていよいよ満を持しての参上だ
泣く子も黙って失禁しちゃう北海道が誇るベテランロックの存在感に注目せよ。
8人で編成された剛腕揃い。
来るべきその瞬間を今か今かと待ち焦がれて感無量の極致だ。

準備万端整いました。
何時でもオーケーのゴーサインが出た。



***MEMBER***
MASA・・・B VO
MOCTHIN・・・DR CHO
AKI・・・KB CHO PER
KOBACHAN・・・G
YU-CHAN・・・PER
TAKA・・・TS
TOMOCHAN・・・AS
TOMOKY・・・TP


***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE
3、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
4、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
5、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
6、GET AWAY・・・CHICAGO
7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を轟かせる。
臨場感満点。
期待にワクワクするね。
(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさず、後方に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
マサからアイコンタクトを受けて司会進行のアっ子ちゃんが手にしたワイヤレスマイクから、盛大にアナウンス。
「たいへん長らくお待たせいたしました。
さあ!
マジに泣いても笑ってもオオトリの時間となりましたよ。
今か今かとお待ちかねの皆さん。
いよいよはじまります!
それでは元気いっぱいに開演といきましょうか!!
滅茶苦茶にかっこいいですよ
絶対に惚れますから
たくさんの拍手でお迎えください!
今まで素晴らしいバンドの数々・・・・でも次のバンドも負けてなんかいられませんよ。
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参ります。
もはやお馴染みの大所帯バンド。
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きエナジーを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!COME ON BABY
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
WE ARE BRASS ROCKBAND!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
これを機に正真正銘、華々しくSTAワールドの開幕だ。

一気に波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
方々からもマジに絶賛の嵐だった。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。
(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくしたコバちゃんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど3人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン隊はモンスター級!
驚異的な連中だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?

先月の反省点は見事にクリア。
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

ハマピーのアドヴァイスで「スイングするように・・・」
この一言で数倍、曲が成長した。
こんなことをいうプレイヤーは皆無だっただけに、皆、カルチャーショックを受けたぐらいさ。
もちろん良い方向にね。
もうこうなったらイケイケ!!

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなりタカによる、やや食い気味かつ流麗なるテナーサックス・ソロを奏でての場面転換。(本来ここはトロンボーンによるソロ・パート)
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨、ジャズの達人だからこそ成しえるアヴァンギャルドな技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ
(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがタカの凄いところ。
このフレーズは、彼がなんまらリスペクトする師匠直伝らしいよ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能ある鷹(!!!)は爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、タカよ!
(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・トモキーの出番。
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのトランペット・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実はオリジナルのtrumpetソロを、トモキー自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。


そして第3の男、コバちゃんのギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える
(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます
(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンのコバちゃんは、ショックス、ディス魂でも活躍中。
それ以外にも、いくつものプロジェクトに関わっている超売れっ子。
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼のステージ・スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭にコバちゃんを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したコバちゃん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
トモちゃんからタカ、そしてハマピーへのホーンセクションに受け渡す流れへ。

マサが後方のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然している。



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QUEEN innuendo CD

2024-01-29 12:32:09 | free form space
フレディ存命中にリリースされたアルバムとしてはこれが正真正銘の遺作
イニュエンドウ
クイーン版アビーロードと言える文句無しの傑作
フレディの意志を尊重して前作完成直後から今作に取り組む
フレディの体調が良い時にいつでもレコーディングに入れるようにメンバーやスタッフ達はスタンバイしていたそうだ
アメリカンナイズされてきた80年以降のアルバムから今作では初期の華麗に展開する壮大なる曲調に戻り往年のファン達を狂喜乱舞させた

兎にも角にも全編に漲る悲壮感溢れるサウンドは涙無しでは聞けないほど胸に突き刺さってくる
バンドの結束力は前作以上
粒揃いの楽曲、さすが安定感の演奏、そして残された時間に限りがあるなんて信じられないくらい鬼気迫るフレディ圧巻の歌声には震えがくる。
俺達は前に進み続けると宣言するタイトルトラックのオープニングはボヘミアンラプソディ以来の長尺な大作
スティーブハウがフラメンコギターで参加して渋い彩りを添えている
フレディの愛猫に捧げた曲では鳴き真似まで披露
でも最大の聴きどころはやはりラストに収録されているショーマストゴーオンに尽きる
天才アーティストで最強のエンターテイナー、フレディが迫り来る死期を目前にしても強く気高くドラマティックに熱唱する様には言葉を失うほど

シングルカット時に製作されたPVでの痩せ細ってしまったフレディの姿
顔は分厚いメイクや特殊効果で覆われていた
この頃のフレディはすさまじい痛みに耐えていたそうだ

イニュエンドウアルバムがリリースされた10ヶ月後にフレディのエイズ公表、その翌日の訃報が世界中に衝撃を与えた
自分は夜にニュースステーションで久米宏さんが速報で話しているのを聞いて知りTVの前でがっくりと肩を落としてしまったのを今でも鮮明に記憶している
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