THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,185 小樽雪あかりの路オールディズライブ14(ザ・パーティーズ編)

2022-03-06 15:16:29 | Live Set List

9,17:25~17:55

「ザ・パーティーズ」

本来ならば、ここの時間帯は我らがSTの出番なのですが、それは最後にタップリとお届けしましょう。

 

さてさて、そこでザ・パーティーズ。

ライブ・レポートに入る前にお知らせしたいことがあります。

このバンドが結成された時からのオリジナル・メンバーでサウンドの中心人物でもあったリード・ギタリストのモンプチ・マスターが去年の秋に亡くなられたのですよ・・・・。

ライブ会場で会うと必ずニコヤカに会釈してくれて、私のような若輩者にでも丁寧に色々なお話を聞かせてくれました。

決して口数の多い方ではありませんでしたが、ステージでの落ち着きはらった燻銀のプレイスタイルにはいつも唸らされました。

愛器のフェンダーUSAカスタムショップ製品エリック・クラプトン・モデルのストラトキャスター・ブラッキーがとてもよく似合う物腰の優しいプレイヤー。

誰からも愛される温厚な人柄が大好きでしたね。

何でもござれのジャンルなんてお構いなしバンドなのに、全てにおいて見事に弾きこなし、時折凄まじいギターソロなんかも披露していました。

一昨年のクリスマスライブも同会場の小樽運河プラザ。

その際、STAメンバーの会場入りが大幅に遅れてしまい、仕方なくパーティーズは予定以上のレパートリーを演奏することに・・・・。

遂にはモンプチマスターの爪が割れてしまったのだ・・・・。

ひたすらにお詫びしましたが、苦笑しながらもおかげさまでイベントは事なきを得たのでした・・・・。

思い返すとホノボノとしたエピソードも多々ありますが、それらは後々ゆっくりと機会があれば公開していきたいと思います。

モンプチマスター、長い間、本当にお世話になりました。

素敵な音楽と共に安らかにお休みくださいませ。

 

そういうわけでして、色内で営業していました人気店モンプチ・スナックは残念ながら閉店してしまいました。

ザ・パーティーズはマスターの意思を引き継いで、新たなメンバーを迎えたとのこと。

抜擢されたのは、小樽界隈では有名なバンド、蘭島発動機のギターくんだ。

彼ならばマスターの後継者として申し分なし。

テクニック、センス、ステージング、知識、人柄、そして溢れるような漲る若さもあります。

これでザ・パーティーズの将来も安泰。

マスターも大喜びでしょう。

練習場所も以前はモンプチ店内などを利用していたそうですが、今は蘭島発動機が所有するプライヴェート・スタジオが拠点になったそうですよ。

まさに理想的な展開だ。

で、ニュー・パーティーズお披露目のこの日。

前日には参加していた蘭島発動機ギターくんは欠席でした。

でもマサと同期のニシヤンが孤軍奮闘してギターパートを頑張っていましたよ。(ツイン・ギター編成なのだ)

 

それでは改めてザ・パーティーズ1年ぶりのライブ・レポートに突入しますよ。

よろしくね~!!!

**いよいよもって後半戦の時間帯となりました。

覚悟して臨むように・・・・・夕暮れ時にピッタリの大所帯の連中だよん!!****

STAの後に控えしは・・・・・・・って、今更説明するのも野暮ってなあもんですなあ。

今度お送りするジャンルは、オールマイティーにはっちゃける内容で網羅!

いつもならば、飲んで歌って踊ってるオーディエンスでイキまくりのぶっ飛び状態なのですが、今回は感染防止のため慎重かつ抑え気味な各自パフォーマンスです。(マスク装着はもちろんのこと、入り口で検温、手の消毒は絶対に必要。シンガーの前にはパーテーションを設置。バンド入れ替え時にはホール左右の大型ドアを開けて換気)

 

もう数え切れないほどにこのバンドの演奏は見てきたんだけど、何度体験しても夢の世界に導いてくれるほどに癖になっちゃうよ。

メッセージ「今年もパーティーズと一緒に楽しみましょう!!!」

全くそのとおりだ。

異議なし。

了解です。

このイベントの仕掛け人でもあり小樽音楽界のご意見番、サイトウ氏率いるパーティーズ。

バンド名に相応しいお祭りバンドだけに、一切気兼ねしないでお任せしていきましょう。

 

もはやお馴染みのメンツだけれども、改めてメンバーを紹介だ。

編成は・・・・・・紅一点のキュートなナオちゃんがキーボード&コーラス(ローランド)。

ファッションリーダーでもあります。

バンドのマスコット的アイドルの存在感を遺憾なく発揮。

ラブコールが常に彼女へ向けて飛んでいます。

毎度黒いジャンパーがお似合いのテヅカくんは塗装の剥げ具合も年季が入っているフェンダーUSAジャズベースでプレイ(3トーンサンバースト。ローズ指板。コーラスも兼任。黒いキャップは以前フェンダー製だったけど今回はどこのブランドだ?!彼のこだわりどころだね~!グッとボディが引き締まって痩せたようだ。コツを教えてくれい!)。

孤軍奮闘のギタリスト・ニシやん。

以前にも使用していた懐かしきストラトキャスター(明るいサンバーストカラーのボディ。メイプル指板)でプレイ。

リードヴォーカルは、司会者から素早く着替えたお洒落なピンクのジャケットが一際鮮やかなサイトウ氏(受付担当の奥様が先日パソコンで検索したら、必ずLA&ソウル・オリンピックの柔道で金メダルをとった同姓同名の故・斎藤仁氏が出てくるのだそうです)。

パーカッション担当はエルビス・プレスリー崇拝者でもあるサングラス姿のミナガワさん。

スポークスマンでもある、いつも陽気で社交的なミナガワさん。

なんと黒いパンツルックに真っ白なシャツを粋に着こなしています。

このスタイルがすこぶる若々しいんだよね(オフステージ時ではカラーバリエーションも豊富に、シュアー骸骨マイクのデザインがいくつも施された黒トレーナーをサラッと着こなしていました)。

そしていつもかわいらしい息子さん同伴のドラマーみっちゃん(お子さんはどう見ても完全なるパパっ子だね)が加わっての総勢6人組。パーマネントな編成が羨ましい・・・・。

テズカ君、ニシヤン、そしてナオちゃんはマスクを装着。

 

この日のライブでは、選曲にウイットとユーモアをさりげなく加味して世相の流れも鋭く狙っているね。
今回は他にもオールディズのリクエストが多数飛び交っています。
なんたって多種多様なるレパートリーが膨大故に、30分の枠では到底収まりきらないという嬉しい悲鳴をあげています。

まずは、オープニング前に斎藤氏からパーティーズの近況報告も兼ね今後の小樽ライブイベントについてのご挨拶とご報告(新しい屋外会場の予定地についても告知あり。これは朗報!これには大歓声が沸いた。まあ、利用できるようになるるのは再来年になりそうだけど・・・・)。

「ワイワイガヤガヤと騒いでもらいたいところではありますが、このような状況ゆえにグッと我慢しつつもノッてください。観客席も1つ2つおきに座ってもらっております。運営してくれている小樽教育委員会の職員の皆様、ご苦労様です。広い会場ですからディスタンスもバッチリ。

おそらく来年になってもこの環境はあまり変わらないと思います。お気楽ライブも兼ねた運河プラザ、雪明りの路、そして今夏7月の浅草橋オールディズ、8月の北運河サウンドエナジー、マリンウエーヴ、天狗山山頂、銭函市民センター、小樽市民会館と市内のあらゆる箇所で少しずつライブイベントを開催していく予定です。さあ、それではまいりましょうか!」

 

せっかくなのでモンプチマスターへのトリビュートを込めて、今までにプレイされてきた楽曲も一部紹介させていただきます。

 

開巻早々に「プロポーズ(心境著しい純烈、最大のヒット曲)」を渋くぶちかましてきた。

2021年リリース。

アルバム「ス―パー戦闘 純烈ジャー」に収録。

ここ数年パーティーズのレパートリーに必ず入っているけど、よほどサイトウ氏のツボにはまっているのかな?

心底、気持ちよさそうに歌っているではないか!!

徹底的に昭和歌謡のテイストを追求しまくった潔さがバカ受けしているんだろうなあ。

かえって今の時代には新鮮に響いてくるのでしょう。

それは世代間も軽く超越しているのだ。

ユニークな歌詞も伴って中々に評判も反応もいい。

このバンドにもジャストフィットしていて、スムーズに馴染んだ感あり。

やっぱり愛だろ・・・・・・色々な愛の遍歴をかたどった大人の男女の歌。

ありとあらゆる引き出しの多さには定評のある帝王パーティーズ。まずは名刺交換代わりのナンバー。

バックの演奏も余裕の表情で皆が巧みにこなしている。

ナオちゃんのシンセがホーンセクションのパートを豪快に演出。

ケニーさんが客席でごく控えめに小さくステップを踏んでいる。


 
合いの手も軽妙に「恋は紅いバラ(ベテラングループの殿さまキングスの楽曲)」

1999年7月7日発売。

コテコテのムード演歌曲で、和気藹々。

古くから誰からも愛されているスタンダード・ナンバー。

意外にもマンボを積極的に導入。

懐メロ風な雰囲気が絶品だ。

どちらかというとパーティーズのバージョンはシンプルだけど斎藤氏の個性的な泥臭いヴォーカルを反映してか、多少アクの強い拳や節回しを強調しているようです。

もちろんそのほうが即座に勢いが増し、ゴージャス感がふんだんに散りばめられていて正解だよ。

ステージも客席も見慣れた面々ゆえに、いい意味ユルユルでの空気感が素敵だ。

ジャンルがジャンルだけにここではアクセントとしてのミナガワさんによるギロやボンゴが効果てきめんの絶好調。

 

「イエ~イエ~!皆さん、ドンドンと盛り上がっていますね。おもわず上手いビールが飲みたくなっちゃうような歌です。次はデジタルビートスタイルで・・・・YONA YONA DANCE(和田アキ子)」

これはパーティーズの新曲だね。

2021年9月2日に発表されたシングル。3分47秒。

話題沸騰した。

紅白に復帰するのではないかなんて噂も飛び交ったしね。

全編イラストのミュージックビデオも面白いと評判だ。

キャラクターもメンコいしねえ。

どん欲なまで敏感に新しい音楽を取り込む姿勢は見習いたいものだ。

ただ便乗するのではなく、しっかりと個性はフルに生かされているところなんてカッコいいね。

ちなみに再生回数は軽く1億回を突破したそうです!

サビにいたるまでご機嫌この上ない。

これこそタイムリー中のタイムリーな、荒々しきクラブミュージック・ナンバーだ。

「ならば踊らにゃ損です!♪」と軽快にノリノリ。

歌にあわせて皆さんもお尻振り振りしたくなっちゃうでしょう。

繰り出されるシャープでワイルドなリフ・アンサンブル。

ミナガワさんが叩き出すグルーヴィーなるラテン系カウベルにも戦慄が走った!

ほらね!ひっそりと感極まっているファンもいますよ。

多種多様なるステージを経てきて、組み立てられたセットリストだからこそ、どこに出演しても臨機応変に対応できるバンド。

なるほど、重宝されるわけです。

 

「スキップ・ビート(桑田バンドの大ヒット曲)」

桑田自身の3枚目シングルとして1986年7月5日にリリース。

アルバム「ロック・コンサート」に収録。

でた!満を持して飛び出した。

乾いたギターによるコードストロークで一気に場面はド迫力のスパークだ!

オリコン週間チャートやザ・ベストテンでは1位を記録。

4分2秒

当然、永遠のロックンロール・バイブル。

硬軟織り交ぜて非常に柔軟性に富んだレパートリーも、このザ・パーティーズの持ち味だ。

そのイベントの空気感やタイバン、イベントカラーに即して迫ってきます。

白熱したミュージック・テイストの連発で一気に攻め込んでくれた。

もちろん手拍子。

メチャクチャにしたたかなるザ・パーティーズ。

一気に畳み掛けるような曲の並びも、最高の効果を発揮しているのではないでしょうか。

サイトウ氏はそれらを一手に引き受けてこなしまくっています。

この歌い方ってどう聞いても「スケベ、スケベ~!!♪」と言っているでしょう((´∀`*))

恐るべし。

 

「はい、ありがとうございます!続いてもサザンオールスターズで‥‥愛と欲望の日々」

ちょっとギタリストにスポットライトが当たるような様相を呈しています。

これはサザン・オール・スターズが、2004年に放った50枚目のシングル。

もちろんオリコンでは1位を余裕で獲得。

王者の貫禄をまざまざと見せ付けてくれました。

最近はこのような曲を積極的に取り上げているけど、サザン系の曲に何か特別な思い入れがあるのかな?

ザ・パーティーズがカヴァーしている中では比較的新し目な曲。

まあ、温故知新ムードが目一杯に溢れてはいますがね。

比較的、抑え気味な曲調が、落ち着き払って気取った感じで歌うサイトウ氏のキャラクターにベストマッチなのかもよ。

それにしてもサイトウ氏も痩せたなあ・・・。秘訣は何かな??。。。。。

ここでもミナガワさんが打ち鳴らすカウベルがすこぶる極上の響きを醸し出していて特筆もの。

今回のザ・パーティーズは大幅にセットリストを入れ替えてきた。

相当に力が入っているよ。

それもそのはずで・・・・コロナ禍による自粛期間中はじっくりとレパートリーを増やして煮詰めていた模様。

どうりでなあ。

 

「はい、ありがとうございます。受付で配布されているパンフレットに我々ザ・パーティーズはジャンル色々と書かれています。

歌謡曲、オールディズ、洋楽、演歌、ロックンロール、ソウル、ディスコ、ブルース、となんでもござれなのですが、次にお送りするのはずっと邦楽が続いたので・・・・洋楽へ。今年からやっている70年代ロック。

ドーン・・・・・ノックは3回!!(当初はトニー・オーランド名義だった)」

(リリースは1971年。全米ビルボード誌では1月23日から3週間ランキング1位を獲得。ドーンとしては「幸せの黄色いリボン」もビルボード誌で1973年4月21日から4週間ランキング第1位を獲得した。ビルボード誌1973年年間ランキングでも第1位。ウイキペディアによるとビルボード誌の集計ではドーン最大のヒット曲となった。日本ではテレビドラマの収録曲やコマーシャルによるタイアップとしても有名だけど、何たって邦画界の金字塔「幸福の黄色いハンカチ」が制作されるキッカケになったんだから素晴らしいことだね。)

ナオちゃんによるイントロのキーボードが流れてきた。

音色がそっくりで即座に感動。

感涙もののアンセム。

マサはすっかりと鳥肌が立ってしまった。

この日、一番の琴線をビンビンに震わす一発。

そのことは後にサイトウ氏にメッセージで伝えた。

アクセントともいえるお約束の「3回ノック」は会場一体となって打ち鳴らす。

曲を知らない人でも、すんなりと馴染めるシンプルな展開さ。

これって超難しい曲だ。

特にあのはちきれんばかりのシャウト。

これをものの見事にハスキーでドスを効かせ再現してくれた。

サイトウ氏は己のものとして消化していたね。

天晴だ。

ニシヤンによるギターソロも絶好調で、さすが匠の技で大満足。

余裕の音色で流麗に紡ぎだす。

マニアックなウンチクを一言付け加えさせてくださいな・・・・シカゴⅦに収録されている隠れたアコースティックバラードの傑作「ハッピーマン(シカゴというかピーター・セテラの)」をドーンはアルバム内でカバーしています。

目の付け所が鋭い・・・・。

 

「それでは引き続き70年代アメリカン・ロックンロールコーナーへと突入しましょう!(1969年発表の楽曲なんだけど・・・・2分35秒)」

問答無用に説明不要の「グリーン・リヴァー(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル、略してC・C・R。同名アルバムに収録。全米シングルチャートでは2位まで上昇したヒット曲。イギリスでも19位を記録)」で、再び主役の座に躍り出てきたのはギタリストのニシヤン。

選曲は地道に一貫している部分があれども、年代ごとの美味しいトコ取りでライブをノンストップで突っ走ります。

ジャンルを超越して、最も世界中で現在もずっとカバーされているエレキギター・リフの基本的な代名詞。

ここではリフ・マスターに変身だ。

溌溂とした滑り込むような、コードカッティングの原点かつ教科書のような代表格。

粗削りでワイルドなギターの妙技は、何度聞いても勉強になるなあ。

ライブでもっとも重複しやすい、危険性も孕んでいる曲です。

まあ、そんなこと全然関係ないけど。

受けちゃえばこっちのものさ。

実際、観客の脳みそは沸点に達した感アリ。

ミナガワさんも赤いタンバリンを手に、空恐ろしいまでの援護射撃で彩を添える。

思いの丈を込めて、全力投球。

それもこれも絶対的なる自信の表れなんでしょうね。

 

「さあ、ここでオールディズのナンバーに参りましょう!!」

間髪入れずに、7曲目は「ラバンバ」(アルバム、リッチー・ヴァレンスに収録)

2番目に出演していた「パンドラーズ」と被った。

そこでも解説しましたが、改めての引用を施してみたいと思います。

これは元々メキシコの民謡。

それをロック調にアレンジしたもの。

ロックの原点の一つとも言われている。

1958年11月12日リリース。

ビルボードホット100では22位が最高ランク。

でもこれはリッチーの死後の話なんだよね・・・・。

それ以降、リッチーは神格化された。

往年の悲劇のスター、リッチー・バレンス永遠の代表作。

彼は若くして飛行事故で亡くなったんだよね。

映画化にもなって大ヒットしたなあ・・・・。ロス・ロボスがカバーしてリバイバルヒットした。

これはビルボードの1位をはじめ世界中でチャートの1位を獲得したただ一つの「ラバンバ」

懐かしいなあ・・・。

パンドラーズのメンバー達は皆、若いのにこんな大昔の曲に取りつかれているなんてひじょうに素敵な事。

で、ザ・パーティーズの面々は大人の落ち着き払った余裕の表情でグッとシックに再現していました。

ミナガワさん、ここではボンゴを叩きながらも不敵な笑みを浮かべつつの応酬。

 

「次にお送りする曲は・・・・・コーヒー・ルンバ。歌っているのは西田佐知子さん。あの関口宏さんの奥さまですね。

タイトルにあるけど決してこの曲はルンバではないのですよ・・・・・この当時、ダンスのリズムとしてサンバやルンバが流行っていたので安易にルンバと付けたんだそうです。それでは参りましょう!!」

ルンバっていうくらいだからねえ、老若男女、国境や言葉・宗教の壁をも遥かに凌駕するご機嫌ソング。(これは井上陽水もカヴァーして話題になったね。

ちなみにSTAトランぺッターのファニーのバンド、村上トリオの十八番でもあります。彼らのヴァージョンはインストだけど・・・・)

珍しくベースによるイントロ。

語りかけるような淡々とした序盤から、一挙にヒート・アップするサビのボーカルを、魂込めてせつせつと歌いこなすサイトウ氏には興奮を禁じ得ません。

それにしてもサイトウさん、さりげなくステップを踏むのが上手でビックリ。

ダンス教室の経営者でコンテストでは審査員を務めているんだから当たり前なんだけどね。

それにしてもここは筋金入りのツワモノ揃い。

ミナガワさんの振るシェイカーも光ってる。

次に何がはじまるのかワクワクだもんね。

ステージングも万全の体制だ。

一気に古き良き昭和の時代が蘇る。気分だけでもタイム・スリップさせてもらおうよ。

 

「さあ、皆さん、朝まで踊りたいですよね!・・・・朝まで踊ろう(1977年に舘ひろしが発表)をお届けします。」

モテモテで絶大なる人気者のナオちゃんには、幅広い層のファンたちがズラッと熱い視線を送っています。

 もうサイトウ氏は、ダンディな舘ひろしに陶酔するほどなりきっています。こうなったらひたすらにナルシスト・モード全開で突入。

この調子で今度は「泣かないで」もお願いしたいな。世のマダム達は大喜びなのでは。それともクールスのデビュー曲「紫のハイウエイ」がいいかも(この作者は矢沢永吉さん)ね。

しかし、聞き慣れた楽曲オンパレードなんだけど、全然だれる事もなくいつも新鮮な響きを伴って琴線を震わせてくれるんだから心憎いバンドですね。

脱帽だ・・・・。

 

「はい、ありがとうございました・・・・

あのね、パーティーズのいいところは、全てが3分以内に収めているところです。皆さんのことを考えてね。

イエ~イエ~!!それでは声援にお応えしまして(笑)

次は80年代のディスコでも重宝された曲・・・・サニー(ボニーM)」 

これも近年組み入れたレパートリーでしょう。

でもオリジナルは、1966年にボビー・ヘブが歌ったもの。

数多く色々なタイプのカヴァーソングが存在します。

何度かこれをテーマに映画化もされたし(あれはホノボノとしていて、とってもいいストーリーだったなあ)。

実はシカゴのロバートラムもソロでレコーディングしているのだよ。

だからというわけでもありませんが、マサのお気に入りソング。

酸いも甘いも噛み分けた、人生観が滲み出る悩殺系オーラを発するサイトウ氏は、会場を見渡して心から満足そうに雄叫びをあげています。

転調後のステージ上ではニシヤンのギターが、マシンガン連射にようにフレーズを弾き飛ばす。

 

アットホームな雰囲気漂う中での、メンバー紹介をさりげなく挟みつつも・・・・・

「さて、どんどんといきましょう・・・・・・・・・最後はこれで締めくくり・・・・・アンチェイン・マイ・ハート(レイ・チャールズ)」

STAもこの曲はレパートリー。

ただしジョー・コッカーのヴァージョンです。

サイトウ氏らは相当前からこの曲を取り上げていたので(前身のクラッシュビート時代から)、すっかりとお手のもの。

手馴れたものだ。

まるで自分達の楽曲みたいにソウルフルにこなしています。

ニシヤンも余力を振り絞って渾身のギターソロを轟かせる。

リズミックな落ち着いたムードで、しっとりサウンドを演出するという配慮だ。

しばらく棚上げ状態だったところを、ここ2年前くらいからこれが復活したのですね。

心境の変化っていうやつかな?

何だかんだいいながらも、相当に思い入れがあるのは明らか。

パーティーズ・レパートリーの中でも、クセになりそうなくらいに定番中の定番。

ミッチャンのドラミングも、もはや体の隅々にまで滲み込んで血肉と化しているのでしょう。

毎度お馴染みの華やいだ光景ですがね。

 

魂の叫びで大団円。

パワフルで逞しい、骨太の男臭さが満載さ。

「ありがとうございました!ザ・パーティーズでした!!」

観客がステージに向かって数発のクラッカーを放った!

「パーン!パン!!」

個人的にはまだまだたくさん聞きたい曲があるんだけれども、その楽しみは次回に持ち越しとしましょう。

 

会場内に流れるBGMはエルトン・ジョンの「クロコダイル・ロック」

ふさわしき効果だねえ。

 

****いよいよ残りのバンド数は4つとなりました・・・・・ここからもちょっと一筋縄ではいかないツワモノ集団が締めくくりに向けて登場しますよ!!当然のごとくそれはあいつらです!!!****

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