THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(収縮ちゅーぶ編)

2022-11-10 22:55:29 | Live Photo
ACT
2,14:10~14:40
「収縮ちゅーぶ」
早くもセカンドアクトの登場だ。
このバンド名を聞いたら誰でもピンとくるはずさ。
そうです、あのTUBEのカバーバンドです。
今までにも数多くのチューブコピーバンドは見てきたけれども、このバンドはちょっとレべチだった。
その圧倒的なる存在感に話題騒然。
出色の完成度!
いやはやなんとも御見それしました。

チューブと言えば真夏のバンドというのがお約束だ。
ちょっと季節外れ感もあるけど、冷え込んだ今時期に爽やかな灼熱の太陽を運び込んでくれるというのも一興。

ここでもミーちゃんは八面六臂の大活躍。
まずは司会進行役を終えてオープニングではリード・ボーカルを担当。
休む暇もなく、「収縮チューブ」では華麗なるコーラス&パーカッション・ガールに変身して魅了を思う存分に振りまいていたよ。
更にはこの日のオオトリバンドではキーボードまで弾きこなしちゃうんだから。
他にもダンサーを請け負ったりとマルチプレイヤーの面目躍如。
男顔負けなほどのアクティブさだ。
あの華奢な体のどこからこれだけのエネルギーが湧いてくるのか、マジにご指導ご鞭撻を仰ぎたいくらいだ。
ふやけた野郎どもは彼女の爪の垢でも煎じて飲みたまえ。

さてさて、バンドサイドからも賑やかなるメッセージが届いているよ。
「去年 夏のキャンプで急遽決まったバンドです♪
夏の定番ソングですが初冬でも十分に楽しめます!
少し前田感のあるボーカルに注目です((´∀`*))
よろしくお願いします!」

以前から噂には聞いていたんだけど、見るのは初めてだけに個人的にも興味津々。

メンバーの紹介をば・・・・・
毎度おなじみの連中も結構在籍しているよん。
巨漢ヴォーカルのダイちゃんは前田そっくりの図太いハイトーン・ストロング・ヴォイスを披露(アロハシャツでバッチリと決めてきた)
麗しのコーラスにディーヴァ・ミーちゃん(赤いムームーがチャーミングでお似合い)
常に歯切れのよいコードカッティングが冴えわたるギターは今ちゃん(真っ赤なボディ・カラーのストラトキャスターを持参。メイプル指板。ラージ型ヘッドはリバースタイプというところが中々にマニア泣かせですなあ。PUはHSH方式でマウント。ロックユニットを装着)
キーボードは再びキムキム(愛器のKORG を使用)
ベースがオーちゃん(5弦のジャズベースを使用。鮮やかなる紫のサンバーストボディカラー。メイプル指板。ドット・ポジションマークが光る仕様だ。手が込んでいてかっこいいなあ。ESP製品。フィンガーピッキングスタイルでブイブイとうねりまくる渋いフレーズで観客の視線を釘付け)
テクニカルないぶし銀ドラマーにはクボタくん(元ヴィニーズ・バー、現在はソリッドの店長としてSTAでもお世話になっています。)
グルービーなパーカッションはシミズくん(売れっ子の人気者だけにあちこちでひっぱりだこ。エッグサークルでのイベントでは司会進行やドラマーも担当。
この日はボンゴ、コンガ、シンバルにウインドウチャイムをセンス良く次々にこなしまくって迫力倍増に貢献)
パーカッション(タンバリンなど)&ダンサーはノリちゃん
そしてサーやんもスペシャル・ダンサーとして元気いっぱいに合流だ!
豪華絢爛な顔ぶれ。

そうとうに前置きが長くなっちゃったから、そろそろライブレポ―トの本編に突入しますか。

開巻から一気に振り幅が大きいよ
「シーズン・イン・ザ・サン」
もうこれだもんなあ・・・・ドツボにはまった。
チューブの代表作品が惜しげもなく序盤で飛び出してきた。
1986年4月21日に発売された3作目のシングル。
同名タイトルのアルバムに収録
ザ・ベストテンにて見事1位を獲得。
バンド名を「THE TUBE」から「TUBE」に改名後の第1弾シングル。
彼らにとってのターニングポイントともいうべき初の大ヒット曲。
崖っぷちに追い込まれての逆転打だっただけに、バンドはもとよりファンにとっても思い入れはヒトシオ。
売れて本当に良かったね。
しかしダイちゃんのなりきり度合いは超絶半端ない。
しつこいようだけど、前田の声に何から何までそっくり。
節回しから抑揚のつけ具合、エモーショナルな節回しに至るまで。
いやはや桁外れな才能溢れるダイちゃん・・・・・何とも御見それしました。
並みのシンガーとは雲泥の差。
あえて「北海道の前田君」と呼ばせてもらおう。
こんなのをモロに見せつけられちゃあ、誰一人として異議を唱える者なんて皆無でしょうよ。
そのくらいにクリソツさ。
道産子音楽界の奥の深さをまざまざと見せつけられた。
優れた人材がわんさかと活動しているんだよ。
キムキムのシンセサイザー・サウンド・ヴァリエーションも効果覿面で最高。
屋台骨をクールに支え続けるクボタくんの手数王風スティックワークは特筆もの。
シミズくんのラテン系パーカッションもアクティブに絡みついてくる。
もちろん妖艶なるコーラスガール達もセクシーにバックアップ。
息を飲む光景とはこのことだ。
ドラマティックすぎる幕開けは大成功。
琴線を存分に振るわせてくれたね。
一瞬で掴みはオーケー。

拍手喝采だ。
すでにエネルギッシュなお祭り気分にどっぷりと浸り切っちゃったさ。
メドレーで間髪入れずに・・・・
「夏を待ちきれなくて」
リズムコンビネーションがここでは肝。
通算16作目のシングル。
アルバム「浪漫の夏」に収録。
オリコン週間チャートでは堂々の初1位を記録。
総売り上げでは90万枚を記録。
ハワイでのレコーディング作品。
紅白初出場でこの曲を熱唱。
黄金期の大傑作パワーバラード。
ここではちょっぴり翳りのあるメロディーラインが甘く切なく心に訴えかけてくる。
表現力豊かなダイちゃんは、その辺のところも懇切丁寧上手に歌いこなす。
恐るべしだ。
心底TUBEをリスペクトしているのが、ヒシヒシとこちらサイドにまで痛いほど伝わってくる。
職人肌のミュージシャン揃いのバック陣は安定感も秀でている。
だから安心して歌唱にも専念できるというもの。
羨ましいほどに贅沢過ぎる集合体だ。

「ありがとうございます。
皆さん、こんにちは。
我々はチューブのコピーバンドをやっています。
今日のエイベッツ・バンドカーニバルに出演できることを、全員が楽しみにしていました。
もう少し、喋ろうと思っていたんだけど、あまり時間もないのでサクサクと進行していきたいと思います。」
ダイちゃんは一生懸命に歌い込んでいたものだから、もうすでに全身汗でびっしょり。
大袈裟ではなく、脳天から湯気が出るほどの勢いだよ。((´∀`*))
ステージの最前列に陣取った熱烈なるファン達は、キラキラと光るタンバリンや団扇を振って絶えず声援を送り続けている。
心強い応援団たちが付いているからね。
「さよならイエスタディ」
13作目のシングル。
1991年7月1日に発売。
アルバム「TUBESTⅡ」に収録。
オリコン週間チャートでは3位を記録。
ミーちゃんはいつの間にか、アゴゴベルを手にして要所要所で打ち鳴らしてる。
もう全然我慢ができなくなってしまったアベさんは、おもむろに立ちあがってダンスに興じる。
やはりこうでなきゃあねえ。
サッポロ界隈の名物男、真骨頂。
大人しく振る舞われちゃあ寂しいってもんだ。
エキゾチックな構成が漲るゾクゾクムード満載の悩ましき悩殺ソング。
ギターが奏でるフレーズが美味しいところを独り占め。
憎い効果を発揮。
シミズくんとクボタくんの叩き出す賑やかな打楽器の音像の波がこれでもかあ、というくらいにうねりまくっている。
ここぞいうブレイク・パートで、ミーちゃん渾身のアゴゴベル一撃がバッチリと鳴った!
う~~~ん・・・・南国に行ってみたいなあ・・・と単純明快なる自分に気付いた次第さ。
踊り子たちも腰振りながら官能的に迫ってくるよ。
キムキムもいい仕事をこなしているね。
転調後のヴォーカルも難なくこなしちゃう、したたかなるダイちゃんには脱帽だ。

「ありがとうございます。
汗で服がびちょびちょだあ・・・・・((´∀`*))
ずっとノリノリな曲調できたので、ここいらでゆったり目の曲をお届けしましょう・・・・・・
十年先のラブ・ストーリー・・・・」
ここでは、こだわりも垣間見せてくれた。
この曲はシングルカットされておらず、ファンの間では隠れた名曲の誉れ高い傑作だ。
1991年5月29日に発売されたアルバム「湘南」のラストに収録。
アルバムはオリコンチャートでは最高3位を記録。
夏に関わるありとあらゆる題材がふんだんに盛り込まれている。
イントロではミディアムなビートに乗って泣きのピッキング・ハーモニクスをはじくギター。
チョーキングの1音に至るまで完コピ。
壮大なるスケールの展開が感動をいやが上にも呼び込む大作。
ここではじっくりと聞き入ってプレイヤーたちが奏でる熱い饗宴の誘いに酔いしれてみるのも一興。
実はチューブの演奏技術ってピカイチの腕前なんだよ。
だから長年にわたり第一線で人気を維持できているわけだ。

彩も鮮やかなメンバー達の衣装も統一感があって、多分事細やかに話あった結果なんだろうなあ・・・と思いを巡らせてみる。

「ありがとうございます!
はやいもので残り2曲となりました・・・・
焦らされて熱帯」
終局が近づいてきたのでアップテンポに攻めてきたね。
これはチューブ初のDVDシングル。
2005年8月に発表。
アルバム「TUBE 」からのリカット曲。
デビュー20周年を迎えたベテランならではの遊び心が魅力。
エッジの鋭いリフから、強引なまでに燃えたぎる怪しき誘惑に立ち眩みしそうな超絶にヘヴィーなチューン。
「はい!
皆さんも見様見真似で駆け抜けていきましょうかね。
ダンスしたい方、どうぞ遠慮なく入ってもらってもいいですよ。」
ステージの左右に位置する女性ダンサー2人がド派手なポーズで豪快に踊りはじめた。
衝撃のサプライズ。
ミーちゃんはお茶目で可愛らしいピアニカを手に音色を吹き鳴らす。
もう辺り一帯はダンスホールのごとく熱気がムンムンでカオス状態だ。
ダイちゃんは一向に喉が衰えることもなく、それどころかギヤがもう一段上がった感あり。
レッドゾーン振り切れちゃった。
こんな強靱な喉が欲しいよ~~~!羨ましいなあ・・・・。
エンディングでのポーズもカッコよく決まった!!息もぴったり。
演奏と歌と踊りにとリハーサルでは、一切の妥協を許すこともなく大変だったんだろうなあ。
よほどの愛がないと、ここまでは没頭できないよね。

さあ、もう泣いても笑っても最後だよ。
「あー夏休み!」
何という郷愁を誘うセンチメンタルなタイトルだろうか・・・・。
11枚目のシングル。
1990年5月21日に発売。
アルバム「N・A・T・S・U」に収録。
オリコン週間チャートでは最高10位を記録。
この曲は曰く付き。
リリースに際してプロデューサーとの間に確執が勃発して解散の危機にまで発展したんだそう・・・・。
結果は見ての通り。
音楽雑誌「CD&DLでーた」内の「夏ソングランキング」では1位を獲得してもいるのだ。
長戸プロデューサーの先見の明、神っていて素晴らしいねえ。
これこそプロフェッショナル。
一歩選択を誤っていたらばどうなっていたことやら・・・・・・。

ミーコちゃんはピアニカから、今度はギロに持ち替えた。
なんでもかんでもサラッとこなしちゃうスーパーレディ。
チャレンジ精神が旺盛なんだね。
この姿がまた堂に入っているよ。
余力を振り絞って全員で爆発だ!
だってステージ後方の垂れ幕にも「バンド・エクスプロージョン」って書かれているではないか!!
バンドは全員が一丸となって完全燃焼を狙う目論見だ。
火花散る攻防はテンションもマックス。
各パートが負けじと熾烈にしのぎを削っている。
ワイルドにストレートにアヴァンギャルドにロックンロール!!
凄まじいの一言に尽きるなあ。
下手に近づいたら火傷しちゃうぞ。
ダイちゃんは客に向かってマイクを差し出してコール&レスポンスを要求。
もちろん待ってましたとばかり、それに呼応する観客たち。
「せーの~~あ~~夏休み~~はい、どうぞ!!」
「オーケー!!」
スポットライトも激しく点滅を繰り返しながら、派手なカラーで散りばめられている。
フィナーレにふさわしき光景。
心地よき疲労感が襲ってくる。
これこそ究極の快感・・・・。
だからライブって一度体現したらやめられない・・・・。
病みつきになっちゃうもんねえ。
満足のゆくまで暴れたかい!!

パンパンパンッ!!とクラッカーも炸裂。
多めに3連発のサーヴィス。
「ありがとうございました!!」

ミーちゃんはオオトリでキーボード・プレイが控えている。
それ以外にもやることがいっぱいだ。

仲間たちも彼女をサポートするべく役割を分担しての協力。
美しき友情だ。
ファイト!!
まだまだ先は長いぞ。
とりあえずは、お疲れさまでした!!















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