THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,216 FEEL SO GOOD~LIVE in CUBEGARDEN(SMOKIES編)

2024-09-13 21:58:54 | Live Set List
1、15:00~15:30
「SMOKIES」
(ジャンルは・・・・オリジナル・ロック)

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
事細かなるチェックもけっこう厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


会場内に盛大なるBGMが流れ続ける中、観客とミュージシャン達は和気藹々に談笑中。


はい!
いよいよもって本編に突入。
さてさて、早いものでオープニングアクトの時間が訪れましたよ
熱狂的なるファンが多数会場入り
早速最前列を陣取っています

このバンド名を聞いたらもうすでにおわかりでしょうよ。
話題騒然だけに最早説明は不要です。
私がこのバンドを知ったのは去年の同じイベント
(会場は小樽のゴールドストーンだった
私はパープル・ブリンガーでの参加)
タイトル名は「フィール・ソー・グッド」
主催者のアっ子ちゃんに尋ねてみると熱く説明してくれた
「滅茶苦茶にカッコいいバンドなんですよ
骨太で男気溢れるオリジナル曲をハードに演奏します」
いざ蓋を開けてみたらば・・・そのとおりだった。
いや、それ以上に数倍凄い
言葉を失うほどに圧倒されちゃった
こんな経験はマジに数年ぶり
だからこそインパクトも強烈で印象にバッチリと焼き付いていた
サッポロのロックンローラー、ジェームスともこのバンドは懇意にしているようでジッピーホール、小樽の北運河サウンドエナジーなどでもご挨拶を交わしてた
だからこそ今回3度目の久しぶりな対バンを個人的にも本当に楽しみにしていた。
結果ですか‥‥良かったにきまっているじゃあないですか。
それも前回以上にクオリティの高いパフォーマンスは心底勉強になった。
だって更なるスケールアップした姿は本物のロッカーそのものだ
おいおい、そこいらにゴロゴロとたむろっているサッポロ界隈のバンドマンたちよ、ウカウカしていられないぞ
近年スモーキーズの噂は一気に拡散して、方々でその筋のウルサガタを唸らせてもいるよ
実際、オサムちゃんも自分のバンド・スタジオ・リハそっちのけで駆けつけてきたくらいだ

私もちょっと縁があって以来メンバーと懇意にしています
4人共にフェイスブックでも友達繋がりさ

せっかくの機会なのでバンドのプロフィールをば・・・・・

何と倶知安で誕生したスモーキーズ
結成は2018年
でもそこはリハが中心で、主に札幌から小樽、苫小牧、室蘭などあちこちでライブを展開
マルチなプレイヤーも多く全メンバーが他にもカバーメインのバンド活動を慣行。
その際には地元でもライブを行っているのだそうです
元々は「ブルース・スモーキーズ」と名乗っていた
ところが例のコロナ騒動が勃発
思うように活動ができないところでベースのトシくんがオリジナル制作へと着手
リモートでやり取りを重ね、スタジオでもお互いマスク姿での練りこみ
膨大にまとめ上げた楽曲群
ここから現在のスタイルを確立した次第
雨降って地固まる
転んでもただでは起きない・・・を地で証明
最も才能あっての物種
とにもかくにもアクティブな体制
こんな素晴らしいバンドがいたなんて道産子恐るべしだ。
でっかいドウ、北海道の称号は伊達じゃあない。
あ、倶知安のバンドですが・・・・(-_-;)
実は地方都市の音楽が徐々にヒートアップしている
下手な理屈抜きなサウンド展開は必見
正にライブロッカーになるべくして生まれてきたような本物の連中
正真正銘ミュージシャンの鑑だね。
百聞は一見にしかずだ

さあ、さっそくこのいかしたメンバー達の紹介といきましょうか。

センターフロントに陣取ったボーカル・・・日に焼けた逞しきカズ君
ストレートの黒いマイクスタンドを右手にがっしりと握りしめての熱唱
サングラスと顎髭がトレードマーク
全身真っ黒にワイルドな衣装で潔く決めたナイスガイ
自分の出番直前までマサとコアな音楽談義に付き合ってくれたのだ
「たくさん休んだから大丈夫」と気遣ってもくれた
実はバンドを本格的に開始したのは遅いらしい
かの矢沢永吉を崇拝
それはわかるような気がする・・・
パフォーマンスの随所に良い意味でルーツが見え隠れしているもんね
驚いたことに夕張・鹿の谷から引っ越しした男性と友人だとのこと

ギター&コーラス・・・一番の長身タッチ君
愛器は目にも鮮やかで情熱的な白色のストラトキャスター
メイプル指板仕様
フェンダー製の黒布ストラップを着用
彼も全身を黒で統一
やはり長年にわたる筋金入りの、矢沢永吉フリークとのこと
巧みなエフェクター操作や自然なアクションも絵になる憎い男さ
コピーだろうがオリジナルだろうが、ドンドンとアイディアを出してバージョンアップを施すのだそうです
理想的なミュージシャン像だねえ
それは各メンバーもそうらしい
恐るべし個性派軍団

ベース&コーラス・・・トシ君
リーダもつとめています
白いシャツとジャケット姿((´∀`))
サングラスとタイトなスリムジーンズを穿いたラフなルックスが見栄え抜群
毎度おなじみ、思いっきり年季と気合の入ったプレシジョンベースでプレイ
ボディカラーは3トーンサンバースト。
これは長年にわたってずいぶんと弾きこんでいる痕跡が伺えるねえ・・・
ローズ指板
こだわりのフィンガーレストがやたらと目を引くね
フィンガーとピックの両刀使い
もともとスモーキーズでギタリストとして参加していたのですがメンバーチェンジに伴いベーシストに転向したといういきさつがあります。
ポール・マッカートニーとも被るエピソード
つまりはベーシストとしてのキャリアは短い
でもこれを聞いた際、信じられなかったのが正直な気持ち
実際見た時は相当なベース人生を歩んできたと思い込んだくらい
それほどに円熟味のあるスタイルを既に誇示していたのですよ
ほとんどのバンド全体のコンセプトは彼が担当
コンポーザー、アレンジ、果てにはコスチュームのカラーやスタイルに至るまで徹底的にね
それがまた細部にわたって的を得ているんだから、お見事の一語につきる次第さ
心強いスポークスマン
恐るべし才能の持ち主
今後の動向にも要注目

ドラム・・・寡黙なるスガ君
がっしりとした体格でリズムのボトムを常にパワフルに支え続ける頼りになる
グルーヴィーで安定感も抜群のスティックワークを誇る
サングラスとペンダントが1ポイント

サウンドチェックも無事に終了
前置きが大変長くなってしまいました
焦らしに焦らされていよいよ満を持しての登場だ
泣く子も黙って失禁しちゃう北海道が誇る唯一無二の存在
全員男性で編成された剛腕の不動4人組
来るべきその瞬間を今か今かと待ち焦がれて感無量の極致だ

準備万端整いました
何時でもオーケーのゴーサインが出た
アイコンタクトを受けて司会進行のアっ子ちゃんが盛大にアナウンス
「ハイ、皆さん
今日はようこそおいでくださいました
けっこう初出演のバンドが多いですよ
楽しいライブイベントになりそうな気配
さあ!
マジに泣いても笑っても開演の時間となりましたよ
トップバッターは今日で3回目の出演かな
遠路はるばる羊蹄の山麓から駆けつけてくれました
人気者で多方面からも引っ張りだこの存在(ホットタイムにも出演するそうだ)
滅茶苦茶に男臭くってかっこいいですよ
女性のハートを鷲掴み
絶対に惚れますから
たくさんの拍手でお迎えください!」
それでは元気いっぱいに開演といきましょうか!!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!
COME ON BABY!!

バンドは万雷の拍手によって迎えられた
かなり、緊張感もほぐれてきたようでノリノリのご様子だ。
写真で見てもおわかりでしょう
いよっ、待ってました
オーラが半端ない
息つく島もあたえてくれない
悪しからず・・・(-_-;)

「ポーカーフェイス」
波状攻撃の開始
開巻から矢継ぎ早の艦砲射撃
オープニングナンバーから一切遠慮なく情け無用の号砲が豪快に放たれた
貴重なロックショーの幕開け
もうこれ一発で観客たちの度肝を一気に貫いた
すこぶる爆音ドラムによるイントロから、元気一杯
そこに絡みつくようなリズム・セクション相棒のベースが、うねうねと怪しげなメロディを刻み続ける。
それと共にアクセントを叩きつける。
当然のごとくあちこちから拍手が沸き起こる
ここではグッと場面転換を図ってミディアムヘヴィーの様相を呈する心憎い進行
ストレートすぎるハードで豪快無比
ありとあらゆるテクニックを駆使しながらも最大限の武器として音像の火を噴き続ける
それに負けじと追い打ちをかけるがごとく、切れ味鋭いミュート・カッティングを注入するタッチくん
一聴しただけで往年のサイケデリックなナンバーと判断した
一致団結して右コブシを天高くに力強く突き上げる
おいおい、今までに見てきたスモーキーズよりも数段ギアが上がって神々しくないかい!?
さすが、百洗練磨の猛者集団だけに、客の心を手中に収めるのもお茶の子さいさい
超絶技巧に半端なくドライヴするステージングにこちらサイドは、すでにお手上げ状態さ
グイグイと強引なまでのコール&レスポンスに、いつの間にか引き込まれている自分に気づいた時はすでに手遅れ
言葉を失うほどに、誰もが一瞬で金縛り状態に陥る
彼らの術中にはまるといううってつけの算段だ
何という空恐ろしくも心憎い野郎どもに拍手が贈られる
脳天ヒューズもぶっちぎりにスパークしちゃったぞ
天衣無縫にいざなわれる
思わず唸っちゃうよねえ
まずはご挨拶替わりといったところ
そんなことも含めて、これで掴みは、バッチリとオーケーさ(-_-;)

「「YEAH!次にいきましょうか
・・・サボテン」
間髪入れず、怒涛のメドレーでシンプルなんだけどタイトに圧倒してくる巨大なる音壁とドラミングがストレートに炸裂
巧みなスピードチューンが爆発
先述どおりにべースのトシちゃんはフィンガーとピック弾きとをバリエーション豊富に使い分けるクレバーな演出
痒いところに手の届く配慮とアイディアは特筆もの
研究熱心なところを垣間見れたよう
職人芸的な重低音は群を抜いている
彼にも膨大なバックボーンが時折透けて見え隠れする
そうそう、忘れてはならないのがサッポロが誇る「フラッグ」
こちらも全員が男性のオリジナルロックバンドで編成も同じ。
いつかこの2バンドでのジョイント・ライブも見てみたいものだ
(実際の話、オサムちゃんも猛烈なるエールを送るべく今回やってきた!)
と、一人妄想を膨らませている間にもステージ上では淡々と偉大なるビートワールドがほとばしり続けている
この手のジャンルを模索している輩には是非ともお手本にして欲しいものだ
膨大なるヒントがそこかしこから得られることは間違いなしさ


「はい、どうも・・・・
スモーキーズです
キューブガーデンは今回で3度目
ありがとうございます」

ベースによるドラマティックないぶし銀の重低音から「デッドマン」
ギターのピック・スクラッチが「ギュギュ~ン・・・」と不気味に追随
左右に雄々しく構えるしたたかな弦楽器コンビのポイントは高し・・・・
迂闊にも我を忘れちゃうほど
このバンドは曲のタイトルも粋でムード満点さを誇る
ストレートマイクスタンドを斜に構えるボーカルのスタイルが文句なしになんまら絵になるね
このバンドはルックス、曲、ステージング、そして曲のタイトルも徹底してクールそのもの
もう一点、全員アクションが様になっているんだけれども、一番世間一般に地味と観られがちなベースが最も激しい動きを披露していること
フラッグのオサムちゃん以来のショック
それでいて一糸乱れぬフィンガリングは凄まじい
よほど血と汗と涙の鍛錬を重ねてきた結果なんだろうなあ
努力は決して裏切らないことを身をもって実証してくれたような気がする
所狭しと縦横無尽にステップを踏みながら移動する動線が美しすぎる
ダイナミックに轟き渡るギターのコードも超絶。
これってもしかしたら、レッド・ホット・チリペッパーズからの影響を多大に受けている・・・・?
決して妥協を許さない自己主張が反映された結果かいな!?
だとしたら、狙いは的中のご機嫌ソング
追い打ちをかけるがごとく煽りまくるようにカリスマのトシちゃんによるベースラインが、ブリブリとセクシーなフレーズを描くという算段。
男女のダンサーがもはや居ても立ってもいられないとばかり、ステージ前方に飛び出して踊り狂っているではないか。
それに追随するカズくんの頑固一徹ヴォーカルは、STRONGヴォイスが売りの注目株。
その強靭でエモーショナルな喉はしたたかでかつ痛快すぎるほど。
世良公則ばりにシャープなマイクさばきや、一挙手一投足に目が釘付け。
鋭い眼差しで拳を握りしめて、腰を揺らす挑発的な動きも、ナイスなセンスを伺わせる。
まるでマイクと一体化したような、シンガー然とした振る舞い
そして噛みしめる様に発する歌詞の一言一言が説得力あるエンターテイナー

「はい、どうもようこそおいでくださいました
今日はトップバッターとして責任もって会場を盛り上げステージを温めていきたいと思います
え~~と、新曲を一発いきます
ミディアムなナンバー、聞いてください
汚れた太陽・・・・」
感極まったカズくんが威風堂々と告げる
壮大なイントロから淡々と打ち込まれるリム・ショットが印象的
ハードボイルドな、このバンド・イメージカラーに相応しいねえ、これって
円熟味を増した渾身のシャウトを連発するカズくんに、ときめきを隠せない
しっとりと余裕綽綽に目いっぱい声を震わせる
哀愁のメロディラインが心に染み入る
突き進む意気込みがここに丸ごと集約されているかのようだ
迫力で飲み込まれてしまいそう
最新の照明機材もド派手にライト点滅を繰り返す
ライブの本質をまざまざと突き付けられちゃった。
能書きばかり垂れ流している頭でっかちな輩どもに、王道の生き様として真っ向から提示してやりたいくらいだ。
なめて挑んできたりしたら大火傷をこうむるよ。
ご用心と言っておこう。
起承転結の盛大なるセットリストも絶妙。
トリッキーにまとめあげられたギターソロでも自己主張を企てる
お約束は強引すぎるぐらい引っ張りに引っ張ったエンディングで、堂々のフィニッシュを迎えた。
硬軟取り混ぜた巧妙なるアクトショーに、誰もが骨抜きになるほどやられたね

「バディ」
再び脳天直下のごとき雷鳴が叩き込まれる
どの曲も以前に聞いた時よりも更に進化の痕跡が伺える
ここいらあたりから折り返し点
でも全くエネルギーの衰えは垣間見れない
それどころか益々アクセルをふかしている
どこにこれほどまでのエネルギーを蓄えているのか
それにつれて観客のヴォルテージも上がる一方
したたかなる確信犯か・・・・・
1曲1曲がぜい肉を極限に排除して引き締めた構成で成立しているから、もったいぶったような長尺なルーズ・パートは皆無
アップテンポなリズムを主軸に置いて、めっちゃ暴れまわるベース・ランニングが凄まじい
けたたましく打ち込まれるカウベルとブレイクの連発がスリリングな様相を呈している
シンバル類をど派手に叩きまくる、痺れるような危険極まりない、随一のドラムビーストが猛り狂う。
華麗なる乱れ打ちの手数王は打楽器の千手観音
ノイジーなギターリックを爪弾きながら、タッチくんが踊るように最前列のフロントへ飛び出してきた。
その、スマートな様はファン曰く「イングヴェイ・マルムスティーンのようだ!」と絶賛していた。
入れ替わり立ち代わりの速弾きフレーズに目で追うのがやっとさ
素早く滑らかにフレット上を駆け巡る
まるでギターの教科書を見ているようだ
火花飛び散らせての鬩ぎあいは、まだ一向におさまらないようだ

「ありがとうございます・・・・・下限の月」
4カウントが盛大に打ち鳴らされる
何やら文学めいたアートな響きを含むタイトル
これはカズくんの守備範囲
残すところ、あとわずかな時間ということを意識し始めたのか余力を振り絞りはじめてきた
レッドゾーンはとっくに振り切れて、デンジャーゾーンへとまっしぐら。
手拍子の要求にオーディエンスも快く反応。
この空気感はその場にいる者にしか理解できないだろうなあ
一度ハマったらもう病みつきで、抜け出すことは不可能。
会場全体が一体化しての壮絶なる光景。
本物のロックとは何か・・・?
絶妙なライブの神髄とは・・・・?
その答えはスモーキーズのコンビネーションに秘められている。
トシくんの紡ぎ出す、自他ともに認めるアタック・グルーブが痛快。
タッチくんのピッキングは小技がピリリと効いていて小気味よいね。
どうだあ、と言わんばかりに大仰なことをあえてやらかさないで、わかる人にだけ理解してもらえればオーケーみたいな奏法を次々繰り出してくる。
地響き立てて重戦車のごときツインペダル・ドラミング。
四者四様のアクロバティックなプレイが、終局へ向かいながらの雪崩込み。
巨大な岩石のごとく襲いかかる
前後左右、軽やかに所狭しと縦横無尽に入れ替わるフォーメーション・アンサンブル
どいつもこいつも冴え渡る阿吽の呼吸で良い仕事をしています
オリジナリティが、そこかしこに光り輝いているではないか。
羨ましくなるほどの粋なバリエーション

「最高にうれしいです
僕は矢沢永吉さんが好きなのですが、あの人の歌はキーが中々合わないのです・・・・
こんな枯れた喉ではありますが聞いてください
・・・・ハウリング・ソウル!」
あと2曲・・・・このタイトルだけでもどのような曲なのかが良い意味で窺い知れるね
1・2・3!!
鋭くエッジの効いたコードストロークで切り込み隊長を誇る
極上のお祭り気分も全開に達した
ここでもバッチリ虎視眈々と狙いを定めているトシ君
2階席に向けて思いっきり腕を伸ばして指で突き差す
斜に構えたカズくんの声量はフルスロットル
鋼のヴォイスは俄然に衰えることを知らない
厳然としたダイナミズムと、アグレッシブな絶唱の訴えとことんまでに打ち震える
この日のライブイベントにメガトン・クラスな彩を添えている
舞台手前から後方アンプまでを何度もクルクルと回転してのトシちゃん神々しきイデタチ
時にはベース本体をわが身の分身のように軽々と持ち上げ捻り挙げながら操る
まるで体と一体化したかの如く
正確なギター・ソロは、恒例でもある超絶技巧派の誉れ高き連続技
ロックンロール・モンスターの、究極なるエッセンスを忠実に継承している
研ぎ澄まされた衝撃と、途方もないスケールは説得力が濃密
スガくんのドラミングは信頼度高し
安心して各自がプレイに専念できるというもの
一時たりともジッとせずに汗飛び散らせる。
もうここまで辿り着いたならばぶっちゃけぶっ飛びまくるというのも一興

ラストを飾るのは・・・・「YEAH!!・・・・・バイブス」
終盤にこれほどまでふさわしい楽曲はないでしょう
捲し立てるように雪崩込み
振り絞る魂の咆哮がほとばしる
グイグイと硬派な熱波が押し寄せてくる
メンバー全員がすでに全身全霊込めてのプレイに汗だくだ
一切の手抜き無しに動き回る
自然体の様に見とれてしまい不覚にも見入ってしまった
一体全体どこに目を配れば良いのやらと嬉しい悲鳴が漏れる始末
サウンドメイキングも素晴らしい
知らないで聴いているとベテランのプロが作った曲だと思い込んじゃうほど
何から何までもがとってもハイクオリティ
スモークがモクモクとステージ全体へ漂いはじめて、いやが上にも盛り上がる
こいつは効果覿面で、すこぶるエキサイティングだね
この異空間に酔いしれてみるというのも乙なものさ
いっそのこと全力でドップリと体感してみてくださいな
観客席のあちこちからは感動の声が漏れ聞こえてきた。
それも致し方ないだろうね。
正直な感想なんだもん


「はい、ありがとうございます
スモーキーズはおかげさまを持ちまして結成6年目を迎えました
これからも4人のおっさんたちは頑張ってやっていきますよ
それでは・・・・・泡沫の恋」
ロマンティックなパワーバラード
でもこのバンドの一筋縄でいかないところがここでも
どうしても甘ったるいだけの曲調には発展していかない
どこかしらに儚げな余韻を漂わせる旋律がおのずと琴線を震わせてくる
咽び泣くチョーキングが味わい深い
隠し味としてのフィルインが、実をいうと、大きな肝なのだ。
バンドの面々も懇切丁寧に仕上げてきているねえ。
鋼の涙腺も、徐々に潤んできて決壊しそうなほど。
幻想的なストーリーと共に、ドンドンと過熱
その表現力と歌唱力で、新たに虜になったオーディエンスも多いのでは
ハード系路線はもちろんのこと、ファンクなど何でも消化吸収し、取り込む、圧倒的な柔軟性とチームワークに脱帽
ガっとやや腰を落とし気味に、メッセージ色濃厚なるアンセムを紡ぎだすシーンを見つめていると遥か彼方へとトリップしそう
完全燃焼でライブは終了
フィナーレを否応なしに飾る
爽やかな疲労感にまみれて、メンバー達はステージを後にしました
中身は十分に濃厚
最大級の賛辞が絶え間なく送られていました
当たり前だけど、今さらながら上手いなあ・・・・
絶賛の嵐が吹き荒れる

当然これで終われるわけがない
そんなことは許されない
アンコールの歓声があちこちからひっきりなしに飛び交う

アっ子ちゃんもその場を察してマイク片手に参上・・・って、彼女も上級なスモーキーズ信者
彼女の計らいもあってお応えしましょう、特別にもう1曲。

「いいんですか・・・?
ありがとうございます
・・・・・ブランド・ニュー・キャデラック」
ここにきて初めてカバーを披露
粗削りながらも鳥肌が立っちゃうようなウオーキングベースがエキゾチックな音色を奏でるロックンロールの金字塔
目玉が飛び出すほどのビックリなプレゼント
カズくんがリスペクトしてやまないという伝説のイギリス産パンクバンド、あの「クラッシュ」の作品
アナログでは2枚組の通算3作目の史上最高な傑作アルバム「ロンドン・コーリング」の2曲目に収録
1979年発売
ジャケットデザインも有名
これにより新境地を切り開いた
でもねえ、パンクという単純明快な括りだけで処理するには勿体ない
黒人音楽のエッセンスが根底に流れているのだ
だって、これはクラッシュ自身もカバーしているんだから
50年代のロカビリー・シンガー、ヴィンス・テイラーの代表曲
それをクラッシュ風に小気味よく料理したのだ
カズくんの音楽遍歴の一部を垣間見れたようだ
弦楽器コンビはガっと大股開きのポージング
常にテンションマックスで手に汗を握りっぱなし
これこそがライブならではの醍醐味

「WOW!!
ありがとうございました。
スモーキーズでした!!」
真っ白な灰になって燃え果てた。
やれるだけのことはやりつくした完全燃焼。
このバンド名だけに後は立ち上る煙の余韻だけ・・・・かな
満足感に溢れたメンバーらの表情を見れば、それも一目瞭然。
熱気ムンムンに心地よい汗を流せたね。
すぐにでもまた、ステージに戻ってきたいなあ、という表情を浮かべていた。
ひじょうに才能豊かで器用な連中だけに、まだまだ隠し玉を膨大に忍ばせているのでしょう。
まあ、それは次回のお楽しみとして取っておきましょう!((´∀`*))
もう一度、ぜひとも見てみたいバンドでした。

****本当にお疲れ様でした!!!
今回のライブも大団円!!
ステージ後、方々からメンバー達は称賛を受けていました。
大賛辞をたまわりつつ上機嫌。
あまりにも熱狂し過ぎて、世の憂さもあっさりと吹き飛んじゃいそうだ。
4人もこの空間を堪能していましたよ。
そうなんだよねえ・・・・この日のライブは何から何までもが大収穫だよ。
豪華な凄腕が目白押しだしねえ。

アっ子ちゃんがアナウンス
「今日も数多くの観客が訪れてくれました。
ありがとうございます」

さあ、いよいよお次に控えしは、これまたユニークなベテラン勢の登場だあ~~・・・・・・!!!!
彼等も負けず劣らずのクセモノ連中故に、ゾクゾクとしちゃうね((´∀`*))****

追記・・・・スモーキーズの皆さんはSTAのライブもしっかりと見てくれた
周囲がドン引きするくらいにコアなトークを繰り広げたマサとスモーキーズの面々
そこで名前が挙がったのは・・・・スティング、ポリス、U2、ミッシェルガン・エレファント、ダウンタウン・ブギウギバンド、キャロル、MR,BIG、ジェフ・ベック、オールマン・ブラザース・バンド・・・・ETC

今回のスモーキーズのライブはメンバー異口同音に完成度がピカイチだったとのこと
それ、断然に異議なし!!
プロフェッショナルな形態を完成させるコツを今度機会があったらこっそりと伝授してもらおうッと・・・・((´∀`))


























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