以前 青少年自然の家に宿を借りてまで挑戦した倶留尊山は 途中で雨に遭ってしまった。
三重県側からはごうごう風の音 お亀池は霧の中で 殆ど見えない。 今年よりも早く寒くなったのだろうか? 同じ頃だったのに緑があまりなくて 露岩だけが目立つ急な道だった。 おまけに登山経験全くない友達(どころか 肝臓が悪くて療養中の)を連れていたので これ以上行くのは危険と思って止めた経験がある。
今回は願ってもない晴天。おまけに 私の事は知り尽くしていて 細かい世話を焼いてくれる仲間と一緒だ。 これは宿題を済ますチャンスだった。
亀山峠からは人が行かないだろうと思っていたら 沢山の人が向かう。 スニーカーの人もいる。 ふ~~ん。 自然歩道の尾根は不思議な様子をしている。 道を境に 左側は奈良県 ススキが原 右は三重県 美杉村って言うくらいだから杉がいっぱい植えられている。 見事に人の手で染め分けられている。前は杉の方が様子がわからず。 音から想像するに直ぐ脇は急な斜面で 美杉村の方に落ちていくように感じた
今回見てみたら あら綺麗
美杉村の様子が おとぎの国のように綺麗に見える。
美しい里 と思った。
田園風景は とても可愛らしい。
今度は三重県から登ってみたいな。亀山峠に出会う道を何度も覗き込みながら ちょっと行ってみたい気に駆られる。
振り返ると 亀山峠から反対の方に古光山 後古光山経続く稜線が見える。ここもススキが原と樹林とに染め分けられている。人が繋がっているのがわかる。 こちらも途中まで行ったことがあるけれど 曽爾高原のススキが原が足もとに広がって面白い道だった。
さていくつかの岩ごろの急斜面を登り(と言っても長いわけでは無く そうきつくもない)進む。 尾根はこのままの景色なのだろうか?時々見える竜胆が可愛い。
センブリだと思うんだけれど 花に線が入っていた。小さすぎて うまく撮れなかった。
足もとに咲く小さな花を見ながら歩いていると 樹林帯に突入。 あ やっぱり緑は良いな。
突然入った道は 別世界。 気持ちの良い登山道。
時々乗り越え困難な岩が立ちはだかっていたけれど 両手を使ってヨイショ よいしょ
第一関門二本ボソは近そうだ。
この山 入山料がいる。 二本ボソで小屋が建っていて500円 徴収される。 それを嫌がって登らない人もいるけれど 個人の山と聞いたら仕方ないね。
すこしずつ赤い葉 黄色い葉が混じるようになって 上の方から話し声が。。。 二本ボソに付く。別名鰯の口って言うらしいんだけれど 見える?
ここは昔大きな二本のボソ?(ブナ科のホウソウの事らしい)があったのでこの名が付いたとのこと。 今は見当たらないけれど 展望の良さは折り紙付き。 高校生らしい団体がお昼を食べていた。賑やかな声の主だった。 お行儀は良い。
ここから 倶留尊山まで 往復一時間ぐらいとのこと。
人口密度が高いので先を急ぐことにする。 しかし あの山まで行くのかい? 尾根伝いというよりは降りて登ってのようなんですが・・・それもかなり急そうではないか?
山肌は 紅葉が始まっていて 綺麗。 全山燃えるようになるのはまだ2週間ほど先か?
さて 時間的には短いものの 登って降りては 思ったより大変だったよ。 ずっとロープの連続。 いっぱいいっぱいで写真無いけれど
もう骨折の後遺症 心配なさそうだけれど 緊張の連続で肩こっちゃった。
やっと鞍部に付いた頃には びっしょり汗。
さて 登り返すぞ。
手を使って這い蹲って よじ上って(大げさか)登ったところは1038メートル 倶留尊山
この山自体にはさほど展望は無く 香落渓方面への登山道の通過点の様だった。 振り返ると 二本ボソ 中にいたときには見えなかった紅葉がこちらからは見える。
山は何処も今年最後のお化粧の仕上げをしている。
鍋焼きうどんと からしたかなと明太子でご飯を食べる。 山でのご飯はやっぱりおいしい。
と行きたかったのだけれど ここは火気厳禁の看板が出ているので お昼は曽爾高原へ降りてからにする。 お預け代わりに おやつをむしゃむしゃ。 ピーちゃんが沢山用意してくれた。
あの急な登山道を思うと気がもめるけれど しばしそれを忘れて食べる食べる・・・
あんなに心配した帰り道だったけれど 気を遣うには遣ったけれど あっけなく二本ボソへ戻る。コースがわかっているといないとでは 感じ方がずいぶん違う。
また来たいな。今度は香落渓の方から登ってみたい。 あるいは兜 鎧のあの面白い山に挑戦したい。またまた宿題を作ってしまった ぬるべの里でした。