Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

キヌガサソウの秘密 籾糠山 カラ谷

2008-06-10 21:47:06 | 山歩き

ひっくり返りそうな登りは 下りにも注意が必要な訳で 疲れてかかとを引っかけそうな危なっかしさを感じながら慎重に降りる。

すっかり降りたところに 監視員さんがいらしてて「時間があったら 休んでいきないよ」と

おもしろい話をたくさん聞かせていただいたのだけれど その中で特に私たちを虜にしてしまった話があった。それがキヌガサソウの秘密。

カラ谷にそれが見られるところがある。 カラ谷からだと1時間ほど 木平湿原からだと1時間半ぐらいで最初の分岐に出るらしいので 今回はキヌガサソウの秘密が見られるカラ谷で下る。

ブナ探勝路の分岐を右にとってすぐにこの道を登りに使わなかったことを感謝。頂上への道と変わらないぐらいきつい道だったもの。

大阪からの団体さんを見送って(こんな時間から登るとは よほど健脚なんだね)木平の分岐を左に取ると沢の音が気持ちよく聞こえてくる。

Sawa2 おお 綺麗な水の中にリュウキンカが咲いている。清涼感たっぷり。

ヒーリング効果もたっぷりの沢

Momijigasa あ ヤブレガサ~といいたいけれど これはモミジガサらしい。

ヤブレガサユーモラスで好きなんだけれど 彼は毛むくじゃらだし 本当に破れた傘みたいにだらしなく下がっている。

どこかにないかな?

Charumerusou

どうしても後ろにピントが合ってしまってぼけぼけ

チャルメルソウ

沢のあちこちにあったけれど まともな写真ない。はらり~らら ぱらり~らら ♪

さて沢を左から右へ横切ろうとしたときのこと 水量が多くてどこを渡って良いのか分からない。もしも足を踏み外してもぐしょぐしょになるだけの話だけれど。。。

苦労して渡って登っていったら あらら? 登山道が下の方に 間違ったようだよ。斜面を木をかき分けて降りる。そのとたんピーちゃんが「ぎゃ~っ」と叫んでいる。

あったのです あったのです あったのです。キヌガサソウの秘密が。

Kinugasasou3 こうもり傘が立っている。 上手にたたんだまま

Kinugasasou4 ほらほら すこしずつ傘を開いているよ。

こびとさん見えない? 妖精が一所懸命傘開いているの見えない? ねじった傘を すこしづつ開いているよ。

バーン まだ小さいけれど 開いたよ~

Kinugasagunraku そしてキヌガサソウの大群落 いや~ すごい

こんなにたくさんのキヌガサソウが見られるとは。。。

キヌガサソウは花びらの数と葉っぱの数が一緒なんだって。ここの花はまだ若いので7-8枚しかないけれど 大人になると葉っぱも花も10枚とかになるんだって

なんだかわくわくする話だよ

Kikuzakiitige3 色が美しく撮れたキクザキイチゲ

この辺りはキクザキイチゲもミヤマカタバミもいっぱい

Sankayougunraku サンカヨウの群落 何度見てもすごい

下の方で イチゲも フッキソウも 手を振っているけれど 影に隠れて・・・・

Nirinsou2 美人のニリンソウならぬサンリンソウ

Katura

カツラ門

緑のまっただ中 大きな大きなカツラの木は 一体何年この森を守ってきたんだろうね?

ピーちゃんはここでいつまでも寝ていたいそうな

でもわかるよ 本当に緑が深い美しい場所だもの。

Katuramon

花もほぼ見尽くして 緑の中を降りていく。カツラ門はカラ谷のほぼ真ん中

まだまだ緑の中だよ。

分岐近くに降りてきたとき斜面に ザゼンソウ発見

Zazensou

ちょっとご機嫌斜めのザゼンソウは後ろ向いていて 中がのぞけない。 斜面によじ登るわけにもいかなくて そっぽ向いたままの撮影になりました。

天生湿原に戻って 今度は反対回りに帰る。そこでもう一つザゼンソウを発見。 歩いても歩いても花の途切れない山 緑の美しい山 優しい山 すっかり虜になってしばらくはうなされたように籾糠 籾糠って言っていたのです。

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頂上へ続く花 籾糠山

2008-06-10 20:05:53 | 山歩き

すばらしいブナ林を通って頂上へ向かう。 階段が続く。 パンフレットに急と書いてあったけれど 見るものが一杯で今のところ気にならない。

Kaidan Yukizasa2

ユキザサのまとまり。もう少しで満開になるかしら? 何も木の根っこの狭いところで咲かなくても。。。

でも 元気いっぱい

Hotaru あら? ひょっとして 蛍?

幼いときに 遊びに行くとひょうと捕まえて見せてくれたおばさんの手を思い出す。

あの手の中にはこんな虫が入っていた。

Tukubanesou2 ありました。六枚葉のツクバネソウ。

前に 岐阜の大日岳の尾根にいっぱいあって 連れて行ってくれたキャプテンが「大発見かもしれん」と大騒ぎをしていた。 その後六枚葉のツクバネソウがあることを知る。 残念だったね キャプテン

しかしあとで思うにこの花がしっかり開いたらひょっとしたらクルマバツクバネソウになるのではないか?と少し心配になる。 どっちだろう?

Nemagari 細くて枝の広がる木は雪の重みで枝がたわんでしまう。それでも春が来ると負けるもんかと 枝をまっすぐに立て直す。 

笹の葉も雪の中でくしゃくしゃに折れ曲がっていたのが伸びたらしい。折り跡が付いている。

みんな頑張っている。

Sankayou4雪渓を(大げさか?)こえてさらに行くと立派なサンカヨウが お腹いっぱいにサンカヨウ見たと思ったけれど 立派だったり 美しかったりすると つい立ち止まって見惚れてしまう。

分かるかなぁ? 右のしたには 小さなサンカヨウがいっぱい 

Miyamakatabamiひっくり返りそうなきつい急登を行く。 あえぎながらため息。 低く見えるのに どうしてこんなに・・・

そんな私を慰めてくれるのは ミヤマカタバミ。山ではほとんどしたを向いて顔見せてくれないんだけれど しっかり上向いて 可愛らしい姿を見せてくれる。

もう少しだよ 頑張れ

Murasakiyasio 空が一気に近くなった。

遠くの山も見え始める。 左は木平湿原の方向か? 北アルプスは見えなかったけれど 緑の織りなす様は美しい。

Situgenenbou

こぶりのムラサキヤシオが咲いている。 鮮やかに色を添える。

Iwanasi イワナシ

かねてからどうして梨でもないのにナシのなまえが付いているのか不思議だった。

先日思いついて父にこの山の写真を印刷して持って行った。もう歩けない父にふるさとの山の写真を見せたかったし それでまた墨絵を描きたいと思ってくれたら元気が出るし・・・

そんなことを思って持って行ったのだけれど このイワナシを見て 父と母が「昔よく食べたなぁ」と え~っ イワナシって食べられるの?実はどこに? 何でも岩の上に這うように咲いているイワナシ 下の方を探ると小さな実があるらしくて 良くそれを食べたと言うのだった。 美味しいらしい。

それで謎が解けた。自然がくれた山のごちそうだったんだね?

頂上は 虫が一杯で 木が真っ黒になるくらい群舞している。 私なんかは呼吸と一緒に雪虫のような虫を呼吸器に入れてしまい 咳き込んで出そうにもでなくて しばらく七転八倒

これじゃぁね というわけで 下山を開始する。

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