ひっくり返りそうな登りは 下りにも注意が必要な訳で 疲れてかかとを引っかけそうな危なっかしさを感じながら慎重に降りる。
すっかり降りたところに 監視員さんがいらしてて「時間があったら 休んでいきないよ」と
おもしろい話をたくさん聞かせていただいたのだけれど その中で特に私たちを虜にしてしまった話があった。それがキヌガサソウの秘密。
カラ谷にそれが見られるところがある。 カラ谷からだと1時間ほど 木平湿原からだと1時間半ぐらいで最初の分岐に出るらしいので 今回はキヌガサソウの秘密が見られるカラ谷で下る。
ブナ探勝路の分岐を右にとってすぐにこの道を登りに使わなかったことを感謝。頂上への道と変わらないぐらいきつい道だったもの。
大阪からの団体さんを見送って(こんな時間から登るとは よほど健脚なんだね)木平の分岐を左に取ると沢の音が気持ちよく聞こえてくる。
おお 綺麗な水の中にリュウキンカが咲いている。清涼感たっぷり。
ヒーリング効果もたっぷりの沢
ヤブレガサユーモラスで好きなんだけれど 彼は毛むくじゃらだし 本当に破れた傘みたいにだらしなく下がっている。
どこかにないかな?
どうしても後ろにピントが合ってしまってぼけぼけ
チャルメルソウ
沢のあちこちにあったけれど まともな写真ない。はらり~らら ぱらり~らら ♪
さて沢を左から右へ横切ろうとしたときのこと 水量が多くてどこを渡って良いのか分からない。もしも足を踏み外してもぐしょぐしょになるだけの話だけれど。。。
苦労して渡って登っていったら あらら? 登山道が下の方に 間違ったようだよ。斜面を木をかき分けて降りる。そのとたんピーちゃんが「ぎゃ~っ」と叫んでいる。
あったのです あったのです あったのです。キヌガサソウの秘密が。
こびとさん見えない? 妖精が一所懸命傘開いているの見えない? ねじった傘を すこしづつ開いているよ。
バーン まだ小さいけれど 開いたよ~
こんなにたくさんのキヌガサソウが見られるとは。。。
キヌガサソウは花びらの数と葉っぱの数が一緒なんだって。ここの花はまだ若いので7-8枚しかないけれど 大人になると葉っぱも花も10枚とかになるんだって
なんだかわくわくする話だよ
この辺りはキクザキイチゲもミヤマカタバミもいっぱい
下の方で イチゲも フッキソウも 手を振っているけれど 影に隠れて・・・・
カツラ門
緑のまっただ中 大きな大きなカツラの木は 一体何年この森を守ってきたんだろうね?
ピーちゃんはここでいつまでも寝ていたいそうな
でもわかるよ 本当に緑が深い美しい場所だもの。
花もほぼ見尽くして 緑の中を降りていく。カツラ門はカラ谷のほぼ真ん中
まだまだ緑の中だよ。
分岐近くに降りてきたとき斜面に ザゼンソウ発見
ちょっとご機嫌斜めのザゼンソウは後ろ向いていて 中がのぞけない。 斜面によじ登るわけにもいかなくて そっぽ向いたままの撮影になりました。
天生湿原に戻って 今度は反対回りに帰る。そこでもう一つザゼンソウを発見。 歩いても歩いても花の途切れない山 緑の美しい山 優しい山 すっかり虜になってしばらくはうなされたように籾糠 籾糠って言っていたのです。