あの日は まるで人に会わなかったけれど 今日はお天気も良いし たくさんの人が山に入っている。 奈良井の宿の散策を楽しむ人ばかりかと思ったけれど 適度に人に会うのは嬉しい。
ひなんごやは 木の香りがする美しいもので 隣には水場があって とても快適だった。
戸を開けると バタバタとすごい音が。。。
なんだ? なんだ?
見ると窓が開いているからだろうか?小鳥が迷い込んでいて 小鳥はかわいそうに 警戒心からだろう 下へ降りる事が出来なくて 出口を探し大暴れしていた。 高いところなので もちろん私たちが助けてあげることは出来ない。
いろいろやってみたけれど どうにも出来なくて 仕方なく ここでお昼。
鍋焼きうどん おむすび 果物など 少々ダイエット気味の食事になってしまったけれど まだ途中で何か食べれば良いからね と思っていた。
食事が終わってから小屋の外に出て 落ち着いて展望を楽しむ。
奈良井の町を眺めていた私は 目を上げて見た山の形に 大声を上げてしまった。
何と美ヶ原が見える。 写真ではわかりにくいけれど確かにテーブルマウンテンの様な山があって左端には アンテナがにょきにょきたっているのが分かる。
すごーい 2008年の山に(標高2008)ここでも出会ってしまったよ。
さ 薮原に向けて出発
ここで薮原からの団体さんに会う。 ここまで来たら私なんの不安も無い。 いくぞー
避難小屋の裏手に石組みを見つける。こけむしている。明らかに人の手になるもの。 ここにお城でもあったのだろうか? 調べていないので何ともいえないけれど なんだか史跡のようにも思える。
すぐに薮原の方に開けた道になる 分岐で真ん中左に降りていく。
そんなのあったっけ?
全く予想をしていなかったので ちょっと緊張。
それにしてもこれだけ人が通ればねぇ・・・
三人で代わる代わる鳴らす。 でかい音 熊さんおきてきそうだわ。
この辺り 栃がたくさんある。 実があるはずときょろきょろしても見あたらない。 熊さんが食べたか 谷に落ちたか
この土地のくぼみに 昔子どもを捨てた人がいるんだそうな。いまは枯れ葉いっぱいだけれどね。 この子を拾って育てた人が幸せになったと言うことから子産の栃と言うらしい。
実を煎じて飲むと子だからに恵まれるそうだけれど 娘に飲ましてやろうかしら?
もうゆとりだね。
もう1か所 熊よけの鐘があった。思いっきりならして先を見ると
えっ えっ えっ ずっと先に何か居るよ。 ぎんぎんに光って熊さん? こっち見ている。 どうしよ どうしよ
ちょっとにらめっこ
やがて向こうからにらめっこ止めてきびすを返して山に入っていった。 猿や でかい猿やな おお お猿さんで良かった。ほら やっぱり鐘つくと呼んじゃうじゃん。
唐松の紅葉が続く。 唐松の葉が風に光って雪のように降るのだと聞いていたけれど 実感が無かった。 ここでは顔にはらはら葉が当たる。 細い細い葉なのに陽の光を受けてきらきら・・・・すごい 何て綺麗なんだろう?
御岳遙拝所 今回は気持ちにゆとりがあるので楽しんで歩ける。 お天気良くて澄んでいるから御岳も見えるよ
御岳 いつも見る形と違っていたから 中央アルプスと勘違いしていたけれどね。
御岳神社の裏手に公家さんのような人が。。。 木曾義仲らしい。 ゆかりの地だものね。
御岳遙拝所を過ぎると 後はずっと下り
やがて車道と出会い 真ん中のせまい道をさらに進むと 整備された森林公園様の道を経て突然薮原の集落にでる。
鷹匠の役所跡を越えて長々と歩いた後 薮原の駅に着く。
奈良井への電車は?
また小一時間の待ち。
やれやれ 仕方ないので駅そばの公園のベンチでお湯を沸かし ティータイムを楽しむ。