Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

やっとリベンジ 奈良井から薮原へⅢ

2008-11-14 15:00:00 | 山歩き

あの日は まるで人に会わなかったけれど 今日はお天気も良いし たくさんの人が山に入っている。 奈良井の宿の散策を楽しむ人ばかりかと思ったけれど 適度に人に会うのは嬉しい。

Hinanngoya Mizuba2

ひなんごやは 木の香りがする美しいもので 隣には水場があって とても快適だった。

戸を開けると バタバタとすごい音が。。。

なんだ? なんだ?

見ると窓が開いているからだろうか?小鳥が迷い込んでいて 小鳥はかわいそうに 警戒心からだろう 下へ降りる事が出来なくて 出口を探し大暴れしていた。 高いところなので もちろん私たちが助けてあげることは出来ない。

いろいろやってみたけれど どうにも出来なくて 仕方なく ここでお昼。

鍋焼きうどん おむすび 果物など  少々ダイエット気味の食事になってしまったけれど まだ途中で何か食べれば良いからね と思っていた。

食事が終わってから小屋の外に出て 落ち着いて展望を楽しむ。

Utukusigahara_2  あ~~

奈良井の町を眺めていた私は 目を上げて見た山の形に 大声を上げてしまった。

何と美ヶ原が見える。 写真ではわかりにくいけれど確かにテーブルマウンテンの様な山があって左端には アンテナがにょきにょきたっているのが分かる。

すごーい 2008年の山に(標高2008)ここでも出会ってしまったよ。

さ 薮原に向けて出発 

ここで薮原からの団体さんに会う。 ここまで来たら私なんの不安も無い。 いくぞー

避難小屋の裏手に石組みを見つける。こけむしている。明らかに人の手になるもの。 ここにお城でもあったのだろうか? 調べていないので何ともいえないけれど なんだか史跡のようにも思える。

Isigumi

すぐに薮原の方に開けた道になる 分岐で真ん中左に降りていく。 

Kumayoke 熊よけの鈴

そんなのあったっけ?

全く予想をしていなかったので ちょっと緊張。

それにしてもこれだけ人が通ればねぇ・・・

三人で代わる代わる鳴らす。 でかい音 熊さんおきてきそうだわ。

子産の栃 Toti

この辺り 栃がたくさんある。 実があるはずときょろきょろしても見あたらない。 熊さんが食べたか 谷に落ちたか 

この土地のくぼみに 昔子どもを捨てた人がいるんだそうな。いまは枯れ葉いっぱいだけれどね。 この子を拾って育てた人が幸せになったと言うことから子産の栃と言うらしい。

実を煎じて飲むと子だからに恵まれるそうだけれど 娘に飲ましてやろうかしら?

Toti2 気持ちの良い道に ウキウキで降りていく。

もうゆとりだね。

もう1か所 熊よけの鐘があった。思いっきりならして先を見ると 

えっ えっ えっ ずっと先に何か居るよ。 ぎんぎんに光って熊さん? こっち見ている。 どうしよ どうしよ

ちょっとにらめっこ

やがて向こうからにらめっこ止めてきびすを返して山に入っていった。 猿や でかい猿やな  おお お猿さんで良かった。ほら やっぱり鐘つくと呼んじゃうじゃん。

Tozandou2唐松の紅葉が続く。 唐松の葉が風に光って雪のように降るのだと聞いていたけれど 実感が無かった。 ここでは顔にはらはら葉が当たる。 細い細い葉なのに陽の光を受けてきらきら・・・・すごい 何て綺麗なんだろう?

御岳遙拝所 今回は気持ちにゆとりがあるので楽しんで歩ける。 お天気良くて澄んでいるから御岳も見えるよ

御岳 いつも見る形と違っていたから 中央アルプスと勘違いしていたけれどね。

御岳神社の裏手に公家さんのような人が。。。 木曾義仲らしい。 ゆかりの地だものね。

Hi

御岳遙拝所を過ぎると 後はずっと下り

Karamatu2 やがて車道と出会い 真ん中のせまい道をさらに進むと 整備された森林公園様の道を経て突然薮原の集落にでる。

鷹匠の役所跡を越えて長々と歩いた後 薮原の駅に着く。

奈良井への電車は?

また小一時間の待ち。

やれやれ 仕方ないので駅そばの公園のベンチでお湯を沸かし ティータイムを楽しむ。

Kouen

 

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やっとリベンジ 奈良井から薮原へⅡ

2008-11-14 13:00:00 | インポート

私たちが利用した駐車場は 鳥井峠への道に一番近いところ。 街道筋に出るとすぐに高札場に出る。

Kousatuba 歴史民俗資料館を経て鎮神社に出る。 ここが奈良井の宿の西の境。 奈良井を守るために建立された神社に違いない。

Sizumejinnjya 道祖神は仏様そのものではなく 石に文字が書かれたもの

このすぐ脇から 中山道鳥井峠越えが始まる。

Irigutiすぐに割合広い道になって やがて林道に出る。 右に折れて 再び山道に入っていく。 唐松が陽に当たってきらきらしている。

Rindou  道は やがて石畳の敷き詰められた道になる。 中山道らしい風情の道だ。

今回はあんなに怖がっていたのがウソのように 気持ちの良い道が続く。

オモニに見せたい。

Isidatami

Tozandou1 この秋の雨はよほどひどかったのだろうか?

私の出かける山の一つ 鈴鹿の山もひどく荒れてしまったと聞いている。

ここでもずいぶん荒れていて とりあえずの補修があちこちでされていた。

Hasi

Kouyou2

Akaimi 極上の天気で 陽をすかして見える美しい紅葉を楽しみながら 数年前の事を思い出す。

ここは秋にはこんな美しい様子を見せてくれるんだよ。

Nobotoke この仏様は 前にもあった。雪の中では無かった。 この上に 東屋があるので 二人ではしゃいで登ったのだった。

今登ってみるとあっけないぐらいの簡単なピーク。(ピークともいえないや)

ここからの展望はあんまり良くないけれど 遠くに鳥井峠が見える。あそこまでだ そんなに遠くは無いな。 二人は山歩きの経験があまりないので あんな所まで行くの~~?と言いたげ。

Kouyou3 何て綺麗なんでしょうね? 唐松と紅葉と 綠 木肌は白く輝いている。

Kouyou4 遠くの山が見えるところに来た。

あ~~っ

「油絵でこんなふうに絵の具を重ねて塗りたくったのを見たことあるけど こんなん本当にあるんや」とおかしな感心の仕方。 でも本当に絵の具で作ったかのような紅葉

しばらく行くと 葬沢に出る。 ここで前回テンションが奈落の底に落ちてしまったのかもしれない。

葬沢(ほうむりさわ)って 谷が巨大な墓場のようなイメージがあるこの地は 木曽義昌と武田勝頼が相まみえた古戦場 武田方は500余人の犠牲者を出し この沢に葬られたのだと。。。

葬るって 投げ捨てたって感じがするんだけれどなぁ この美しい谷が死者で埋まっていたと思うと・・・

もう一つある。 ここは菊池寛の恩讐の彼方に に出てくる場面で動機が書かれているのだと

私は青の洞門としてその名前を知ってはいるけれど読んだことが無いので どんな内容か知らない。でも凄惨を極める・・・と書かれていたのできっと 怖い場面なんだろう。

この時期 美しいけれどやはり 気持ちが悪い。

Hasi2Karamatu いくつかの橋を越えて 唐松の林を歩いて 最後の少しの登りの後に 鳥井峠の避難小屋に出る。

あの時 小屋の中はとても温かそうに見えたけれど そこまで歩く元気も無かった。 今見るとほんの数メートルなのにね。  

Bunki 気持ちを失うと人はなにも出来なくなるんだね。

懐かしい小屋の前で 独り感慨にふける。

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やっとリベンジ 奈良井から薮原へⅠ

2008-11-14 10:30:00 | 山歩き

2005年3月11日 奈良井から 鳥井峠を越えて薮原まで歩いた。 雪の具合が分からなくて前の日に 地元の観光課に電話をかけて調べた。 自分では十分準備をして出かけたつもりだったけれど 深い雪に 前に進めなくなり 戻る気も無くなり 憔悴しきって遭難しかけたと言う思い出がある。

05touge

しばらくは 山の事を考えると 恐ろしさがさきに立って どうしても乗り越えることが出来なかった。 そのとき一緒だったオモニが 「一度 雪が無いときにはどうなっているのか 確かめに行きたいね。」 と言うのだけれど なかなかうんといえなかった。

今思えば 何でも無い道だったのかもしれないけれどね 時雨も降っていたし・・・・

今月会社を辞める人がいる。 前から一緒に山に行こうねって言っていたのに 休みが今月から一緒になるねっって言っていたのに 急に止めて兵庫の方に帰ることになった。

お別れ遠足しよう。 きつい山は駄目だよ。

折しも紅葉のまっただ中。 いろんな候補がある中で 自分の今後の予定を考えて 奈良井から薮原を思いついた。 オモニと一緒にリベンジするはずだったコースだけれど 彼女は最近忙しい。

と言うわけで 8時に二人を迎えに行って マグロードに乗る。 中津川を降りて木曽路に向かう道は 思ったほど混雑していなくて すいすい。 道路脇は色とりどりの紅葉で 気分は高揚してくる。

Kouyou1前の経験があるので 奈良井では十分時間を取りたいと思っていたけれど 割合すいすい行けたのと 紅葉の美しさに 寝覚めの床に寄ることにする。 

二人ともはじめてだそうな。兵庫からわざわざ遊びには来ないわな。 あ でも 馬籠は来たことがあるそうな。

道の駅で 少し覗くつもりだったけれど 二人とも どんどん下に降りていって 追いついた頃には 寝覚めの床の真ん前にいた。

Nezamenotoko 奇岩が連なる 渓谷は 水も青く空を映している。白い岩とのコントラストが美しい。

Nezame

ここには浦島太郎伝説もあるんだね。

海から戻った浦島太郎 諸国を旅して ここが気に入ってしまって 住み着いたのだそうで 寝覚めの床の岩の上でまったりと過ごしていたところ 音姫様からもらった玉手箱の事を思い出して開けてみたんだと・・・

一気に300歳

ふーん あんまりしんじられない。 私が浦島太郎だったら 一体なにくれたんだろう?って きっとすぐに開けてみるよ。

さて話を戻して 今日は奈良井から薮原を歩くのだけれど 車は薮原において中央線で奈良井まで行くつもりだった。 山から戻ってすぐに帰れないのは 時間的にもきついかな?と思ったから。(前のときは4時に下山のはずが 6時近くになって 悲しかった)

薮原で時間を見ると あれれ~ 奈良井まで2時間待ちだよ。 そう言えばさっき塩尻のほうへ行く電車見送ったんだった。

急遽変更。奈良井に車を駐めて 帰りに電車で車を回収することにした。夕方の方が電車は本数あるでしょう。

Narai1

コメント (4)
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