ぐっすり眠ってご機嫌の目覚め
今日は倉敷を歩くぞ~ 一度は行っとかないと。。。。 高校の修学旅行は手前の鷲羽山で引き返し 妹が(学校は違ったけれど)とても良いところだったと どや顔で言うのをなんだかつまらない思いで見ていたのを覚えている。
倉敷行きの電車に・・・・ 電車に あれれ? ここにもお城があるよ あれも尾道みたいに観光客狙いかい? 電車がやってきたので調べようが無かったけれど・・・・
水野って言うと 家康の母於大の方が水野の出だったから従姉妹?
福島正則が武家諸法度に引っかかった仕事をしたということで(あの鞆城のことやな)水野なら安心だと・・・・
比較的新しい城だと言うことだし また機会があったら見に行くことにしよう
で 倉敷に降り立った。 う~ん 町の印象は 町 町 町 で 駅前通をまっすぐ歩いて行くと 美観地区のいる口にいけるのだそうで 歩くことにした。 車やたらと多くて 三点式の信号が行く手を阻む 歩きにくい
倉敷は大阪に次ぐ西日本を代表する工業都市・・・だって? いや 歩いている限りは信じられん。しかし 水島コンビナート 学生服の児島 玉島貿易港とか聞くとなるほどな・・・と思うけれど 見ている景色からはその片鱗も無い。
しばらく歩いていると突然美観地区は現れた。
みんなお店に改装されていて 静かな蔵通りを想像していた私には ちょっと驚き。
若い子が好きそうな おされーな町でしかなかった。
こういう町は 特徴があるようで実は無いんだよね。 どこから見ても同じ景色に見える。
どんな歴史があるんだろう? 倉敷川はあまり大きくはないけれど 商品を運ぶのに重宝した川だったのだろう。
いろんな問屋さんが川を挟んで軒を連ねていたと思われる。
思ったより小さな川の小さな港で あのクラボウの資材が運ばれていたことはとても面白いと思った。
蔵通りを少し歩くと大原美術館があります。倉敷紡績の大原孫三郎さんが創設された美術館 どんな絵にお目にかかれるか ちょっとわくわくです。
見えてきました。 エンタシス式の見上げるような立派な建物が 写真では見たことあります。
中は 写真撮影禁止ですので 見ていただくことは出来ないし つたない私の説明では 何も伝わらないし・・・
でも 驚きです。美術の教科書で見た事がある絵の本物が目の前にあるのです。 それも一つや二つではなく。 え~~ ここにあって良いの?と大興奮です。
1930年 その前年に逝去した児島虎次郎の業績を記念するために作ったものだそうですが これだけの絵を集めると言うことはちょっとやそっとの資金では出来ないことで非営利で公共性の高い事にお金をつぎ込んだ大原家の事業に感謝するのみです。
本館を出て 分館 工芸館 東洋館と堪能しました。
変わった作家さんの作品がありました。松井えり菜さん モチーフは ウーパールーパー
美術館全体のイメージからはほど遠いのですが 所々に特設コーナーがあります。 作品のおもしろさに見入ってしまいましたが 大原美術館とどういう関係があるのかな?
分館は 現代美術 近代洋画 彫刻などの展示 玄関の前の小さな広場に彫塑が点在しています。
この人も教科書で見ました。
美術館を後に 更に倉敷川を歩くと アイビースクエアーへの入り口がありました。 ここはもともと代官屋敷があったところだそうです。
スクエアー 四角
どんな場所なんだろうか?
ちょっと見たところによると 倉敷紡績の工場の跡地を利用した施設のように見える。
今は冬 だからと思うのだけれど蔦はその美しさをとどめていない。
春になると 美しい緑の葉を 建物に絡ませるのだろうか?
蔦は見た目美しいのだけれど 根っこをどうやって張っているのだろうか? 建物は傷まないのだろうか?と思うと心配
もし なんのデメリットもないのだったら 工場は時代の最先端を行く美しい仕事場で クーラーの代わりにもなったり 心を癒す材料だったり。。。すごいなクラボウ
さて私達は アイビー学館と 倉紡記念館を見物したのだけれど ここも写真ダメと言うことで 話だけにとどめないとね
ま言ってみれば倉紡の歴史が分かるように展示されているブースと 倉敷周辺の歴史が分かるように展示されているスペース
実は倉敷紡績は我が安城市とも深い関係があって 安城工場は東洋一と言われる規模のものだったそうだ。
今規模縮小で ずいぶん小さくなってしまったけれど その資産は未だに相当な物で この間までいた会社も倉紡から土地を借りて運営していた。
緑があふれる工場で 夏は蚊が遊びに来るので困ったけれど 働く人々の環境を考えている会社の体質はずっと続いているのかもしれない。
煉瓦の工場の中を歩きながら 沢山の女工さんがここで働き ここで青春を過ごし 日本の経済を支えた・・・と感慨にふける。 倉紡の日本への貢献は大きかった。
そして 最後に歴史ブースで見た仏様の顔が忘れられず 今度 歴史散策だけをテーマに来たいと思った。 奈良などで見る仏様より 何とはなしに大陸的で 興味津々。
吉備真備の里 吉備津は なかなか面白そう。
店内に入ると 何と俵屋 宗達のでかい花の絵がある。 割と無造作に 屏風を開いてガラスを当ててあるだけ。 所々すり切れている様子。
「本物ですか?」
「落款があるから 本当だと思いますが。」
びっくりです。
何がおきてもおかしくない町 倉敷でした。