稲沢市国府宮には尾張大国霊神社と言う有名な神社があります。
国府宮神社と言われています。 年に一度特別に世間から注目される時期があります。 天下の奇祭裸祭りが行われるからです。
見に行ったことはありません。 特別に混雑するらしいのでニュースを通して見るだけです。
「国府宮神社がどんなところか見て見よう。」と亭主の提案で行くことにしました。
駅を降りて東に進むと程なく参道にぶつかります。 長い長い参道です。
私の知っているところで言うと鎌倉の鶴岡八幡宮の段葛 法隆寺の参道・・・そんな感じでしょうか?
参道は広いです。 ここがお祭りの時は人で埋まるのでしょうか?
稲沢市は人口で言えばそう大きな町ではないかもしれませんが歴史的に見るとずっと尾張の中心として大事な役割を担ってきたのでしょう
参道を横切る道路を三本渡ったあたりでやっと楼門にでました。(実際はもっともっと後ろの方まで参道があるようです)
楼門は足利初期の建立で二階部分は桃山時代のものだそうです。
本殿の横には磐境(いわくら)と呼ばれる自然石が五個丸く置かれているそうで これが原始的な祭場だと思うとこの神社に寄せた尾張の人々の思いも分かるような気がします。
楼門をくぐるといよいよ国府宮神社です。 あれ? 思ったよりこじんまりしているような気がします。 お祭りの時人が入りきれないはずです。
裸祭りの様子はここで書ききれないのでリンクを見てください。 興味深いです。
旧暦の正月13日に行われるそうですが 今年は2月のはじめにその日が当たりました。 いつも2月の終わりと思っていたのであれ?という感じでしたが
毎年選ばれた神男は三日毎晩お清めをして本番に供えます。 いえ 私達にとって本番でも 本番って言うのは柱を立てるところから始まるわけで全部で20日ほどかかるようです。
ご祈祷もお願いできるのですが 私達はここの氏子では無いので お参りだけにします。
お祭りが終わってもう一ヶ月ほど経つのに 沢山の人がご祈祷を受けに来ていました。
これなんだろう? 紅白のはちまきのような布が下がっています。
なおいぎれのようです。
お祭りの時は朝5時に神男の一番祈祷の後にこの儺追ぎれ(なおいぎれ)を受け取る人々で一杯になるそうです。
ここに結んであるのがその時のものかどうかは分かりません。
儺追の字が示すように難を追い払う神事ですので ここに結ぶ人もあるのかもしれません。
儺追神事は拝殿の外で待ちわびる近隣の裸男たちの群れに水をかけるところから その激しさが爆発するようです。 神男は 警護の人に守られて 裸男たちの中に出ていくのを待ちます。 命がけです。というのは神男に触ると厄除けになるというのでみんながが神男を目指して殺到します。 前は神男もふんどしを着けていたそうですが ふんどしを引っ張って大けがをしたことがあると言うことで 全身無垢の姿で現れるようになったと聞いたことがあります。
神男にはみんなの災いを一身に背負うと言う大変な役割があるのです。
しばし その興奮ぶりを感じて回りました。
町に向って鳥居をいくつかくぐり駅に向います。
来年の神事は2月25日だそうです。江戸時代から続く神事 それを大事にしてきた人々に敬意を払いながら神社を後にしました。
古くから尾張の中心だった稲沢には沢山の文化財があるようです。
今度はもっと時間を作って回って見なきゃ。