ぶぅぶぅ言いながらも 頂上に着いた。
西に中央アルプス 少し離れて乗鞍 さらに北へ目をやると 北アルプスが見える。 駒ヶ根の町が 緑に映えてとても美しく見える。
その俯瞰は おとぎの国のようにさえ見える。
すごいところにいるんだね私。
本当なら ここでこれでもかっってぐらいの山の写真を載せたいのだけれど どうも見たとおりに撮れていない と言うわけで 山の写真は話だけと言うことに・・・
ここから竜東遊歩道が延びていた。 遊歩道って言うから 高いところにある散歩道と思って 時間にゆとりがあったら歩いてみようと思っていたけれど あまりの美しい景色にすっかり忘れていた。
それが良かったかもしれない。家へ戻って本を見たら 何とずっとずっと延びていて峠までつながっていた。 危ない危ない。
東の方も少し見えたのだけれど 雲がかかっている
「もう一つのピークに行くと もっと見えるかもしれないよ」と言われ 東のピークに行くことにする。5分だそうな。 ここまで来たら どこまでも行くわさ
そうそう 前に友達が戸倉山の頂上の写真を見せてくれたけれどそれには薬師如来様が写っていた。 冬の写真で 仏様 溶けた水をつららにして鼻水をたれていた。おかしくて その仏様に会わなくちゃと思っていた。
ほんの少し下って 尾根歩き 一番低いところに 避難小屋が建っている。中を除くと綺麗な板張りのお部屋。 ここなら寝心地良さそう。 でも寂しすぎる。
天秤のもう一つの方に登るみたいに 少し登ると東峰
そしてここの高さも1680.7メートル
仏様 抱えきれないほどのお賽銭を膝に抱きお座りになっていらしたけれど 風邪も治ったのか 花粉症にも合わないでおいでの様で もう鼻水を垂らしておいでではありませんでした。 良かった 良かった。だってお薬師様だもの 元気でなきゃね。
この薬師如来様とても新しかったけれど 本当は由緒ある仏様らしく 辰野と下諏訪とここ十蔵山(とくらは元々こうやって書くのか?)で三蔵薬師っていってみんなに大事にされていたらしい。何しろ ここの山にあったと言われるお堂は聖武天皇 行基様のコンビで作られたものだそうだから いかに古いか分かる。
でもここまでお参りに来るのは 本当に行以外の何者でもない気がするんだけれど。
さて 元気になった仏様にご挨拶をした後は 仏様と同じ景色を見ながら 念願の食事タイム。(おしりを向けたと言うことです)
見えるはずの仙丈ヶ岳とかは 雲がやっぱり邪魔をしてよく見えなかったけれど これが見えたら とてつもなく大きく迫ってくるはず。 又今度ね
名残惜しいけれど 帰らないとね。 竿鴨居のミズナラも見てこないといけないし
帰りは 本当に気持ちの良い山歩きが出来た。 何しろごろごろの岩とかがなくて おちばのふわふわの道を歩くだけ。
陽が 西に動いて朝とは又違った様子を見せてくれる木々。
桂の木
秋に おちばがとても良い甘い香りを放っているので 一体どんな木だろうと気になっていた。 名札で分かった。
みあげると 陽にあたって 透けてきらきらしている。 緑の空気が動いている。 香り? なかった。 木に抱きついても何の香りもしない。あの香りは 秋の者なんだね
さて 戸倉山は癒しの山かどうか?
家に帰ったら 長かった登りは案外そうでもなかったと思え 思い出すのは たくさんの緑だけ
やっぱり癒しの山だね
帰り菅の平から振り返ったときの戸倉山 緑に輝いて この世のものとは思えない美しさだった。あの輝きを しばらくは何度も反芻することでしょうね。
駒ヶ根と聞いて昔伊那市の工場で仕事をしたことを思い出しました。
秋の晴れた日に会議をしていたら、そこの工場長が「今日の宝剣は素晴らしいよ。会議など止めて今から行って来たら・・・スニーカーを貸してあげるよ」といわれ、スニーカーと背広姿で千畳敷から八丁坂、宝剣、極楽平と一周しました。
宝剣の下りで出会った登山者が変な顔でみていたのを覚えています。
今考えれば随分無謀だったようです。
戸倉山、なかなかよさそうな山ですね。
頭に入れておきます。
でも すばらしい山でしたでしょ? 息子が宝剣の岩から撮してきてくれた写真を見て 美しさと険しさ 高度感に 震えが止まりませんでしたよ
戸倉山はその点 本当に足に優しい山でした。 雲で見えなかったですが 仙丈ヶ岳が 目の当たりに見えるそうで 展望の山でもあります。
たまには こんなゆったりした山も良いのではありませんか?