尾瀬って聞いて 浮かぶイメージは
木道が続く沼と 周りに咲き乱れる水芭蕉。
自然を守るために 厳しい規制がひかれている事は知っていた。 たとえば 上高地や 乗鞍は マイカー規制が敷かれている。 近くの駐車場まで行って車をおき バスで移動。
尾瀬もそんな所だと 何となく思っていた。
今度の尾瀬行きで どうしても山のひとつもいっておきたいと思っていたけれど 息子の猛反対にあった。 彼は写真が撮りたいから行くと言い 山登りはしないと言い張る。
写真家や 絵描きさんは 本当に表現したい場所を選ぶために 登山家と何も変わらない山歩きをすることを知らない様だ。
今回の尾瀬行きは 私はゆったり時間を取ったのだけれど 彼が仕事が忙しくて 一泊二日がいっぱいいっぱいだと言う。
もう そんなことならもったいないもん いかないよー と抵抗してみたけれど 片道高速だけでも6時間半かかる事を聞くと 運転の手伝いをしないと・・・ やっぱりついていくしかない。
仕方ない 今回は彼が言うように 尾瀬沼いくだけで我慢しよっ!
そう思って出かけた。
ところが ひひひ 彼の思い道理にはならなかった。
通行規制を嫌って 大清水の駐車場に駐めた。 たいして調べないで出かけたので ここが一番楽そうに見えたらしい。 尾瀬沼には 確かに近いわな
お母さん 2時間はかかるようだ
はぁ? そうなんだそんなにかかるんだ。 確かに あたりを見回しても 良くグラビアで見るような尾瀬の雰囲気を感じるものは全くない。
それでも 夜が明け始める道を 緑を感じながら歩くのは気持ち良かった。(はじめは)
この道は70分ほど続き だんだんうんざりしてきた。 あいかわらず景色は何も変わらないので 道を間違ったのかと 心配になるくらい。
息子はやがてとても悔しそうな顔をし始めた。 聞いてみると 尾瀬沼の夜明けが撮りたかったらしい。
それって尾瀬に泊まらないでは無理だよ。
三平橋で 橋のたもとに座り込んで朝ご飯。 と言ってもコンビニで買ったおにぎりや サンドウィッチをつまんだだけ。
いきなり携帯から 音楽が・・・ あれ娘から? と思ったら目覚まし
ははは まだ朝早いんだ。 こんな時間に山の中にいる二人っていったい何なんだ?
橋からは登山道らしい道が始まって ほっとする。 殆どが木道で誘導されているけれど 一歩一歩の高さが丁度良いので歩きやすい。 熊注意の看板に少しどきどきしながら 歩いていく。
あらら 山登りはしないっ! と言い張っていた息子 ペースが速いんじゃないの? 結構行けるじゃん! 小さいときから体が弱くて しょっちゅう入院し 学校は良く休み かけっこをすればいつもビリで・・・そんな子だったのに
そんなことを考えながらジグザグジグザグを繰返しながら上がっていく。 きつい登りでは無いけれど 息子よ 山登りになってしまったようだよ。
途中に出会う花を見ながら上がっていくと もう空が近い。 これ以上上がる事はなさそうだ。
待てよ? じゃぁ 尾瀬沼は何処にあるの?
明らかに尾根に来たけれど 行っても行っても景色の変わらない尾根
あそこまで行ったら目の前に 湖がばーんと開けているってことは無い?
少々弱気になってきた息子。
それにあろう事か 足もとは 雪でいっぱいになってきた。 元々木道二本が敷かれているので 透き間にうっかり足を踏み入れるとずぼっと入って 抜くのが大変。
彼はそれを何度も繰返す。
駄目だよ 下手したら骨折るよ!
何度も 足をとられて いい加減嫌になった頃 やっと三平峠に着いた。
ふ~っ 予定では後15分。
でもこの雪じゃぁ 何で今年は何時までも雪にたたられるんだ
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