高ぼっちの駐車場から降りていくと分岐に出てくる。 山小屋があってここでも景観を楽しむひとが何人かいた。バイクでのツーリンググループも駐まっている。
ここから右上の方に登っていくと 鉢伏山 左下に降りていくと崖温泉。
この道もせまい。 紅葉が始まっていると思ったら木の実が真っ赤になって鈴なりだったり 黄色くなって鈴なりだったり かなりの存在感 何の実だろう?
しばらく美しい樹林帯を進むがやがて右側が切れて 大きな大きな鉢伏山が見えてくる。どんとしている。中腹に おしゃれな山小屋が二つ。 前を地元のナンバーの軽自動車が一台。
「こんな時間からでも行くひとがいるのね」 「ほおかむりしているから山小屋のおじいさんかしら?」 車とても遅くて ゆっくり走っているな と思ったら先に行ってくれと言う。
あらら? ピーちゃんの言葉を借りると「新しいおばさん」だった。
駐車場に車をおいて登り始める。 ここでもトレッキングシューズを辞めてスニーカーで出かける。
山は枯れているといえばいえるけれど とてもシックな色で美しかった。ところ処にツツジの赤が そして綠も混じって なかなか味のある色合いだった。
ほんの少し登っていっただけで見えた~ 天空の城ラピュタ。
生みの親の宮崎駿さんがこれを見たらひっくり返ってしまわれるかしら?
でも私たちはあの電波塔の立ち並ぶ しかしなんだか不思議な建物をラピュタと読んでいる。
この辺りから来た道を振り返ると ちょうど逆光になって光るススキの穂と 草紅葉が 本当に味のある色になっている。
絵が描けたらどんなに良いか・・・
絵に描きたい色だった。
右の方にそって登っていく。途中三峰山への縦走路がある。 見ると標高差なさそうで よさげ
今度行ってみたいね
のちにネット仲間のH先生がここから歩き始めたら先の笹藪は背丈ほどあって とても大変だったと・・・ 辞めよ 諦めるの早い私です。
駐車場で一緒になった「新しいおばさん達」は もう鉢伏山の上の方にいる。 車で進むのはカタツムリさんだったけれど 歩くのは速い。
あららぁ 美ヶ原ってずいぶんでかいテーブルランドなんだねぇ あの中で登ったり降りたりしたつもりだったけれど 全然・・・・
尾根と言って良いのか頂上と言って良いのか分からない様な水平の山は 陽を受けて少し赤みがかっている。
下の方に目をやると石切場からの登山道や百曲がりの登山道が見える。 こちらは今度絶対行くよ。 あのバウムクーヘンみたいな岩をしたから登ってみたい。
鉢伏山の頂上には神社が建っていた。 神様の名前を見るの忘れた。 「鹿がいるよ~~」ってさっきの新しいおばさん達に 呼ばれたからだった。
頂上に丸い建物が建っていて 展望台になっている。 煙突の穴のようなものがあったところを見ると昔 簡易喫茶店みたいになっていたのだろうか? 老朽化して壊れそうなせまい外階段を上って行くと お山の大将だ~~ 360度の展望。
きゅぃ~~ ぴょい
と警戒心を見せる声を立てているものの クビを傾げてじっとこちらを見ていた。可愛い
やがて白いおしりを見せてぴょんぴょん跳んで斜面を降りていく。
鹿は あちこちで見かける動物だけれど やっぱり会えると嬉しい。
大分雲が出てきて展望にかげりが出てきたけれどね 高ぼっちも見える。 こうしてみると 鉢伏山はかなり高い場所にある。
時間も三時近くなって風も冷たくなってきた。
もう一度ラピュタにさよならを告げる。
せまくて肝を冷やしたけれど綠の美しいスカイラインを良い気分で降りていった。 今度この場所に立つのは来年の初夏だろうか?
鉢伏山は 花の宝庫としていろんな本に載っているのですが 夏行ったときには亭主殿が一緒で あそこまで登るの~~ぉと言う顔をされ 諦めて帰ってきました。 たいしたことないのだから無理矢理引っ張れば良かったと 後悔しています。
サラシナショウマは崖温泉のほうへ降りていく途中で出会いました。真っ白でなかなか美しいと思いませんか?
前鉢伏山 踏み跡しっかり着いているようなのに ロープが張ってありました。 夏だけ限定で解放するのでしょうか?
安曇野は 今回は見えなかったように思います。双眼鏡を持っていたのですが 松本城も見えなかったし 下に見えた町はきっと新しく仲間に入った松本と思いました。
鹿はあんな斜面でと思いましたが 遠くからも目につきやすいので斜面は身を守る武器だったかもしれませんね? 白いおしりが可愛かった。
文字通り、鉢を伏せたような山です。
このあたりは夏歩くとたくさんの花に出会えます。
まだサラシナショウマが咲いていたのですね。
他ではもう実になっていました。
展望も絶好だったことでしょう。
美しケ原は、前鉢伏から見るともっと良く見えます。
松本平、安曇野が一望できます。
鉢伏山の鹿は見たことがありません。
珍しいですね。