槍沢ロッジは標高1773メートル 1日目は二百メートルちょっとの歩きだったので いくら高地と言っても まあ たいしたことは無かっただろう。
ここからなにコースって言うんだろう? 槍沢小屋跡地を通り水俣乗越分岐 天狗原分岐 殺傷ヒュッテを通って槍岳山荘へ
と言うことは千以上の標高を一日かけてひたすら歩くことになる。
ひえ~っ やっぱりこれは私には難しいな。
ずいぶん登ってきている。
見えるかなぁ
穂のすぐ右下に 屋根が見える。殺生ヒュッテ
そう言えばこの辺り 緑も少なくなって 岩がごろごろしているな。 左尾根上 穂のすぐしたに槍岳山荘があるのだけれど 今日の宿はここのはずだった。そう言う約束だった。
ここにザックをデポして 槍ヶ岳に登る。 お天気まずまずか?
振り返ると 上高地方面がずいぶん低くなっている。すごいねぇ 人間の足って。 元気だったらこんなところまで登ってくられるんだ。 ヤツも本当に丈夫になったもんだわ。
3000メートルの高地にこの建物が建っているのが不思議。たくさんの人で賑わっている。食料はヘリで調達か?この日もぶんぶん飛んでいたらしい。
さてと
槍の穂先は人が数珠つなぎ。 もちろんそれに驚いたけれど 何処までも続く岩場に圧倒される。よく見ると頂上には鉛筆の芯のようにつんつんと人が立っている。
あそこを登っていくんや。 途中までは私も行けそうやな。しかし最後のところはどうだろう?
で下を覗いてみると
したから見上げてはそう高度があるとは思えないのに 覗けば目がくらみそう。槍岳山荘は 遙か下の方に
めがくらくらしそう。
そして心配なのは 「私ここで立ち上がれない。」
ちなみにそれは私だけではないらしく 這っている人がいる。ふふふ
こんな厳しい条件の山の岩場にも咲く花はある。チシマギキョウか? みんなの目を休ませてくれる。
奴は心配していた暴挙に出た。槍ヶ岳を下りたものの時間はまだある。バスのお迎えは二日後の10時半
折角だもの 穂高までいってしまえ~
あんなに反対していたのに 私の声が届かないことを良いことにして 大食岳 中岳 南岳までの縦走を試みる。つまりあの大キレットの挑戦しようと言うのだった。
最初は雷鳥に出会ったりしてそれなりにのんびりしていたらしい。
2986ピークを越えて天狗原の分岐
南岳小屋がみえてきた。良かった無事に明るいうちにつきそうだ。前方の山が穂高連峰
何とよく見ると山の上にも山小屋が建ってる。
今日の宿は 今度こそここ。
重くならない程度にいろんなものを持たせたつもりだったけれど お腹すいただろうね
すこしだけ家庭的なご飯をいただき お休みなさい。
今君は3000メートルの上空で眠っている。何てことだ。今日の歩行時間10時間。