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NPO設立に向けて

2013年02月09日 | 仕事
何を今更NPOなのか。


今更だから、NPOなのだ。


これまで何度か立ち上げかかって、寸前のところで思いとどまっていた。


何か違和感を感じたからだ。

無理やりNPO法人を作り、補助金目当ての甘い汁を吸おうとしていた。


だが、ここへ来てまたNPOの設立を画策しだした。


何故か?


時代が変わったからだ。


むしろNPOがやりにくい時代になった。

経済成長が止まり、下方に向かいだした今、


従来のビジネスのやり方ではニッチモサッチモいかなくなってきた。


従来のビジネスとは、利益追求型のことだ。



これからのビジネスは、

奉仕型になる。


そうすれば、利益は産まない。

利益が出なければ、当然従来のビジネスは成り立たなくなる。


寄付や補助金で成り立つかといえば

世の中そうは甘くはない。



問題は内容だ。


ニーズ、需要を満たすことが今までのビジネスの基本だった。

そのニーズが変わってきた。


今までのニーズの源は、欲望と便利さ、効率性の追求だった。

それは副作用を伴ってきた。


今の中国を見れば一目瞭然だが、

日本もそれに苦しんできた。



欲望の果てには、また新たな欲望しかなかった。

便利さや効率性もそうだ。


お金もどこまで行ってもきりがない。

天井知らずだ。




これからは、「問題解決」がキーワードとなる。


人、世の中の問題を察知し、それを解決することが喜ばれることは分かっている。

だがそれは、サラ金やギャンブルなど、安易な金策によるものではない。


問題は、人の心の中にあった。

問題は、世の中の仕組みに存在している。


歪みきった世の中の仕組みを変え

人の心を豊かに満たすことこそこれからの時代に最も求められることなのだ。


「世の中の仕組みを変える」、という言葉はどこかで聞いたことがある。

そう、あの坂本竜馬が言った言葉である。


今、その時代と同じ状況にある。




社会起業もその一つの形態である。

社会起業は、今までのビジネスと同じく消費者がその対価を負担する。

違いは、利益を従業員に還元することが主たる目的となる。



ただ、消費者に支払い能力がない場合、

サービスに対価が存在しない場合に限って

そこでNPOが求められる。


今までのビジネスは、持てる者、強者のためにあった。

これからは、持たない人、弱者のための奉仕が求められるのだ。


そのためのNPOが必要な時代になってきた。



もう一つは、

地域型コミュニティの形成が容易になり、

地方から世界に向けての発信ができるようになったことだ。

個人が発信装置を所有する時代になった。


組織(企業)から個人(コミュニティ)へ、

中央から地方へ。


地域性と同時に、世界性のあるものが可能になった。

最早、Think globally, act locally だけではなく

同時に、 Think locally, act globally の時代なのだ。


双方向で考え、行動することが求められる。


それだけに、行動は国境を超え、

必然的に定住しないノマド(遊牧民)の形態を備えることになる。


そのための体力と知力、とりわけ語学(英語力)が必須となることは否定しようがない。



問題は、NOPとして成り立つ中身になる。


ボクは、これまでの仕事や旅を通じて世界が一つになっている実感を覚えている。

だが、その中で無情にも切り捨てられる犠牲者が出ていることも感じている。

忘れられ、置き去りにされる。


そこに光を当ててみたいと考えるようになった。




これからは、

何が儲かるかを考えるのではなく、


心の痛みを感じて、その解決には何をすべきかが問われる時代なのだ。


だから、自分で心の痛みを感じ、

相手の心の痛みが分かる人にならなければならない。


感(受)性豊かな人間こそ、これから求められる生き残れる人材なのだ。



だからここでも言える。

「考えるな、感じろ」、と。


【追記】

今までは、何かやりたい素材があっていかに立ち上げるかということを行ってきた。

今回は、NPOという組織が先に来て、その中で何をするかを考えるという

逆パターンになる。


頭を逆回転させるような、発想の切り替えが必要だ。

時代がまさにそうであるかのように。