世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

弱者の論理

2013年08月04日 | 人生
当たり前だけど、

人はいろんな人との係わりの中で生きている。



でも、どんだけ係わるかは人によって違う。


30年間、宿泊業を営んで田舎暮らしが続いた時期は

家族がいて、接する人は全国から来られるお客さんがほとんどだった。


そしてそのほとんどが一期一会の出会いだった。




そして、この5年ほど


家族から離れ、一人暮らしの中


世界を旅し、街中で起業することでまた新たな人々とのつながりができてきた。


しかも、それはスタッフであり、濃い付き合いのできるお客さんであったり、

仕事や企画を協業する仲間たちであったり。



安定を避け、変化を望むライフスタイルとしては

願ってもない環境にある。



ただ、今までは家族と自分のことを中心に考えればよかったが

今は、スタッフの生活や係わる人たちの暮らしまでもが自分の中にずっしりと入ってきている。


ボクの呼びかけに共感してくださる人々。

ボクの提案で生活を変える人たち。


そうした一人一人の人の中にも入っていき、影響を与えていることを実感するこの頃。


フリートークのスタッフたち、

新しいお店にかかわる仲間たち、

NPOという組織で一緒に活動する仲間、


遠くはハノイの店で働くパートナーやスタッフの面々。


こうした一人一人の生活に責任を感じる日々が続く。




何事もやり始めたからには、プッツンすることはおろか、

病気もできないし、病気になっても休むことさえできない。



今の仕事を変えたり辞めたりまでして

ボクの提案やアイデアを受け入れて付いて来てくれる人たち。



そういう人々をどうして裏切られようか。


ボクは、家族から離れることで自由を得たが、

また新た仲間たちと出会い、


それぞれの人生に関わりを持つことになった。



人は、どんなに孤独であろうとしても

人間とのかかわりの中で生きるしか術はない。



ただ、経営者、リーダーである立場は

その責任故、孤独を感じることは致し方ない。


それを受け入れ、耐えることができるものだけが真のリーダー足るのだ。

そのためには、自分を犠牲にする捨て身の覚悟が必要となる。



自分の信念を貫くことと

捨て身の自分であることに、時に矛盾を感じることがある。


廻りからも誤解の目で見られることも数々ある。

誹謗中傷の数々、非難の目に晒される。


それでも、揺るがない信念があるやなしや。


例え意にそぐわない結果になろうとも

そのため、反感や恨みを買おうとも


相手のことを思いやる心を失ってはならない。




例え勝者の道を歩もうとも、

弱者、敗者の側に立って考えることを忘れてはならない。


そして、自分がその立ち場になった時の覚悟を常に持っていなければならない。



人生に常勝はあり得ない。

あるのは上昇志向だけだ。


歳をとるだけで、弱者や敗者になることはよくあることだ。


人生、体力と気力だけが勝負の世界を決めるといっても過言ではないだろう。


若いうちは、体力が勝り、

歳をとれば、気力がカバーする。


そのどちらも衰えた時

人は弱者と呼ばれ、敗者の道を辿るのかもしれない。



誰しも弱者や敗者にはなりたくはないだろう。

だが、勝者を続けるには骨が折れる。


ただ、相手を勝者に仕立て上げることは出来る。

弱者とよぼれる人を、勝者にするお手伝いなら生涯貫けるかもしれない。


相手を勝者にしたからといって、

必ずしも自分が敗者になるとは限らない。


時には、強い敗者でいることが美徳とされることもある。



それ以前に、勝敗にこだわらなくなればもっと素敵に違いない。




【補足】


弱い人は、責任を外部に求め

強い人は、それを自分の中に見出す。



リズムに強弱があるように

人生にも強弱は付き物だ。


そのバイオリズムとバランスこそがその人の人生を形作る。



強く勝つことだけが人生じゃない。

時には、弱く、負けることを知ることで人生の旨味が分かるものよ。