セミの一生をご存知でしょうか?
セミは、
一生の大半を地中の中で過ごします。
その長さは、3~17年ほどと言われます。
そして、
やっと地上に出てきたかと思えば、
1~2週間で死んでしまいます。
地上でやることは、
ただ一つ、
子孫を残すことだけです。
どこか身につまされませんか。
さて、人間はどうでしょう。
1970年代、ほんの40~50年前までは、
平均寿命が70歳くらいでした。
その頃の定年は、55歳。
だから、定年まで働いて、
あとは、退職金と年金で、
孫に囲まれてのんびり老後を暮らせばよかった。
それも、せいぜい10~15年ほど。
ところが今はどうだ。
65や70まではあくせく働かされて、
あと、30年(それ以上)も
乏しい年金で孤独に暮らさなければならない。
人生の1/3から、下手すれば約半分を、ですよ。
しかも、
せっせと節約と貯金に励み、
定年までは、好きなコト、やりたいコトを先延ばしし、
挙句、定年後も、健康や経済面で
相変わらず好きなことが出来ず
孤独に死んでいく。
セミのように
暗い地中の中で一生の大半(定年まで)を過ごし、
地上に出てきた(定年)ら
お楽しみ(生殖)が待っていればまだ良い方で、
生殖さえ(やりたかったこと)できず、
病苦、貧困、孤独という
地獄の苦しみを味わなければならないなんて
割に合わない。
絶対割に合わない!!
こういう人たちを
「セミ族」と言うことにします。
(ボクの造語)
だから、
「セミ族」にならないために、
”FIRE” という考え方が
昨今もてはやされているようですが、
これにも問題があります。
これも
ボク自身が体験して分かったことです。
そこで次回は、
”FIRE” の落とし穴について述べることにします。