世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

FIRE の落とし穴

2021年08月14日 | ライフスタイル
FIRE(Financial Independence Retire Early)とは、

「経済的自立」と「早期リタイア」を実現することで、

仕事に追われることなく

自分の時間を自由に使っていくライフスタイルである。



その基本的な考え方は、

若いうちから「しっかり稼ぎ」

「徹底的に節約して、投資資金を増やし」

「資産運用を行う」。


FIREの柱となる“ルール”は

「25年分の年収確保」と「4%ルール」

の2つ。


つまり、

「1億円貯めてリタイア」、

「4%の資産運用で一生安泰」という。


しかし、現実的にはなかなかハードルが高い。



若いうちに切り詰めて節約ばかりしていると、

その間、いろんなことを経験することが出来ない。


仮に50歳でリタイアても、

その後の長い人生(40~50年はある)、

何をして暮らすのかが明白でなければ

ただただボーッとした生き方になってしまう。


そうすると、

若年性認知症を患う可能性もある。


4%の資産運用も、

可能ではあるが、

かなりの投資能力を求められるし、

一生それを続けるのは結構しんどい。




ボクは、

49歳(1998年)でセミリタイアした。


だが、退屈で退屈でたまらなくなった。


ただ、自分が真に自遊になり、

この上ない解放感を感じたことも事実だ。


その上でもう一度新しい事業をいくつも手掛けた。



それから20余年、

2008年、リーマンショックがあり、

2016年、熊本地震があり、

そして、2020年、今回のコロナと、

時代の流れに翻弄され、

紆余曲折を経ているものの

相変わらず好きなことをやって

自遊を謳歌している。



経済的自立を、

預金することとだけと考えてはいけない。



それより、不労所得、権利収入を得る仕組みを構築することだ。


そして、

決して retire してはいけない。


retire は、一般に仕事からの引退を意味し、

隠居的なイメージを伴う。


retire なんかしたら

すぐにボケてしまう。
 

そうなっては、

いくらお金があっても意味がない。

(高級老人ホームに入ろうと思うなら、別だが)



だから、Rはretireではなく、

release と考えたほうがいい。


release とは、

free であり dischargeのことであり、

あらゆる制約から自分を解放することを意味する。


その上で、

やりたいこと、

好きなことを実践する。


ボクの場合は、旅だ。


仕事が好きなら、

続ければいいし、

その場合、もう仕事という概念はなくなり、

遊んでいるのと同じ感覚になる。



FIRE(経済的自立と自遊の獲得) を実現するためには


① 不労所得、権利収入の構築。

② 心身の健康維持。

③ 家族、パートナー、友人、仲間といった良好な人間関係。

④ 貢献(ボランティア)をする。

⑤ 夢、希望、目的、ミッション、生き甲斐がある。


その上で、

氣力、体力の充実に努め、

新しいことにドンドンチャレンジする。


そして、人との係わりを絶たないことだ。



まだこれから、30年~50年は生きるつもりで

シナリオを創り、

人生設計をしている。


死ぬまでボケないことを前提とし、

死ぬまで稼ぐシステムを構築すること。


節約していくらお金を貯めても、

貯蓄を切り崩すだけでは、

不安である。


50歳でFIREすると、

年、300万円使うとして、

100歳まであと50年、

1億5千万円が必要となる。


これだけ貯蓄することは

一般には不可能に近い。


それより、

一生、年300万円稼げるシステムを構築するのがよっぽど現実的だ。


もちろん、好きなことをやり続けながら。



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