【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

自公与党は大勝し、日本共産党は勝利するが野党全体は自公につぶされる

2014-12-05 13:46:20 | 社会・政治思想・歴史


櫻井智志


 以下に掲げる孫崎享氏の評論を読み、はたと思い当たった。日本人は危機になると、大政翼賛的になり、輪の精神で討論を避けて全員一致を空気として個人の思考を否定的に扱う。
 本来ならば、あれだけの悪政をおこなっている安倍自公政権が国政選挙で勝利するなどあり得ない。しかし、権力が徹底的に潰しにくる時、日本人は従順なドレイのようになる。

 沖縄県知事選のように、平和勢力が団結して闘う時もある。戦争中も本土上陸によって米軍と日本陸軍の両方から弾圧的攻撃されたけれども、沖縄県民の抵抗精神は脈々と闘い続けてきた。沖縄県民の抵抗は本土では市民運動の一部と日本共産党など一部の政党にも引き継がれている。
 しかし、国民全体の雰囲気は、ドレイのように従属されることを自ら身を投げ出して権力におもねる。おもねない個人をよってたかって「村はずれ」のようにする。企業でも官庁でも、地域でも。強圧的な本物の強権の前で、無意識のうちに無抵抗で投稿してほかの抵抗者を一緒に仲間ハズレにする。悲しいがそれは日本人の「さが」のように続いている。

 これから十日未満の選挙戦で、小生の予想が見事にはずれることを願う。
私は自公与党にあらがう投票を投ずる。選挙後に日本が本格独裁政治に入っていっても、私は静かに声を低く、抵抗し続けようと思う。

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「資料」
孫崎享のつぶやき
危機に大政翼賛会的になる日本の国民。日米開戦、満州国承認、国会はほぼ全会一致で推進
2014-12-05 07:363




日本は今、歴史の深刻な岐路にある。

昨年2 12月23日天皇陛下が80歳の誕生日に際して、「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました」と言われたが、日本は今、「守るべき大切なもの」としての平和と民主主義をすてようとしている。

原発の再稼働、
消費税増税、そして法人税の減額、
TPpによって、ISD条項で国家主権をなくしていく、
秘密保護法で、「報道の自由が制限されていく、
何を見ても危機的状況にある。

安倍政権がうりであった「アベノミクス」でも失敗し、現在日本の経済は景気後退の段階に入った。
本来ならこの安倍政権の動きに、国民が「まった」をかけるのはもっとも自然である。
しかしどうも逆であるらしい。
今度の選挙で自民党が大勝するという憶測が流れている。

危機であり、本来違う流れが出て来るべきこの時に自民党が議席を伸ばすという可能性をどう理解したらいいか。
私は今、日本は何故真珠湾攻撃という愚かな選択をしたかを勉強している。
日米開戦という国家としての自殺行為をした際、国会はほぼ全会一致でこれを支持した。
それ以前、日本軍部は満州国をつくり、国際的非難をうけ、国際連盟から脱退した。満州国を承認すべしと議会は全会一致で承認した。

危機になればなるほど一致して進むべきでない方向に進む。
無理筋の時には政府、権力は締め付ける。
日本国民はこの締め付けに弱い。

『日本の禍機』という名著がある。朝河貫一(元エール大学教授)が日露戦争後、日米開戦の危険を警告した、その人が戦争直後、1946年書簡に次を書いた。
・日本人が今までになかった惨禍を招いたのは、日本人の常習となっている妥協や、盲従によるものでした。
・もし日本人が偉大な民族になろうとすれば、結果に関わりなく、国に対してであれ、誰に対してであれ、自らの堅い信念に基づいて主張しなければならない。
・米国における長い生活で、個人的な理由で一度も妥協したことはありません。私の周囲が皆屈服した時でさえ、時に頑なに孤立を通したものです。

 もし日本が真の民主主義を願うなら、とりわけ民主主義の政治形態は、市民一人一人が良心に対する危機感を強くし、個人的な責任を果たすことである。「堅い信念に基づいて主張する」重要性を日本国民、真珠湾のように愚策の道をひたすら突き進むようだ、

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