【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

緊急:【孫崎享のつぶやき】2017-03-26 06:09 (転載)

2017-03-26 10:40:37 | 転載
驚くような安倍首相の愚行。余分な付加はいるまい。孫崎亨氏の言葉が的確な論評と思う。(櫻井智志)



緊急:【孫崎享のつぶやき】2017-03-26 06:09

【安倍政権黄信号。世論調査、操作なければ、安倍政権支持は確実に降下する。最大要因はマスコミの変化。安倍批判を内蔵する森友学園問題を大々的に報道。かかる態度は最近ない。】



・興味深いことに、安倍政権の危機的状況を報じたのは安倍政権擁護の産経新聞だった。
 「このままズルズル「森友国会」を続ければ政権のダメージは計り知れない。首相に起死回生の一手あるか。このままでは7月都議選を乗り切り、来年9月総裁選3選シナリオも崩れかねない。都議選自民党大敗なら党内ムード一変し”安倍降ろし”がじわりと広がる可能性もある」
 まさにこの事態が現状だ。


・7月都議選は豊洲移転問題で小池知事人気が高く、自民党大敗は必至である。
・安倍氏が異常な人気をもたらしたのは、大手メディアがこれまで安倍氏の見解だけを出し、これと対峙する見解をほとんど示してこなかった。
・しかし、自民党は情勢判断を誤り、籠池氏を罰するつもりで証人喚問を行った所が
①安倍氏の夫人を通しての100万円寄付と
②昭恵夫人を通しての財務省への働きかけで安倍首相、昭恵夫人の説明よりも籠池氏の説明が明快、根拠を有することが
一般国民に知れ渡った。


 事態がこうなると、マスコミも態度を変更せざるをえない。それは各紙の社説に明快に出ている。
・読売社説ですら「野党は、昭恵氏らの証人喚問を要求した。関係者は、具体的な説明を続けねばなるまい。」
・毎日「国会や記者会見での説明を求めたい」
・朝日「籠池証人喚問。昭恵氏自ら国会で説明すべきる」
・東京新聞「証人喚問の場で」、

 つまり、報道機関では全く幕引きが起こっていない。
 新聞が幕引き行わなければ、週刊誌は、それに輪をかけて報道しなければならない。

 毎日新聞は「森友学園への100万円寄付の有無で昭恵・安倍首相夫人は国会で証言する必要があるか否か--。毎日新聞が24日、全国で市民100人に意見を聞くと約8割が必要だと答えた 」と報じた。


 「安倍首相が昭恵夫人を通して100万円寄付した」という事実をめぐり、籠池氏は偽証罪の恐れがある中で、証人喚問で発言した。一方の昭恵夫人はどうか。勝手にフェイスブックで見解を述べているが、政府・自民党は国会での質問は不要としている。国民はこの不条理が解る。
・森友学園に対する安倍首相の説明は嘘だという認識が広がれば、これまで、安倍首相の説明を額面通り受け止めてきたものにも疑念が出る。



産経新聞の、「都議選自民党大敗なら党内ムード一変し”安倍降ろし”がじわりと広がる可能性もある」事態にまでなってきた。