櫻井 智志
①
情けない話だ。沖縄で逸脱行為を連続している米軍は、靑森県ではよりによって燃料タンクを投棄。漁は台無しとなった。謝罪さえしない。これはもう・・・・アメリカ政府・軍部にとり日本が植民地として扱われている。暴君トランプ大統領に擦り寄る安倍自民党総理のだらしなさ。総理は、国民には横柄極まりない。世界最強の軍事国家は、極東も中東も、トランプという名の最高権力者によってとんでもない国際危機をもたらされている。北朝鮮、ではなく、日本がアメリカの属国のまま何でもしてしまう状態こそ、日本国家の国難である。安倍氏は、そう認識してはいず、眼中にいささかもないことが、いっそう致命的だ。
②
働き方改革とは、財界による「働かせ方改革」だと野党政治家が言った。同感だ。裁量労働に伴うデータの恣意的な状態は、呆れるばかり。なんとしても安倍総理は、財界の意向のままに動き、労働三法をついに形骸化して、憲法の保障する労働権、生存権を葬り去る志向を感じる。恐ろしい企みだ。「データを撤回」ではなく「答弁を撤回」???
厚労省、財務省となにをやっているのかと思う。官僚制の弊害と総理以下閣僚の癒着した奇怪な行政。国民不在の国政が延々と続くのならば、これでは「亡国」の戦時体制はすぐ近くにあるのではあるまいか!「現場で働く人間には自分から無理ですとは言えないのです」。過労死で娘さんを亡くしたご両親の言葉が痛切に響く。「安倍総理のことばはとても耳障りがいいのです」、に続く言葉だ。労働と「疎外された労働」の概念は19世紀のことだ。社会主義国解体の21世紀になった。労働権も生存権もわが日本ではそれらの存立の危機に陥っている。。
③
子どもが母親から虐待され児童擁護施設。母親も子どもの頃に虐待されていた。児童擁護施設に避難し大学に通うまでに成長。だが学費などで中退せざるをえない若者が続く。軍事費増加に傾斜すると教育・福祉は切り捨てられていく。困難な中で関係者は必死の努力で支援。言葉が出ない。報道を見ながらふと考えていた。青森の成績優秀な若者が、秋葉原にて殺傷事件をおこす。横浜川崎などで少年による殺人事件。親が子を殺し、子が親族を殺す。若者たちの悲鳴なのではないか。「もう俺たちどうしようもないんだ」と。若者たちが自立の道を進めるような深く労りの手立てが。しょうたさんを見守り続ける高木さんのことば。深く納得し共感を覚える。このような言葉が国政の場でこころとして感ぜられるなら、過労死のNHK女性記者のご両親のような悲しみも減ったはず。国政がダメでも社会の一隅で支え合う営みに、私は肩を温かく叩かれる思いがする。まだ困難な社会問題に取り組んで解決への見通しをもつ余地はある。