宇都宮健児さん都知事選へ!後編出馬
Ⅲ【宇都宮けんじ都知事選記者会見における記者との質疑応答】
*この記述は会見と質疑を文字起こしされた峰里えりさんのご労作の転載です。
★ニコニコ動画 ナガオ
冒頭の説明に触れていないオリンピック開催について。追加費用3000億円といわれている。どうかんがえているか。
コロナの騒動収まっていないが、今までの宇都宮さんの取り組みもされているがこのコロナ下で選挙活動をどうすると考えているか。
★★宇都宮 過去二回都知事選に出ている。まだオリンピック招致が決まっていない間はオリンピックは招致しないという政策を掲げていた。ただもうオリンピック招致は決まっている。なぜオリンピックに反対だったかと言えば、商業主義で莫大なお金がかかってしまう。その在り方自体問題じゃないかと思っている。なんでこんな暑い時期にやるんだということもあるし、オリンピックの運営のためにアメリカでテレビ局からたくさんの放映権料が入るので、それをあてにしてアメリカのスポーツ行事とのことを考えたら真夏しかないと。当初のオリンピックの精神からずれてきてるんじゃないかなと思いますので、そういう意味で極めて批判的だったんですけれど、世界的に今の感染の広がりとか、感染症の専門家の医師などの判断で今もいろいろいわれていますが、ワクチンがいつまでにできるか・・・そういうことも含めて専門家の判断が来年のオリンピックは難しいというふうなことであれば、わたしはIOC、JOCも日本の組織委員会も含めて、できるだけ早い段階で中止すべきであると思います。ただどうもこのオリンピック中止や延期は最終的にはIOCが決定権を持っている。日本のほうはそれに従って金だけ出すという大変つらい立場になっていますが、今おっしゃられたように、大変な予算がかかる。こういう予算があればたくさんの都民の命が救える。もっと早く支援の手を差し伸べるべきだった。ネットカフェ回りをしていて、東京チャレンジネットを通じてホテルで800人くらい、そのうち400人くらいはネットカフェの寝泊まりした人だと聞いている。もっと多くの人が住まいを確保することができた可能性がありますね。だからそういう基本的には見通しを早くして、早く決断すべきじゃないか。余分な延長費用もいらなくなるんじゃないかという風に思っている。
それから一時感染が広がったときに、病床不足が問題になり、僕は選手村を使うべきだと思っている。そういう施策もオリンピックありき。オリンピック延期が決まったとたん感染者が増えたりして、ロックダウンを言い出したりして、皆さんちょっとおかしいなということは誰でも感じてるんじゃないかと思います。
今回の中の選挙活動をどうするかというのは、なかなか見通しがつけられないですけれど、2012、2014年のときのようにはできない。今の状況を踏まえて感染の問題もふまえてその中でやれることをやっていくとしか言いようがないという風に思っております。
今日出馬要請をされた市民の方も一緒に来て参加してもらってますので、そういう人と相談しながら選挙活動をやっていきたいと思っている。
★フリー ハタケヤマ
今の問題意識をお聞きして、社会的弱者の方に比重を置かれたお立場化と思うのですけれど、一方でコロナのあとの経済的復興をどのようにすすめていくのか?
出馬表明に当たって市民の方からの要請と伺ったが政党などからのアプローチがあったのか。野党がまとまって推す方向になることがあるのか?
宇都宮さんは地味ではないかという印象も受けるがそこのところはご自身ではどのように克服していくおつもりか?
★★宇都宮 経済復興をするにもなんにしても、今都民の人がやってる事業を継続できないと経済復興もありえないですよね。まずそういう人たちの営業を守る。働いている人の雇用を守る。そういうことをきっちりやっていくことなくして経済復興はありえないんじゃないかと思っている。そのへんのことは実は経済復興にもつながっていると考えている。政府の第一次補正予算の中で、観光補助などの作戦が出ているが、経済復興以前にまだ10万円とどいていない。マスクすらすでに出回っていて届いていない。そういうピンボケ施策は経済復興にならない。
政党からのアプローチは全くありません。わたしはご承知かと思いますけど2016年の都知事選にも出馬しようと思ったんですけどあの時は直前になって、野党統一候補の鳥越さんが出て、その関係でどうしようかということで、選対のメンバーと話して苦渋の決断をしたこともあるんですけど、今回はそういうことはしてはならないと思っております。
地味であるけどどう克服しようかなんていうのは、あんまり克服しようとしても克服できないと思うんですね。わたしは今のまんまでいいんじゃないかと思っています。2016年野党統一候補を選ぶときに、名前が売れてて勝てそうな候補ということを中心に野党候補を選ばれましたが、今回どうなるかわかりませんが。6/17まで国会あり、18日が告示ですから、またどういう選び方してるのかなって、わたしは関心ありますけど、あのとき鳥越さんなんて言ったかっていうと「都政についてはこれから考えます」といった。都知事選というのは都民の生活がどうなるのかがかかってる選挙。都政について都民が置かれてる状況にまったく関心のない人をかついでどうするんですか。
だからそういうことをね必ずこれまでは名前の売れてて、選挙に勝てそうかってことを選んできた失敗の連続じゃないかと思っておりますので、わたしは地味を最大限売りにして、ただちゃんと、都民や市民に密着した、都民や市民とっ密着したちゃんと対話をして、声をきいて、政治をやりますよと。そういうような考え方でいいんじゃないかと思うし、そういう政治が受け入れられるような社会にならないと、都も変わらないし、本当は国も変わらないと思う。
今の政府っていうのは現場で地べたを這って毎日毎日苦労して泣いている人のことがわかっていないからピンボケなことしかできない。安倍さんだけが悪いんじゃなく側近もひどい。
僕以上に泥臭くて地味な人が政治の場に出てくるべきだと思う。
★フリー ヨコタハジメ
都民の生存権がかかった選挙であるという点に関して、ジャーナリストのイトウシンヤさんも小池都政がでたらめで、殺されないうちに都知事選について真剣に考えるべきとツイッターで発信されている。同じようなことをおっしゃっている。今回の都知事選はこのまま小池都政が続くと都民の命が脅かされるという大きな要因と理解していいのか。
具体的な小池都政のでたらめさについてなんですが、先ほどおっしゃった五輪延期決定まで外出自粛要請をしないとか、安倍政権追随で37.5度まで自宅で我慢とか、岡江久美子さんも自宅待機中亡くなり救える命を救わなかったんじゃないか、PCR検査抑制が問題ではと思う。マスク不足の都立病院で院内感染など思い浮かぶかそこが問題だと思うことがあれば教えてほしい。
山本太郎への支援要請の可能性あるか?
★★宇都宮 都民の命、コロナ対策という面では、コロナっていうのは感染者が重症患者が亡くなるという面があるが、先ほど話したように日本社会もそうですし、東京都もこの間、貧困の格差が非常に拡大している。都内でも非正規労働者が増えている。ワーキングプアも増えている。そういう人たちが直撃を受けている。病気の感染症対策自体は直接的には命を救うような対策ではあったけど、それ以外に経済的社会的格差で住まいを失ったり、飲食店の経営者が命を絶たなきゃいけなかったり、そういう問題が発生しているので、直接的には感染の拡大をいかに防いで患者を救うかっていうことですが、背景的には貧困と格差の問題っていうのをしっかり取り組まなきゃいけなかったんじゃないかと思っている。
今、世界500万人感染者の中、超大国アメリカで一番感染者が出ている。それはアメリカに貧困格差が大きいからだ。国民皆保険制度もない。オバマケアで作ろうとしたがトランプになってなくしてしまった。結果として貧困層に集中して死亡者が増えている。そういうこれまで国も不十分で都も不十分だったのは医療保険体制の減らしたことと合わせて問われなければいけないと思っている。病院の中でPCR検査を徹底してできないことは問題。一般患者の中の感染者がいて広がった面もある。マスクや防護服など医療器具が十分整っていないことは問題。日本の医療は世界最高のはずだが貧弱だった。ドイツに比べても貧弱。病院保健所減らしてきた。病床数も少ない。
山本太郎さんについてはわからない。わたしが立候補するまでに政党との関係は一切なかった。今まで政党に支援要請はしていない。これからそういう応援したいという人が出てくれば大変歓迎する。山本太郎さんについてはわからない。
★東京新聞 カワモト
コロナの関係でいくつか出ていたが、小池都政の評価について、四年前に「東京大改革」という名前で情報公開など掲げて当選されたが、コロナのほかの部分で評価はどうか?
一連のコロナ対策で都はかなりお金を使っている。税収も落ち込む予想。宇都宮さんが先ほどおっしゃった補償というのはお金もかかると思うがバランスはどうとるか?どう捻出するか?
2016年の出馬取りやめのことについて「失敗の連続」とおっしゃっていたが、当時のご自身の判断は失敗だったと思っているか?また野党のほうが誰かが立った時もう降りることはないと断言されるのか。
★★宇都宮 小池都政は実は最初は期待を持っていた。小池都知事誕生後、8月に要望書を直接手渡した。その中には、築地市場豊洲移転反対や中止なども書いていた。わたしが要望書を出した翌日、移転が11月ごろに決まっていたが一度立ち止まって考えるということで、中止された。その後、実は盛り土がなかったり、従来説明してきた土壌汚染対策がまったくやられていなかったなど次から次へと明らかになったので、これは移転を中止して市場をもう一回作るのかなと期待を抱かせた。ところがだんだん変わってきて、都議選の前に「豊洲は生かす、築地は守る」というわけのわからないことを言って、結果として豊洲移転になってしまったんですね。結局はそれまでの知事が言っていた政策に戻ってしまった。
オリンピックの点についても、会場問題で無駄な予算を使っているんじゃないかということ、決めた会場がどうなのかということについて、提言されて、カヌーの会場などいろいろ提言されて、予算の点についても大胆に切り込むようなことを言われていましたが結果としてはもとのさやにおさまっている。
最初を期待をしてたんですけれど、だんだんそれまでの知事とあまり変わらなくなったというのがわたしの印象です。
それから情報公開を徹底すると言いながら、なかなか豊洲は生かす築地は守る・・・といった中身とか、そこの検討についてなかなか明らかにされなかったし、最近のカジノの調査等についてもあまり明らかに都民の前にしていないですね。だから情報公開っていうのは自分の都合の悪いことも情報公開するのが本当の情報公開制度であって、情報公開を自分の問題になるとしないというのは問題。
今の評価としては今までの知事さんとそうかわらないんじゃないかなと思っている。
都政の財政問題はわたしも大変危機感を持っています。小池さんが中小企業の休業要請をした業者に対する協力金とかいろんな支援金を出したことはいい措置とは思うけれども、その結果基金がだいぶなくなってきている。そのあとこれから第二波第三波来る可能性がありますから、その予算、基金をどう捻出するかっていうことは、きわめて重要な課題だと認識している。税収減も考えると予算の振り替えを大胆に考えなければならない。
一番予算を食っているのは予算と箱もの建設。それらを一時ストップしても都民の生活が困るということはないので、そういう建設を一時中断して必要なところにお金をまわす予算の組み換えを大胆にやらねばならないのではないかと思っている。
2016年のからみで、今後野党共闘候補が出てくる可能性はあるけれど、前回は断念したが今回はどういう候補が出てきても降りるつもりはありません。
★フリーランス タナカ
2016年のことをもう一度伺う。「苦渋の決断」とおっしゃったがその経緯を選対の方々から詳細から伺っている。今回もあのとき強引に宇都宮さんが降りるように強引に言ってきた政党が、人気ある人が出てきて降りてと頼みに来た場合、どうするか。
★★宇都宮 何回も言っていますが、もう降りろという要請は受けません。
★フリーランス タナカ
山本太郎さんとは政策で似通ったところがあり意見交換をしたと聞いている。山本太郎さんとの連携はどうしますか?
★★宇都宮 先ほども言いましたように、彼も個人でもあるけどれいわの党首でもある。政党に対しては今のところいっさい接触していないし、協力要請も今のところしていない。山本太郎さんも同じ。
★フリーランス タナカ
山本太郎さんが立っても降りないか?
★★宇都宮 そうです。降りません。野党共闘ができても降りません。
★フリー クミチャンネル
宇都宮さんの選挙の以前のパンフレットで、都政の都税の使い道9割以上は福祉に向いていなかったということを見たことがあり大変驚いた。東京都都政というのは、伏魔殿といわれ多くの事業者が税金からの収入をあてにしてぶら下がっている。宇都宮さんの手腕につきましては、NHKのプロフェッショナルなどで見させていただいているが、利権に対して恐ろしい部分もあると思うのですが、そこを切って福祉の方に回していくというというのは、建前は民主主義であり独裁者ではないという立場で、知事が英断、行動に移していくという部分について、具体的な策と自信はあるか?
★★宇都宮 自信っていうのは・・・あれですけど、今わたしが話した政策をやるとなると、そういう予算の組み換えをやらないといけないですね。それでそういう福祉とか都民の生活やくらしに予算をこれまで以上にシフトするというのは。今はチャンスであると思っている。コロナ感染症の拡大は人を選ばない。あらゆる都民におそいかかってきているので、その中で先ほど話した都民ひとりひとりの雇用を守る。営業を守る。住まいを守る。生活を守る。命を守る。そういうことに重点的に予算をつぎ込むことは都民からも支持を得られると思うし、緊急性という意味では理解を得られるんじゃないかと思う。
平時だと非常にそれ以上に抵抗はあると思いますが、今はそういう面での組み換えをやりやすくする状況はできてるんじゃないかと思っている。
国の政策もそうだと思う。
国の予算の使い方とか、先ほどこの間の保健所や病院統廃合など福祉予算がものすごく少ない日本だが、これを機に国の在り方、社会の在り方が問い直されなきゃいけない。
災いコロナ禍転じて自治体や国のありかたも変わらなければいけない。
国のほうからは「新しい日常で国民の生活を変えろ」といっているが、変わらなきゃいけないのはあんたら・・・国のほうだろうと、わたしは思っています。
★ふぇみん フリーランス イワサキ
前回二回は突然の選挙。今回は四年ぶり選挙。都知事選挙という興味が社会的に薄い気がする。選挙の投票率もかかってると思うので、選挙のときだけ盛り上がるのではなく、間になにをしてきたかというのをちゃんと見てこなければと思っている。宇都宮さんはこの四年間都議会の傍聴など都政にかかわってこられたと思うが、具体的にどのようなことをされたか、その四年間に現都政に対して評価などお聞きしたい。
それどころじゃないという雰囲気になっているが都民に対して、今回の選挙に関心をもってもらうためのメッセージをください。
★★宇都宮 四年間には都議会傍聴は欠かさなかった。都政に関するいろいろ勉強はしてきた。お隣の韓国のソウル市でいろんな素晴らしい改革がやられてきたので、その調査に行ってきた。ソウル市はご存じの方もあるかと思いますが、小中学校の給食は完全のすべての児童、所得制限なしに無償化されています。その食材もオーガニックの野菜です。それが使われて2021年までに高校まで完全無償化。今の市長は元弁護士。ソウル市の市立大学高校の半額化。ソウル市で働く非正規労働者を8000人近くを正規労働者に転換。
こういうソウル市の改革というのがわたしとしては見習うべきと思っております。
一番感動したのは、ソウル市内で母子家庭、母親とふたりの娘が生活苦のために心中事件が発生した。それでショックを受けたソウル市は、これまでは「福祉」は相談に来るのを待っただけだが、出前福祉制度をはじめた。各区の下にトン(さんずいにどう)という組織をおいて、ケースワーカーを3倍、看護師とチームで待つのではなく、生活こんきゅ地帯を回って、生活困窮者を見つけ出して福祉につなぐということをはじめた。
こういう取り組み東京都も学ぶべき。
先ほど紹介した「緑の風」にも書いたが、昨年クリスマス、都内江東区の集合住宅で男性二人の遺体発見される。72歳66歳の兄弟。兄の体重30キロ代、弟は20キロ代。電気ガス止まり、水道止まる寸前。ふたり無職の無年金無収入。この二人が江東区の福祉事務所に相談に行ったことがなかった。
この問題が発覚した時、江東区の生活保護福祉担当職員が江東区に手落ちがなかったとコメント。非常にこのコメントが今の行政の在り方を示していますね。自分たちが支援、命を守らなければいけない区の住民が亡くなったことについて、手を差し伸べられなかったことが残念だとか、そういう言葉が聞けるかと思ったらそうではなかった。
そういう人たち、孤独死の問題もあるが、誰の支援もなく亡くなっていくのが今の日本の行政。こういう冷たさで都民の命を守れない。今生活保護というのが日本では、利用者は10人いたら2~3人。生活保護は実は生活保護水準以下ならだれでも受ける権利がある。健康で文化的な生活を送れる憲法25条で守られているもの。生活保護について十分な教育も受けていず、周知もされず偏見バッシングも横行。それで困窮してもこういうことにたどり着かない人がいます。
今コロナ感染症で生活保護者がたくさん出ていると思うけれど、そういうのは堂々と権利だと。受け止められていない。
ソウル市は出前福祉制度をはじめて生活保護の捕捉率(生活保護を必要な人が受けられる率)同じくらいだったが、6割くらい上がった。福祉予算は上がったが、そういう取り組みをやられている現実がある。
よく日韓問題で慰安婦問題がどうとか、日韓1965年の協定を一方的に破棄とか守っていないとか、徴用工問題がとか問題にされることがあるが、隣の国で素晴らしい取り組みをされていることを知って、もっと学ぶべきことは学ぶべきと思っている。
ちょっと話がそれたがそういうような活動をして、都政の問題を考えてきたといういことです。
選挙で自粛とか休業とかになっていますけれど、やはりぜひ都民の皆さんには重大な選挙だと。皆さん方の生活。毎日の生活や雇用、営業、いのちや健康がかかった選挙です。投票所に足を運んでいただきたいと思います。
この前あった、静岡の補選は最低の投票率だったようですが、むしろこういう時だからこそ投票所に足を運んで投票率を上げる必要があるかと思います。これはそういう意味で投票率は日本の民主主義が問われることだと思います。
今回の政治や自治体の行政っていうのが、ひとりひとりの都民の生活に密着したものだということは、コロナの感染症の拡大で感じてるんじゃないかと思います。
その中で感じたことをぜひ一票として投票所に足を運んでやってほしいと思っています。
大変な時期だと思いますけど、投票率を上げましょう。
この一票で、都民の都政の在り方を変える力を持っていますので、そういう都民の皆さんの一票を大切に使っていただきたいと思っています。
★フリー イワハシ
静岡4区の補欠選挙。静岡出身で現地に見に行った。二日間。握手もできない。集会室内ではできない。スーパー前などで動員できない。野党統一候補の演説2か所で見たが聴衆がほとんどいなかった。全然選挙にならなかった。延期すべきだったと思うが安倍政権の判断で延期しなかった。自民党に有利だったからだと解釈している。都知事選挙においても、この状況で何ができるかという、緊急事態宣言も解除されたので集会もなにも思い切りやればいいと思う。でなければ基礎票持ってる現職にはなかなか勝てない。自ら規制をかける人が日本中でたくさんいるがそういった空気を換えていく選挙にしていただきたいと思う。静岡の選挙では報道がされなかった。地元でされている国政選挙、しかもコロナ禍初の選挙だったのに報道せず。夕方六時のフジテレビ系1分も1秒も選挙のことせず。これは官邸からの圧力があったか忖度あったとしか思えない。自粛と投票所の感染リスクの恐怖で報道せずの三点セットで34パーセントという低投票率になってしまった。マスコミの人たちには報じてほしい。自公が勝つための報道体制変えてほしい。
宇都宮さんは報道についてどう思うか。「真剣に取材しているので拍手などやめてほしい」といわれたが拍手するものも真剣に来た。市民都民を見下さないでほしい。都知事になったらどのような緊張感をもってマスコミと向き合うか?
★★宇都宮 選挙のやり方については、わたしを応援してくれている人たちと選対の準備をしてやり方を考えていく。こういうコロナの感染が拡大する中ですが、4月にあった韓国の国政選挙は投票率が66パーセント。工夫をすればそれだけ関心を広げることができる。仲間の皆さんと検討していきたい。
マスコミについては記者クラブ制度とかそういうのは日本だけがあると聞いている。そういう制度のあり方自体いろいろ問題があるかもしれない。一番マスコミが権力の監視が使命のところですから、都知事になればわたしも監視される立場になる。マスコミの役割は改めて重要。民主主義を支える仕事役割もマスコミが持っていると考えている。
★毎日新聞 ウチダ
色々公約で都立大学の授業料の話や、都営住宅の新規建設だとか、住民都民の方々の福祉を充実させていくということについて、もちろん予算が必要になると思う。一方で新型コロナの感染症拡大で都の財政は厳しい予想。
★★宇都宮 若干話したが、かなり予算をくっているのは箱モノや道路建設なので、それこそ本当に必要なものなのか見直しをする必要がある。予算の組み換えを大胆にする。他の自治体に比べて豊かとはいえ基金が枯渇しているという報道あるので厳しいとは思う。田都道府県に比べたらあるとは思うが。全体を組み替える必要があると思っている。
外環道、特定整備路線、優先整備路線はともかく住民からの反対もあるし見直す必要感じている。あとオリンピック延期予算も重要。感染拡大の専門家の見解を求めるという方法はある。最終的決定はIOCだが来年は無理だと早い段階で決定してもらえたら節約できるから早く結論出してもらえるように努める。病床の確保は選手村などの活用など無駄をなくす。基金があれば基金を切り崩すしかない。
★朝日新聞 オギハラ
新型コロナの影響の話あったが、コロナの影響でわかったこともあると思うがコロナだからこそ見えなくなった問題もあると思う。宇都宮さんの問題意識でそういう問題があれば。
★★宇都宮 カジノと都立病院の問題は重要争点と思っている。重視する課題、学校給食無償化や都立大学半額化、住宅建設など重要天課題は小池さんがこれまでやってきてないことじゃないかと思う。
Ⅲ【宇都宮けんじ都知事選記者会見における記者との質疑応答】
*この記述は会見と質疑を文字起こしされた峰里えりさんのご労作の転載です。
★ニコニコ動画 ナガオ
冒頭の説明に触れていないオリンピック開催について。追加費用3000億円といわれている。どうかんがえているか。
コロナの騒動収まっていないが、今までの宇都宮さんの取り組みもされているがこのコロナ下で選挙活動をどうすると考えているか。
★★宇都宮 過去二回都知事選に出ている。まだオリンピック招致が決まっていない間はオリンピックは招致しないという政策を掲げていた。ただもうオリンピック招致は決まっている。なぜオリンピックに反対だったかと言えば、商業主義で莫大なお金がかかってしまう。その在り方自体問題じゃないかと思っている。なんでこんな暑い時期にやるんだということもあるし、オリンピックの運営のためにアメリカでテレビ局からたくさんの放映権料が入るので、それをあてにしてアメリカのスポーツ行事とのことを考えたら真夏しかないと。当初のオリンピックの精神からずれてきてるんじゃないかなと思いますので、そういう意味で極めて批判的だったんですけれど、世界的に今の感染の広がりとか、感染症の専門家の医師などの判断で今もいろいろいわれていますが、ワクチンがいつまでにできるか・・・そういうことも含めて専門家の判断が来年のオリンピックは難しいというふうなことであれば、わたしはIOC、JOCも日本の組織委員会も含めて、できるだけ早い段階で中止すべきであると思います。ただどうもこのオリンピック中止や延期は最終的にはIOCが決定権を持っている。日本のほうはそれに従って金だけ出すという大変つらい立場になっていますが、今おっしゃられたように、大変な予算がかかる。こういう予算があればたくさんの都民の命が救える。もっと早く支援の手を差し伸べるべきだった。ネットカフェ回りをしていて、東京チャレンジネットを通じてホテルで800人くらい、そのうち400人くらいはネットカフェの寝泊まりした人だと聞いている。もっと多くの人が住まいを確保することができた可能性がありますね。だからそういう基本的には見通しを早くして、早く決断すべきじゃないか。余分な延長費用もいらなくなるんじゃないかという風に思っている。
それから一時感染が広がったときに、病床不足が問題になり、僕は選手村を使うべきだと思っている。そういう施策もオリンピックありき。オリンピック延期が決まったとたん感染者が増えたりして、ロックダウンを言い出したりして、皆さんちょっとおかしいなということは誰でも感じてるんじゃないかと思います。
今回の中の選挙活動をどうするかというのは、なかなか見通しがつけられないですけれど、2012、2014年のときのようにはできない。今の状況を踏まえて感染の問題もふまえてその中でやれることをやっていくとしか言いようがないという風に思っております。
今日出馬要請をされた市民の方も一緒に来て参加してもらってますので、そういう人と相談しながら選挙活動をやっていきたいと思っている。
★フリー ハタケヤマ
今の問題意識をお聞きして、社会的弱者の方に比重を置かれたお立場化と思うのですけれど、一方でコロナのあとの経済的復興をどのようにすすめていくのか?
出馬表明に当たって市民の方からの要請と伺ったが政党などからのアプローチがあったのか。野党がまとまって推す方向になることがあるのか?
宇都宮さんは地味ではないかという印象も受けるがそこのところはご自身ではどのように克服していくおつもりか?
★★宇都宮 経済復興をするにもなんにしても、今都民の人がやってる事業を継続できないと経済復興もありえないですよね。まずそういう人たちの営業を守る。働いている人の雇用を守る。そういうことをきっちりやっていくことなくして経済復興はありえないんじゃないかと思っている。そのへんのことは実は経済復興にもつながっていると考えている。政府の第一次補正予算の中で、観光補助などの作戦が出ているが、経済復興以前にまだ10万円とどいていない。マスクすらすでに出回っていて届いていない。そういうピンボケ施策は経済復興にならない。
政党からのアプローチは全くありません。わたしはご承知かと思いますけど2016年の都知事選にも出馬しようと思ったんですけどあの時は直前になって、野党統一候補の鳥越さんが出て、その関係でどうしようかということで、選対のメンバーと話して苦渋の決断をしたこともあるんですけど、今回はそういうことはしてはならないと思っております。
地味であるけどどう克服しようかなんていうのは、あんまり克服しようとしても克服できないと思うんですね。わたしは今のまんまでいいんじゃないかと思っています。2016年野党統一候補を選ぶときに、名前が売れてて勝てそうな候補ということを中心に野党候補を選ばれましたが、今回どうなるかわかりませんが。6/17まで国会あり、18日が告示ですから、またどういう選び方してるのかなって、わたしは関心ありますけど、あのとき鳥越さんなんて言ったかっていうと「都政についてはこれから考えます」といった。都知事選というのは都民の生活がどうなるのかがかかってる選挙。都政について都民が置かれてる状況にまったく関心のない人をかついでどうするんですか。
だからそういうことをね必ずこれまでは名前の売れてて、選挙に勝てそうかってことを選んできた失敗の連続じゃないかと思っておりますので、わたしは地味を最大限売りにして、ただちゃんと、都民や市民に密着した、都民や市民とっ密着したちゃんと対話をして、声をきいて、政治をやりますよと。そういうような考え方でいいんじゃないかと思うし、そういう政治が受け入れられるような社会にならないと、都も変わらないし、本当は国も変わらないと思う。
今の政府っていうのは現場で地べたを這って毎日毎日苦労して泣いている人のことがわかっていないからピンボケなことしかできない。安倍さんだけが悪いんじゃなく側近もひどい。
僕以上に泥臭くて地味な人が政治の場に出てくるべきだと思う。
★フリー ヨコタハジメ
都民の生存権がかかった選挙であるという点に関して、ジャーナリストのイトウシンヤさんも小池都政がでたらめで、殺されないうちに都知事選について真剣に考えるべきとツイッターで発信されている。同じようなことをおっしゃっている。今回の都知事選はこのまま小池都政が続くと都民の命が脅かされるという大きな要因と理解していいのか。
具体的な小池都政のでたらめさについてなんですが、先ほどおっしゃった五輪延期決定まで外出自粛要請をしないとか、安倍政権追随で37.5度まで自宅で我慢とか、岡江久美子さんも自宅待機中亡くなり救える命を救わなかったんじゃないか、PCR検査抑制が問題ではと思う。マスク不足の都立病院で院内感染など思い浮かぶかそこが問題だと思うことがあれば教えてほしい。
山本太郎への支援要請の可能性あるか?
★★宇都宮 都民の命、コロナ対策という面では、コロナっていうのは感染者が重症患者が亡くなるという面があるが、先ほど話したように日本社会もそうですし、東京都もこの間、貧困の格差が非常に拡大している。都内でも非正規労働者が増えている。ワーキングプアも増えている。そういう人たちが直撃を受けている。病気の感染症対策自体は直接的には命を救うような対策ではあったけど、それ以外に経済的社会的格差で住まいを失ったり、飲食店の経営者が命を絶たなきゃいけなかったり、そういう問題が発生しているので、直接的には感染の拡大をいかに防いで患者を救うかっていうことですが、背景的には貧困と格差の問題っていうのをしっかり取り組まなきゃいけなかったんじゃないかと思っている。
今、世界500万人感染者の中、超大国アメリカで一番感染者が出ている。それはアメリカに貧困格差が大きいからだ。国民皆保険制度もない。オバマケアで作ろうとしたがトランプになってなくしてしまった。結果として貧困層に集中して死亡者が増えている。そういうこれまで国も不十分で都も不十分だったのは医療保険体制の減らしたことと合わせて問われなければいけないと思っている。病院の中でPCR検査を徹底してできないことは問題。一般患者の中の感染者がいて広がった面もある。マスクや防護服など医療器具が十分整っていないことは問題。日本の医療は世界最高のはずだが貧弱だった。ドイツに比べても貧弱。病院保健所減らしてきた。病床数も少ない。
山本太郎さんについてはわからない。わたしが立候補するまでに政党との関係は一切なかった。今まで政党に支援要請はしていない。これからそういう応援したいという人が出てくれば大変歓迎する。山本太郎さんについてはわからない。
★東京新聞 カワモト
コロナの関係でいくつか出ていたが、小池都政の評価について、四年前に「東京大改革」という名前で情報公開など掲げて当選されたが、コロナのほかの部分で評価はどうか?
一連のコロナ対策で都はかなりお金を使っている。税収も落ち込む予想。宇都宮さんが先ほどおっしゃった補償というのはお金もかかると思うがバランスはどうとるか?どう捻出するか?
2016年の出馬取りやめのことについて「失敗の連続」とおっしゃっていたが、当時のご自身の判断は失敗だったと思っているか?また野党のほうが誰かが立った時もう降りることはないと断言されるのか。
★★宇都宮 小池都政は実は最初は期待を持っていた。小池都知事誕生後、8月に要望書を直接手渡した。その中には、築地市場豊洲移転反対や中止なども書いていた。わたしが要望書を出した翌日、移転が11月ごろに決まっていたが一度立ち止まって考えるということで、中止された。その後、実は盛り土がなかったり、従来説明してきた土壌汚染対策がまったくやられていなかったなど次から次へと明らかになったので、これは移転を中止して市場をもう一回作るのかなと期待を抱かせた。ところがだんだん変わってきて、都議選の前に「豊洲は生かす、築地は守る」というわけのわからないことを言って、結果として豊洲移転になってしまったんですね。結局はそれまでの知事が言っていた政策に戻ってしまった。
オリンピックの点についても、会場問題で無駄な予算を使っているんじゃないかということ、決めた会場がどうなのかということについて、提言されて、カヌーの会場などいろいろ提言されて、予算の点についても大胆に切り込むようなことを言われていましたが結果としてはもとのさやにおさまっている。
最初を期待をしてたんですけれど、だんだんそれまでの知事とあまり変わらなくなったというのがわたしの印象です。
それから情報公開を徹底すると言いながら、なかなか豊洲は生かす築地は守る・・・といった中身とか、そこの検討についてなかなか明らかにされなかったし、最近のカジノの調査等についてもあまり明らかに都民の前にしていないですね。だから情報公開っていうのは自分の都合の悪いことも情報公開するのが本当の情報公開制度であって、情報公開を自分の問題になるとしないというのは問題。
今の評価としては今までの知事さんとそうかわらないんじゃないかなと思っている。
都政の財政問題はわたしも大変危機感を持っています。小池さんが中小企業の休業要請をした業者に対する協力金とかいろんな支援金を出したことはいい措置とは思うけれども、その結果基金がだいぶなくなってきている。そのあとこれから第二波第三波来る可能性がありますから、その予算、基金をどう捻出するかっていうことは、きわめて重要な課題だと認識している。税収減も考えると予算の振り替えを大胆に考えなければならない。
一番予算を食っているのは予算と箱もの建設。それらを一時ストップしても都民の生活が困るということはないので、そういう建設を一時中断して必要なところにお金をまわす予算の組み換えを大胆にやらねばならないのではないかと思っている。
2016年のからみで、今後野党共闘候補が出てくる可能性はあるけれど、前回は断念したが今回はどういう候補が出てきても降りるつもりはありません。
★フリーランス タナカ
2016年のことをもう一度伺う。「苦渋の決断」とおっしゃったがその経緯を選対の方々から詳細から伺っている。今回もあのとき強引に宇都宮さんが降りるように強引に言ってきた政党が、人気ある人が出てきて降りてと頼みに来た場合、どうするか。
★★宇都宮 何回も言っていますが、もう降りろという要請は受けません。
★フリーランス タナカ
山本太郎さんとは政策で似通ったところがあり意見交換をしたと聞いている。山本太郎さんとの連携はどうしますか?
★★宇都宮 先ほども言いましたように、彼も個人でもあるけどれいわの党首でもある。政党に対しては今のところいっさい接触していないし、協力要請も今のところしていない。山本太郎さんも同じ。
★フリーランス タナカ
山本太郎さんが立っても降りないか?
★★宇都宮 そうです。降りません。野党共闘ができても降りません。
★フリー クミチャンネル
宇都宮さんの選挙の以前のパンフレットで、都政の都税の使い道9割以上は福祉に向いていなかったということを見たことがあり大変驚いた。東京都都政というのは、伏魔殿といわれ多くの事業者が税金からの収入をあてにしてぶら下がっている。宇都宮さんの手腕につきましては、NHKのプロフェッショナルなどで見させていただいているが、利権に対して恐ろしい部分もあると思うのですが、そこを切って福祉の方に回していくというというのは、建前は民主主義であり独裁者ではないという立場で、知事が英断、行動に移していくという部分について、具体的な策と自信はあるか?
★★宇都宮 自信っていうのは・・・あれですけど、今わたしが話した政策をやるとなると、そういう予算の組み換えをやらないといけないですね。それでそういう福祉とか都民の生活やくらしに予算をこれまで以上にシフトするというのは。今はチャンスであると思っている。コロナ感染症の拡大は人を選ばない。あらゆる都民におそいかかってきているので、その中で先ほど話した都民ひとりひとりの雇用を守る。営業を守る。住まいを守る。生活を守る。命を守る。そういうことに重点的に予算をつぎ込むことは都民からも支持を得られると思うし、緊急性という意味では理解を得られるんじゃないかと思う。
平時だと非常にそれ以上に抵抗はあると思いますが、今はそういう面での組み換えをやりやすくする状況はできてるんじゃないかと思っている。
国の政策もそうだと思う。
国の予算の使い方とか、先ほどこの間の保健所や病院統廃合など福祉予算がものすごく少ない日本だが、これを機に国の在り方、社会の在り方が問い直されなきゃいけない。
災いコロナ禍転じて自治体や国のありかたも変わらなければいけない。
国のほうからは「新しい日常で国民の生活を変えろ」といっているが、変わらなきゃいけないのはあんたら・・・国のほうだろうと、わたしは思っています。
★ふぇみん フリーランス イワサキ
前回二回は突然の選挙。今回は四年ぶり選挙。都知事選挙という興味が社会的に薄い気がする。選挙の投票率もかかってると思うので、選挙のときだけ盛り上がるのではなく、間になにをしてきたかというのをちゃんと見てこなければと思っている。宇都宮さんはこの四年間都議会の傍聴など都政にかかわってこられたと思うが、具体的にどのようなことをされたか、その四年間に現都政に対して評価などお聞きしたい。
それどころじゃないという雰囲気になっているが都民に対して、今回の選挙に関心をもってもらうためのメッセージをください。
★★宇都宮 四年間には都議会傍聴は欠かさなかった。都政に関するいろいろ勉強はしてきた。お隣の韓国のソウル市でいろんな素晴らしい改革がやられてきたので、その調査に行ってきた。ソウル市はご存じの方もあるかと思いますが、小中学校の給食は完全のすべての児童、所得制限なしに無償化されています。その食材もオーガニックの野菜です。それが使われて2021年までに高校まで完全無償化。今の市長は元弁護士。ソウル市の市立大学高校の半額化。ソウル市で働く非正規労働者を8000人近くを正規労働者に転換。
こういうソウル市の改革というのがわたしとしては見習うべきと思っております。
一番感動したのは、ソウル市内で母子家庭、母親とふたりの娘が生活苦のために心中事件が発生した。それでショックを受けたソウル市は、これまでは「福祉」は相談に来るのを待っただけだが、出前福祉制度をはじめた。各区の下にトン(さんずいにどう)という組織をおいて、ケースワーカーを3倍、看護師とチームで待つのではなく、生活こんきゅ地帯を回って、生活困窮者を見つけ出して福祉につなぐということをはじめた。
こういう取り組み東京都も学ぶべき。
先ほど紹介した「緑の風」にも書いたが、昨年クリスマス、都内江東区の集合住宅で男性二人の遺体発見される。72歳66歳の兄弟。兄の体重30キロ代、弟は20キロ代。電気ガス止まり、水道止まる寸前。ふたり無職の無年金無収入。この二人が江東区の福祉事務所に相談に行ったことがなかった。
この問題が発覚した時、江東区の生活保護福祉担当職員が江東区に手落ちがなかったとコメント。非常にこのコメントが今の行政の在り方を示していますね。自分たちが支援、命を守らなければいけない区の住民が亡くなったことについて、手を差し伸べられなかったことが残念だとか、そういう言葉が聞けるかと思ったらそうではなかった。
そういう人たち、孤独死の問題もあるが、誰の支援もなく亡くなっていくのが今の日本の行政。こういう冷たさで都民の命を守れない。今生活保護というのが日本では、利用者は10人いたら2~3人。生活保護は実は生活保護水準以下ならだれでも受ける権利がある。健康で文化的な生活を送れる憲法25条で守られているもの。生活保護について十分な教育も受けていず、周知もされず偏見バッシングも横行。それで困窮してもこういうことにたどり着かない人がいます。
今コロナ感染症で生活保護者がたくさん出ていると思うけれど、そういうのは堂々と権利だと。受け止められていない。
ソウル市は出前福祉制度をはじめて生活保護の捕捉率(生活保護を必要な人が受けられる率)同じくらいだったが、6割くらい上がった。福祉予算は上がったが、そういう取り組みをやられている現実がある。
よく日韓問題で慰安婦問題がどうとか、日韓1965年の協定を一方的に破棄とか守っていないとか、徴用工問題がとか問題にされることがあるが、隣の国で素晴らしい取り組みをされていることを知って、もっと学ぶべきことは学ぶべきと思っている。
ちょっと話がそれたがそういうような活動をして、都政の問題を考えてきたといういことです。
選挙で自粛とか休業とかになっていますけれど、やはりぜひ都民の皆さんには重大な選挙だと。皆さん方の生活。毎日の生活や雇用、営業、いのちや健康がかかった選挙です。投票所に足を運んでいただきたいと思います。
この前あった、静岡の補選は最低の投票率だったようですが、むしろこういう時だからこそ投票所に足を運んで投票率を上げる必要があるかと思います。これはそういう意味で投票率は日本の民主主義が問われることだと思います。
今回の政治や自治体の行政っていうのが、ひとりひとりの都民の生活に密着したものだということは、コロナの感染症の拡大で感じてるんじゃないかと思います。
その中で感じたことをぜひ一票として投票所に足を運んでやってほしいと思っています。
大変な時期だと思いますけど、投票率を上げましょう。
この一票で、都民の都政の在り方を変える力を持っていますので、そういう都民の皆さんの一票を大切に使っていただきたいと思っています。
★フリー イワハシ
静岡4区の補欠選挙。静岡出身で現地に見に行った。二日間。握手もできない。集会室内ではできない。スーパー前などで動員できない。野党統一候補の演説2か所で見たが聴衆がほとんどいなかった。全然選挙にならなかった。延期すべきだったと思うが安倍政権の判断で延期しなかった。自民党に有利だったからだと解釈している。都知事選挙においても、この状況で何ができるかという、緊急事態宣言も解除されたので集会もなにも思い切りやればいいと思う。でなければ基礎票持ってる現職にはなかなか勝てない。自ら規制をかける人が日本中でたくさんいるがそういった空気を換えていく選挙にしていただきたいと思う。静岡の選挙では報道がされなかった。地元でされている国政選挙、しかもコロナ禍初の選挙だったのに報道せず。夕方六時のフジテレビ系1分も1秒も選挙のことせず。これは官邸からの圧力があったか忖度あったとしか思えない。自粛と投票所の感染リスクの恐怖で報道せずの三点セットで34パーセントという低投票率になってしまった。マスコミの人たちには報じてほしい。自公が勝つための報道体制変えてほしい。
宇都宮さんは報道についてどう思うか。「真剣に取材しているので拍手などやめてほしい」といわれたが拍手するものも真剣に来た。市民都民を見下さないでほしい。都知事になったらどのような緊張感をもってマスコミと向き合うか?
★★宇都宮 選挙のやり方については、わたしを応援してくれている人たちと選対の準備をしてやり方を考えていく。こういうコロナの感染が拡大する中ですが、4月にあった韓国の国政選挙は投票率が66パーセント。工夫をすればそれだけ関心を広げることができる。仲間の皆さんと検討していきたい。
マスコミについては記者クラブ制度とかそういうのは日本だけがあると聞いている。そういう制度のあり方自体いろいろ問題があるかもしれない。一番マスコミが権力の監視が使命のところですから、都知事になればわたしも監視される立場になる。マスコミの役割は改めて重要。民主主義を支える仕事役割もマスコミが持っていると考えている。
★毎日新聞 ウチダ
色々公約で都立大学の授業料の話や、都営住宅の新規建設だとか、住民都民の方々の福祉を充実させていくということについて、もちろん予算が必要になると思う。一方で新型コロナの感染症拡大で都の財政は厳しい予想。
★★宇都宮 若干話したが、かなり予算をくっているのは箱モノや道路建設なので、それこそ本当に必要なものなのか見直しをする必要がある。予算の組み換えを大胆にする。他の自治体に比べて豊かとはいえ基金が枯渇しているという報道あるので厳しいとは思う。田都道府県に比べたらあるとは思うが。全体を組み替える必要があると思っている。
外環道、特定整備路線、優先整備路線はともかく住民からの反対もあるし見直す必要感じている。あとオリンピック延期予算も重要。感染拡大の専門家の見解を求めるという方法はある。最終的決定はIOCだが来年は無理だと早い段階で決定してもらえたら節約できるから早く結論出してもらえるように努める。病床の確保は選手村などの活用など無駄をなくす。基金があれば基金を切り崩すしかない。
★朝日新聞 オギハラ
新型コロナの影響の話あったが、コロナの影響でわかったこともあると思うがコロナだからこそ見えなくなった問題もあると思う。宇都宮さんの問題意識でそういう問題があれば。
★★宇都宮 カジノと都立病院の問題は重要争点と思っている。重視する課題、学校給食無償化や都立大学半額化、住宅建設など重要天課題は小池さんがこれまでやってきてないことじゃないかと思う。