【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

菅義偉新総理政治理念を追う『報道特集』2020.9.19 櫻井智志

2020-09-19 21:29:33 | マスコミ報道への私見
❶「何も変わっていないんだ」・・・同感です。
潰瘍性大腸炎が悪化ということで、総理を辞任。国民の同情を集めた安倍晋三氏。だが、フランス料理店で食事し、辞め際には防衛政策をぽつんと呟き、靖国神社には公式参拝。日本国民は騙されても、外国では明確に透けてみえ呆れているだろう。

❷「安倍さんが7年8か月もやっていたのだから、安倍政治をしっかり検証するべきです」「菅さんは安倍さんの後片付けをするのだから、#お気の毒内閣 です。」政治家だった田中真紀子さんの発言は的を射ている。

❸安倍政治の数々の政治汚染疑惑は、国会で疑惑追及されたものだけでも数知れない。その最側近の菅官房長官が総理になった。菅義偉氏個人は、秋田県の豊かな風土で育ち人柄も穏やかであろう。だが、上京し政治家として小此木彦三郎氏や梶山清六氏の薫陶を受けて、自民党の権力者への道を昇りつめていった。その過程で故郷の皆さんが知る菅氏人間像と異なる側面もあることは、不思議でもないことかも知れない。

❹金平キャスターが紹介された歴代の自民党総裁総理は橋本龍太郎氏など、沖縄県知事と交流し、沖縄の歴史や社会をまなんでいた。だが、安倍首相、菅官房長官・新首相は、沖縄県知事の翁長さんや玉城さんと会おうともしなかった。安倍政治の継承とは、安倍氏の沖縄政策にとどまらない。菅首相の安倍疑惑は解決済みなので一切調べない、加藤勝信新官房長官が一切の安倍疑惑を調べないと言明したことに明瞭にうかがわる。

❺後半特集「座間9人遺体“私は成果主義者”」
凶暴な殺人の背景に、日本社会の歪んで人格は破壊され人間性は疎外されていく氷山がうっすらと見えてくる。大学で今だ一方的に知識をネットで流せばよいという風潮がある。人と人がコミュニュケーションするとは人格と人格の全体的交通だ。ネット偏重は人を蝕む。

❻番組冒頭で、インタビューに気持ちよく応じた総裁選後の石破茂氏の言葉が印象的だった。「世の中ってこんなものでしょう」。石破氏は自民党一強独裁下のもとで4度もめげずに総裁選で闘い続けた。石破氏は今回の自民党総裁選でも勇気凛々と闘い続け、結果が出ても端然としていた。


(膳場貴子キャスターが番組の最後で宇内アナウンサーがきょうで番組最終日であることを紹介し、キャスター一同がねぎらった。宇内さんは入社してすぐに岸井アンカー時代の「news23」でも膳場さんと一緒でした)  宇内梨沙さん、おつかれさまでした(^-^)/