【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【色平哲郎氏のご紹介】 「在沖米軍基地の意味は、台湾海峡の安定のため」が第一の存在意義

2021-05-26 22:00:44 | 転載
五輪関係9万人超の行動、どう管理? 「失敗なら、無法地帯に」
https://bit.ly/3voxR9c
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「教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているものである」
Einstein
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「私は正規の教育を受けられなかった。学歴はゼロなんです。
だから、発明家として成功したのでしょう」
Edison

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日本においては軽武装の範囲でも積極的に防衛力を整備しようと思うと、賛成してくれるのは枢軸国の名誉回復などという、国連やサンフランシスコ講和の精神を否定する勢力が中心になってしまいます。
それでも、アメリカは仕方なしに相手にしていますが、、、

改憲か護憲かというのは、テクニカルな条文の問題として進めるにしても、とにかく日本サイドの「自主防衛を通じて台湾海峡の現状維持を」という勢力が、戦後世界を認めていないというパラドックスは、非常に困った問題です、、、

派生ですが、沖縄の問題があります。
基地反対派も、そして賛成派も、あるいは自主武装派もそうですが、沖縄を取り巻く安全保障環境の中で、日本サイドには「在沖米軍基地の意味は、台湾海峡の安定のため」が第一の存在意義だという認識が、ほとんどありません、、、

台湾海峡の最前線というのは、海峡の中心線ではありません。そうではなくて、金門(島)と馬祖(諸島)という小さな島々です。
金門は、厦門市のすぐ対岸、馬祖はそれより北東に位置し、いずれも福建省の本土から目と鼻の先です。

台湾は、この2つのエリアを、60年代までの壮絶な戦闘を通じて死守し、実効支配を確立しています。仮に、台湾海峡に波風が高くなるとしたら、この金門と馬祖は真っ先に動揺することでしょう。ですが、現時点ではその気配はありません。


https://i.mag2.jp/r?aid=a60ace059a520c
2021.05.26 by 冷泉彰彦『冷泉彰彦のプリンストン通信』


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フェデリーチが本書を書くきっかけとなったのは、1980 年代前半にナイジェリアで IMF 構造調整 プログラムの受け入れが引き起こした社会的混乱であった。彼女はこれを新たな本源的蓄積と、共有 財産および共同的な関係の最後の痕跡を破壊することをもくろむ社会的再生産の合理化をふくみ、そ れによって労働搾取が強化されると捉えた。そして、それは資本主義に普遍的な構造であると看破し た。本書はそうした問題意識にもとづいて、ヨーロッパ中世にさかのぼり、本源的蓄積のための資本 主義の移行期における資本と国家の剥奪と暴力、そして資本主義に適応するための労働者の身体の規 律化を取り上げた、、、

インディアンたちの慣習を魔術とし、魔女狩りやインディアンを規律化させるための手段としてキリ スト教化が正当化された。ここでも魔女狩りは共同体の紐帯を分断し、本源的蓄積に貢献するために 戦略として実施された。しかもフェデリーチは、この新世界での魔女狩りが、16 世紀後半にヨーロッ パに逆輸入された結果、ヨーロッパの魔女狩りが大規模化し、より残酷化したと分析している。さら に、この魔女狩りは今日においても、資本主義がまだ浸透していない地域や領域に進出する際に、形 を変えながら繰り返しおこなわれていると述べている。

本書の最大の貢献は、マルクスも見落とした本源的蓄積の過程における社会的再生産 の問題を指 摘したこと、フーコーの身体論をジェンダーの視点から読み解き、再構築した点にある。すなわち、 性の身体が再生産と労働の蓄積の手段として機能するよう強いられることで、資本主義はより合理的 に、より蓄積を実現することが可能となったのだ。だからこそ今日においてもなお、女性の価値は下 げられ、貶められ、周辺化され続けるのだ。


<書評>  シルヴィア・フェデリーチ(小田原琳・後藤あゆみ訳)
「キャリバンと魔女-資本主義に抗する女性の身体」以文社、2017 年
堀 芳枝(獨協大学外国語学部)


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(マルクスもフーコーもそれぞれの理由でそれを問題化できなかった/無視した)
「ジェンダーとは階級である」

資本主義の起源は魔女狩りだった!?

16、17世紀の欧米を席巻した魔女狩りによって迫害・処刑された女性たちとその身体こそ、〈資本主義〉が恐れ、強制的に統治しなければならなかった存在であり、シェイクスピアの戯曲『嵐(テンペスト)』に登場するキャリバンこそ、資本主義が生んだ植民地支配への象徴的な抵抗者だった……。

「家事労働に賃金を! 」のスローガンを掲げ、フェミニズム運動の中心的活動家のひとりであるシルヴィア・フェデリーチは膨大な歴史資料・民族誌の読解を通じて、マルクスの本源的蓄積、フーコーの身体論を批判的に検討。彼らが描ききれなかった魔女狩りから植民地支配、今日のグローバルな規模で実施されるIMF・世界銀行の構造調整プログラムによる搾取を、資本主義による女性への暴力と支配の歴史として、フェミニストの視点から書き換える意欲作。

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(書評より)これが、ほんとの「いわゆる本源的蓄積」だ!
リアル本屋で購入、読了。
(ポスト)マルクス主義フェミニズムの精華で、いまさら非関係者がレヴューしなくても、いろんなとこで本格的な書評はあるわけですが、Amazonにレヴューがないのも寂しいなとおもいまして。書名だけ見るとそういう本に見えないのかも、ともおもいまして。繰り返します「(ポスト)マルクス主義フェミニズムの精華」、「「魔女狩り」が「ほんとの「いわゆる本源的蓄積」だ」
(マルクスもフーコーもそれぞれの理由でそれを問題化できなかった/無視した)
私自身としては上野千鶴子「家父長制と資本制(1990)」ではよくわからなかったことが、この本(イタリア語で部分的に1982、英語で2004のようです)で、よおくわかりました。なぜ、フェミニズムは資本主義批判となるのか?です。ものすごく本質的な理由があるわけです。
「資本は、頭から爪先まで毛穴という毛穴から血と汚物をしたたらせながら生まれてくる」わけですが、そのまえには(そのためには)、オンナの胎を収奪する必要があった、というわけです。

追記:「かつて一度西欧で、こんなひどいことがあった」ではなく、「今も着々といたるところで、進行している」と、付け加えておきます。これもマルクス「いわゆる本源的蓄積」とパラレルな関係です。


シルヴィア・フェデリーチ「キャリバンと魔女」


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https://bit.ly/3oNTDAS

ミャンマーより、つれづれなるままに(Japanese diary from Myanmar)
昨日 5:01 ・
「うちの子は、小学校には通わせない」もしそう言う親がいたら、どう思うだろうか?子どもがかわいそう?親の身勝手?
ミャンマー全土では今、多くの親が頭を抱えている。我が子のために、学校に通わせるべきか、否か。
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昨日から、ミャンマー全土で公立学校に通う生徒たちの登録が始まった。
毎年この入学登録のためにたくさんの親子が学校を訪れるらしいのだが報道で見る限り、今年はどこも閑散としていたようだ。
私の友人も「息子は学校にはやらない」と決意の表情。
なるほど、『軍の奴隷教育には反対!』という意思表示だな、と早合点した私に、彼女は切実な顔でこういった。
「息子の命が心配なの」
えっ、いや、そんな大げさな。
軍政下の小学校に通ったところで、兵士にされて戦場に連れて行かれるわけじゃないんだし。そう思ったが、彼女の説明を聞いて、合点がいった。
「私の夫は、CDMに参加している公務員なの。 子どもが公立学校に通い始めたなら 『CDMをやめて職場に戻らないと、子どもを自宅に帰さないぞ』と人質にとられてしまうかもしれない」
あぁ、それは・・・ありえる。残念ながら。
軍はいつもそうなのだ。
ターゲットの人物だけではなく、その人の周囲の大切な人たちを使って、追い込んでいく。
今までそうやって、ターゲットの配偶者や子どもたち・・・まだ生後数ヶ月の赤ん坊までが、軍にさらわれていったのだ。
「でも、学校に通う登録をしなかったら、それはそれでブラックリストに載るかもしれない。だから・・・登録の名前だけ書いて、通わせないようにしようかと思っているの」
・・・これは、どこかで聞いた話だ。
(ここです https://www.facebook.com/JapaneseDiaryFromMyanmar/posts/130468339120793)
ミャンマー人が概して得意とする、その場しのぎの柔軟性。(褒めてます)
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心配はほかにもある。
ひとつは治安。最近、ヤンゴン市内ではどこかで爆発や銃撃が毎日のように起きている。
(ただしヤンゴン市内、といっても、ヤンゴンはかなり広大なので そこらへんでバンバン爆発しているわけではない)学校の周囲でも爆弾が爆発することもある。
新学期からの開校に反対する市民によるものか、そう見せかけたい軍によるものか、私にはよくわからない。
確実に言えるのは、学校でさえ安全ではないということ。
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さらにもうひとつの心配は、コロナだ。実はミャンマーは昨年も1年間、学校は閉校していた。
(つまり、公立学校の生徒たちはみんなすでに1年留年している)
これは医療体制が脆弱なミャンマーで、感染爆発を防ぐための政策でスーチーさんは「生徒みんながワクチンを打ったら再開します」と宣言。
ワクチンが開発されるや、日本とは比較にならないスピードで承認・輸入し、色々な「不要不急」をあざやかに後回しにして、今年1月には接種をスタートした。
えっ、もう?と、私たちもその速さに驚いたものだ。
6月までに、すべての子どもにコロナワクチンをうつ。そして、みんなが安心して学校を再開する。
そんなスーチー政権下のプランは、2月1日に終わった。
クーデター前は1日1?2万件あった検査数も、クーデター後は1日約1000件程度になり、最近はもはや公表もしなくなった。
友達は自嘲気味にこんなことを言っていた。
「隣の国でこれだけ流行っているんだから、ミャンマーにも絶対感染者はたくさんいるよ。でもね、軍は隠すよ」
軍が公立病院でワクチンを提供しているようだが、少なくとも私の周囲で打っている人は見たことがない。
さらに今月追加でワクチンが届いたというが、中国からの支援とあっては、市民たちが喜んで受けたがるとは思えない。
結局、コロナに関しては無策な状態で、学校は再開されようとしている。
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子どもたちは、もし学校に通わなければ、留年2年目になってしまう。もちろん、それはどうにかして避けたい。
冒頭の彼女も「なんとか学校に行かせてあげたい」と、学費の安い私立のインターナショナルスクールを探す。
夫はCDMで給与を受け取ることができず、家計は心もとない。
それでも「民主政権になるまでだから」と、その復活を心から信じ、子どもの命を守ろうと奮闘している。


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2021年5月26日(水)放送  2200から
グローバル企業にも負けない!? 世界で注目の働き方

【協同労働という働き方が、クローズアップ現代+】

「働くみんなでお金を出資して、事業を立ち上げ、みんなで経営方針を話し合っていく「協同労働」という働き方が注目されている。コロナ禍で職を失っていた若者は、協同労働で自分にあった職に出会い、労働意欲や将来への希望を手に入れた。世界では、タクシー運転手や、ホームクリーニング業の人々、フリー演奏家などさまざまな職種で協同労働を始める動きが起きている。「協同労働」は、コロナ禍で閉塞した社会を切り開く手がかりとなるのか? 可能性を探る」。

出演者
大高研道さん (明治大学 教授)
井上 裕貴 (アナウンサー)、保里 小百合 (アナウンサー)


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空は汚れている、衛生観念が低く公衆道徳に欠ける、という思い込みだけが

視標 「専制主義一辺倒」 貧弱な中国像  北京大学教員 馬場公彦

2、3年前の中国に関するメディアの話題と言えばニセモノの横行、微小粒子状物質「PM2・5」による大気汚染、中国人旅行客のマナーの悪さだった。
事後どうなったかの検証記事は乏しい。その結果、北京の空は汚れている、中国人は衛生観念が低く公衆道徳に欠ける、という思い込みだけが、多くの日本人の脳裏に沈殿している。

さらにニセモノについて言うと、確かに中国の出版業界も海賊版が後を絶たない実態に頭を痛めている。
だが、著作権侵害については6月1日から施行される著作権法第3次改正で賠償額が大幅に引き上げられることになり、法務担当者の期待を集めている。

この背景に自国オリジナルの知的財産を開発して保護し、積極的に海外展開を図ろうという国策がある。
これまでは外国の先進的成果を輸入することに主眼が置かれてきたが、知的財産権保護の国際ルールに合わせながら、いよいよ輸出戦略へとかじを切ろうとしているのである。
今年1月1日から施行された民法典においても「民事主体は法によって知財権を保有する」(第123条)とされている。

この民法典は中華人民共和国建国以来初めて施行されるもので、1260条からなる、現行の中国法最大の法典である。
中国民法典には独立した一編として生命権、肖像権、プライバシー権など9種の権利からなる人格権の条項が設けられ、高度情報通信社会における人身権と財産権を保障するための制度設計が施されている。

意外なことに民法典には、「社会主義」の字句は二つの条にしかない。
また、民事紛争を処理する際は法律、法律に規定がない場合は公序良俗に反しない習慣に従う(第10条)とされ、国策やイデオロギーは根拠として立てられていない。
確かに中国は三権分立ではないが、民法典には行政と民事の境界線が明確に引かれているのである。

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中国は絶対貧困層の撲滅を完遂したとしている。
これからは金持ちだけでなく国民全員が豊かになりたいし、獲得した幸福感を失いたくない。
誰もが私権を保護、保障してくれる法的うし後ろ盾を求めている。
民法典には民事空間において侵されることのない人格権と、民生を求める人々の願いが集約されている。

この民法典や改正著作権法の施行について、日本でも報道は極めて乏しい。かくして法治ではなく人治の国だから人民はイデオロギーに縛られて私権は厳しく制限されている、監視社会だからプライバシー保護には無頓着、という思い込みだけが更新されないまま継承されていく。

新型コロナウイルスの封じ込めについてもそうである。
「中国では人々は監視されて行動の自由がないから成功した」で済ませている。
防疫システムの中で実際に人々はどう行動したのか、消毒から感染地区の封鎖と支援、健康異常がないことを証明する携帯アプリの義務化、マスク着用、ワクチン接種、果てはゴミの分別回収に至る衛生管理の改善について、委細に見ようとはしない。

いま日本からみた中国の上空には「専制主義一辺倒」の厚い雲が覆っている。
その中国像は貧弱でモノトーンである。
そこに生きる人々の生活感覚とひどくずれてしまっている。
今求められるのは、視界をふさぐ厚い雲の下で営まれる人々の暮らし、その細部までを見つめるまなざしだ。

ばば・きみひこ 1958年長野県伊那市生まれ。
日本の出版社で35年間勤務した後、中国に渡り現職。
著書に「戦後日本人の中国像」など。

【信濃毎日新聞 2021年5月21日】


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Aya Tanabe
5月24日 23:22 ・
中国生活に必須の2つの健康コード。デパートなど人の集まる場所に行くときに出すコード(左)は、リスク地域に立ち入った履歴があると、派手な赤になります。先週受けたワクチンもいつの間にか一目で受けたことが分かるようになってる! 
公共交通機関を利用するときに出すコード(右)には、過去14日間に遠出をした記録がばっちり明記!
賛否両論ありますが、コロナに関しては完全にデジタル戦略の勝利だと思います。。

https://www.facebook.com/aya.tanabe.56/posts/3911093002343523


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自治:オートノミーの由来は、古代ギリシア語の、 α?τονομ?α, autonomia、、、
つまり英語で表現すると、 "one who gives oneself one's own law" という意味の言葉から由来する。
日本語に直訳すると、 「自分で自分に自身の法を与える者」


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