【2023 県議選】10選挙区で実戦確実 告示まで1カ月各党、動き活性化
任期満了に伴う県議選は11月2日の告示まで1カ月となった。告示2カ月前と比べ、新たに会津若松市、郡山市の両選挙区で選挙戦となる見通しで、全19選挙区(総定数58)のうち、10選挙区で実戦入りが確実な情勢だ。立候補予定者は2人増え、計71人となり、構図がほぼ固まってきた。県内各党は勢力拡大を目指し、臨戦態勢に入った。
30日現在の立候補予定者は【下記】の通り。総定数58に対し、現職53人、新人16人、元職2人が立候補表明や政党の公認を受けるなどして選挙の準備を進めている。実戦入りが見込まれる選挙区数は現時点で、前回2019年と同じ10選挙区となる可能性が高い。福島、会津若松、郡山、いわきの主要4市全てで選挙戦となるもよう。
10選挙区のうち、新たに実戦入りする見通しとなった会津若松市は定数4に対して現職4人、元職1人の計5人、郡山市は定数10に対して現職10人、新人1人の計11人がそれぞれ競う情勢となっている。
立候補予定者が最も多いいわき市は定数10に対し、現職10人、新人3人、元職1人の計14人が争う構図。大沼郡は2003(平成15)年以来20年ぶり、河沼郡は2011年以来12年ぶりに選挙戦になる見通し。いずれも1議席を巡り、現職と新人による一騎打ちとなる公算が大きい。
県議会最大会派の自民党は30日、県連の選対本部を設置した。18選挙区で現職29人、新人3人の計32人を公認、新人2人を推薦した。単独過半数の現有31議席からの上積みを狙い、今回初めて「重点選挙区」を設けた。現職引退に伴い新人を擁立した二本松市と南会津郡、現職のいない空白区の石川郡、無投票当選が続いてきた河沼郡と大沼郡の計5選挙区を重点とした。近く県選出国会議員、隣接区の県議らによる支援態勢を固める。
立憲民主党は12選挙区で現職8人と新人5人の計13人を公認した。立民、無所属の議員で構成する県議会第2会派「県民連合」としては、立候補する無所属の現職7人と新人3人を含む23人全員の当選を目指す。会派の現有18議席を上回ることで、標ぼうする「県政与党」としての存在感を高める考え。新人を擁立する選挙区を中心に、連合福島など支援団体との連携を強化する。立民県連は10月4日に選対会議を開く。
共産党は5選挙区で現職5人、新人1人を公認した。候補者がいない会津地方では会津若松市での新人擁立に向け、最終調整を進めている。
公明党県本部は福島市、郡山市、いわき市の3選挙区で現職4人全員の当選を目指す。党本部は激戦が予想されるいわき市を「超重点区」に位置付けた。
県議会に議席のない政党のうち、日本維新の会がいわき市に元職を立て、れいわ新選組はいわき市で新人1人を推薦した。国民民主党は都市部での新人擁立を検討している。この他、福島市や郡山市で諸派や無所属の新人が立候補を探る動きがある。
■各選挙区の立候補予定者
(30日現在、総定数58)
福島市(定数(8)―9)
西山 尚利58自現 (4)
佐藤 雅裕57自現 (3)
渡辺 哲也47自現 (1)
誉田 憲孝48自新
高橋 秀樹58立現 (4)
半沢 雄助37立新
宮本しづえ71共現 (3)
伊藤 達也52公現 (2)
大場 秀樹53無現 (2)
会津若松市(定数(4)―5)
佐藤 義憲48自現 (2)
佐藤 郁雄60自現 (1)
宮下 雅志68立現 (4)
渡部 優生62無現 (2)
水野さち子61無元 (2)
郡山市(定数(10)―11)
佐藤 憲保69自現 (7)
長尾トモ子75自現 (5)
山田平四郎70自現 (3)
山口 信雄57自現 (1)
鈴木 優樹39自現 (1)
佐藤 徹哉55自現 (1)
神山 悦子67共現 (6)
今井 久敏69公現 (4)
佐久間俊男68無現 (3)
椎根 健雄46無現 (3)
高橋 翔35諸新
いわき市(定数(10)―14)
青木 稔77自現 (9)
矢吹 貢一68自現 (3)
鈴木 智50自現 (3)
坂本竜太郎43自現 (2)
木村謙一郎48自新
古市 三久74立現 (4)
宮川絵美子77共現 (4)
吉田 英策64共現 (2)
安部 泰男66公現 (3)
真山 祐一42公現 (1)
西丸 武進78無現 (7)
鳥居 作弥49維元 (1)
安田 成一55無新
山口 洋太33無新
白河市・西白河郡(定数(3)―3)
満山 喜一71自現 (5)
渡辺 義信60自現 (5)
三村 博隆53立現 (2)
須賀川市・岩瀬郡(定数(3)―4)
渡辺 康平38自現 (1)
水野 透56自現 (1)
吉田 誠47立新
丸本由美子61共新
喜多方市・耶麻郡(定数(2)―2)
江花 圭司48自現 (1)
瓜生信一郎74立現 (9)
相馬市・相馬郡新地町(定数(1)―1)
荒 秀一72無現 (2)
二本松市(定数(2)―3)
高宮 光敏52自現 (2)
鈴木 雅之45立新
石井 信夫57無新
田村市・田村郡(定数(2)―2)
先崎 温容49自現 (3)
三瓶 正栄62立現 (2)
南相馬市・相馬郡飯舘村(定数(2)―2)
太田 光秋55自現 (6)
高野 光二71立現 (3)
伊達市・伊達郡(定数(3)―3)
佐々木 彰58自現 (2)
亀岡 義尚60立現 (5)
大橋 沙織32共現 (1)
本宮市・安達郡(定数(1)―1)
佐藤 政隆69自現 (4)
南会津郡(定数(1)―2)
渡部 英明56無新
大桃 英樹48無新
河沼郡(定数(1)―2)
小林 昭一71自現 (3)
猪俣 明伸39立新
大沼郡(定数(1)―2)
山内 長62自現 (1)
加藤志津佳45立新
東白川郡(定数(1)―1)
宮川 政夫64自現 (2)
石川郡(定数(1)―2)
武田 務42自新
山田真太郎40無新
双葉郡(定数(2)―2)
佐々木恵寿65自現 (1)
橋本 徹47無現 (2)
※敬称略。掲載順は県議会の議席の多い政党順、期数順。氏名の右は年齢、政党、現・新・元、期数。自は自民、立は立憲民主、共は共産、公は公明、維は日本維新の会、各政党の公認。諸は諸派、無は無所属。 は選挙戦となる見込みの選挙区
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任期満了に伴う県議選は11月2日の告示まで1カ月となった。告示2カ月前と比べ、新たに会津若松市、郡山市の両選挙区で選挙戦となる見通しで、全19選挙区(総定数58)のうち、10選挙区で実戦入りが確実な情勢だ。立候補予定者は2人増え、計71人となり、構図がほぼ固まってきた。県内各党は勢力拡大を目指し、臨戦態勢に入った。
30日現在の立候補予定者は【下記】の通り。総定数58に対し、現職53人、新人16人、元職2人が立候補表明や政党の公認を受けるなどして選挙の準備を進めている。実戦入りが見込まれる選挙区数は現時点で、前回2019年と同じ10選挙区となる可能性が高い。福島、会津若松、郡山、いわきの主要4市全てで選挙戦となるもよう。
10選挙区のうち、新たに実戦入りする見通しとなった会津若松市は定数4に対して現職4人、元職1人の計5人、郡山市は定数10に対して現職10人、新人1人の計11人がそれぞれ競う情勢となっている。
立候補予定者が最も多いいわき市は定数10に対し、現職10人、新人3人、元職1人の計14人が争う構図。大沼郡は2003(平成15)年以来20年ぶり、河沼郡は2011年以来12年ぶりに選挙戦になる見通し。いずれも1議席を巡り、現職と新人による一騎打ちとなる公算が大きい。
県議会最大会派の自民党は30日、県連の選対本部を設置した。18選挙区で現職29人、新人3人の計32人を公認、新人2人を推薦した。単独過半数の現有31議席からの上積みを狙い、今回初めて「重点選挙区」を設けた。現職引退に伴い新人を擁立した二本松市と南会津郡、現職のいない空白区の石川郡、無投票当選が続いてきた河沼郡と大沼郡の計5選挙区を重点とした。近く県選出国会議員、隣接区の県議らによる支援態勢を固める。
立憲民主党は12選挙区で現職8人と新人5人の計13人を公認した。立民、無所属の議員で構成する県議会第2会派「県民連合」としては、立候補する無所属の現職7人と新人3人を含む23人全員の当選を目指す。会派の現有18議席を上回ることで、標ぼうする「県政与党」としての存在感を高める考え。新人を擁立する選挙区を中心に、連合福島など支援団体との連携を強化する。立民県連は10月4日に選対会議を開く。
共産党は5選挙区で現職5人、新人1人を公認した。候補者がいない会津地方では会津若松市での新人擁立に向け、最終調整を進めている。
公明党県本部は福島市、郡山市、いわき市の3選挙区で現職4人全員の当選を目指す。党本部は激戦が予想されるいわき市を「超重点区」に位置付けた。
県議会に議席のない政党のうち、日本維新の会がいわき市に元職を立て、れいわ新選組はいわき市で新人1人を推薦した。国民民主党は都市部での新人擁立を検討している。この他、福島市や郡山市で諸派や無所属の新人が立候補を探る動きがある。
■各選挙区の立候補予定者
(30日現在、総定数58)
福島市(定数(8)―9)
西山 尚利58自現 (4)
佐藤 雅裕57自現 (3)
渡辺 哲也47自現 (1)
誉田 憲孝48自新
高橋 秀樹58立現 (4)
半沢 雄助37立新
宮本しづえ71共現 (3)
伊藤 達也52公現 (2)
大場 秀樹53無現 (2)
会津若松市(定数(4)―5)
佐藤 義憲48自現 (2)
佐藤 郁雄60自現 (1)
宮下 雅志68立現 (4)
渡部 優生62無現 (2)
水野さち子61無元 (2)
郡山市(定数(10)―11)
佐藤 憲保69自現 (7)
長尾トモ子75自現 (5)
山田平四郎70自現 (3)
山口 信雄57自現 (1)
鈴木 優樹39自現 (1)
佐藤 徹哉55自現 (1)
神山 悦子67共現 (6)
今井 久敏69公現 (4)
佐久間俊男68無現 (3)
椎根 健雄46無現 (3)
高橋 翔35諸新
いわき市(定数(10)―14)
青木 稔77自現 (9)
矢吹 貢一68自現 (3)
鈴木 智50自現 (3)
坂本竜太郎43自現 (2)
木村謙一郎48自新
古市 三久74立現 (4)
宮川絵美子77共現 (4)
吉田 英策64共現 (2)
安部 泰男66公現 (3)
真山 祐一42公現 (1)
西丸 武進78無現 (7)
鳥居 作弥49維元 (1)
安田 成一55無新
山口 洋太33無新
白河市・西白河郡(定数(3)―3)
満山 喜一71自現 (5)
渡辺 義信60自現 (5)
三村 博隆53立現 (2)
須賀川市・岩瀬郡(定数(3)―4)
渡辺 康平38自現 (1)
水野 透56自現 (1)
吉田 誠47立新
丸本由美子61共新
喜多方市・耶麻郡(定数(2)―2)
江花 圭司48自現 (1)
瓜生信一郎74立現 (9)
相馬市・相馬郡新地町(定数(1)―1)
荒 秀一72無現 (2)
二本松市(定数(2)―3)
高宮 光敏52自現 (2)
鈴木 雅之45立新
石井 信夫57無新
田村市・田村郡(定数(2)―2)
先崎 温容49自現 (3)
三瓶 正栄62立現 (2)
南相馬市・相馬郡飯舘村(定数(2)―2)
太田 光秋55自現 (6)
高野 光二71立現 (3)
伊達市・伊達郡(定数(3)―3)
佐々木 彰58自現 (2)
亀岡 義尚60立現 (5)
大橋 沙織32共現 (1)
本宮市・安達郡(定数(1)―1)
佐藤 政隆69自現 (4)
南会津郡(定数(1)―2)
渡部 英明56無新
大桃 英樹48無新
河沼郡(定数(1)―2)
小林 昭一71自現 (3)
猪俣 明伸39立新
大沼郡(定数(1)―2)
山内 長62自現 (1)
加藤志津佳45立新
東白川郡(定数(1)―1)
宮川 政夫64自現 (2)
石川郡(定数(1)―2)
武田 務42自新
山田真太郎40無新
双葉郡(定数(2)―2)
佐々木恵寿65自現 (1)
橋本 徹47無現 (2)
※敬称略。掲載順は県議会の議席の多い政党順、期数順。氏名の右は年齢、政党、現・新・元、期数。自は自民、立は立憲民主、共は共産、公は公明、維は日本維新の会、各政党の公認。諸は諸派、無は無所属。 は選挙戦となる見込みの選挙区
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