【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

安倍首相演説 「不戦の誓い」「寛容の心と和解の力」「日米の固い同盟で世界平和に貢献を」に思う

2016-12-28 20:11:50 | 政治・文化・社会評論
安倍首相の演説 「不戦の誓い」「寛容の心と和解の力」「日米の固い同盟で世界平和に貢献」             

               櫻井 智志


 「不戦の誓い」とは、美しい言葉です。

それでは、国民の多くの反対の数十万人が何度も何度も国会前で、全国各地で反対の意思表明に蹶起した声を聴く耳も持たず、国会で野党だまし討ち強行採決した「平和安全法案」という名の『戦争法案』とは、何なんだったのでしょうか?

大学や企業での軍事研究費を、六億から百十億への十八倍に急激に沸騰する熱湯のように増やし、福祉と教育への予算を大幅に減らしている内政とは、「不戦の誓い」というアメリカ国民の前で語った言葉に、安全どころか暗然とした気持ちを抱きます。



「寛容の心と和解の力」とは、世界的な思想的高みの見事な言葉です。

沖縄県で、米軍基地縮小、撤去、海外移転をかかげて、沖縄県知事選、衆院選、参院選、市長選など民意は圧倒的に安倍政権と乖離していのす。それでも政府が任命した最高裁判事など相次ぐ司法権を逸脱して、行政トップに迎合した地裁や最高裁の判決を援軍として、豊かな沖縄の不可逆的な自然破壊をすすめる基地建設を続行しています。平和文化に貢献して衆目一致する平和運動家山城博治さんを二カ月以上も不当な勾留により、悪性リンパ腫と闘う病状を意図的に悪化させる劣悪な環境で真冬に靴下もはかせないとは・・・まさに治安維持法や特高警察の戦前の時代と見まごうような事態です。どこに寛容や和解の力などがあるのでしょうか。


「日米の固い同盟で世界平和に貢献」ならば世界も平和になる、のでしょうか。

固い同盟とは、米軍兵士が日本国沖縄県民の女性を強姦し殺戮するような数十年にわたる不埒な犯罪に、何も言えない同盟です。米軍の飛行機が沖縄国際大学に落下墜落しても、オスプレイが住宅密集地の沿岸に墜落大破しても日本人関係部署は一切調査も立ち入りも、固く禁じられた、従属とドレイの同盟にすぎません。

外国メディアの反応を、NHKテレビ七時のニュースは伝えました。その中にこんな公式発言がありました。

「巧みなショーにすぎません」。           

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