狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

ツーマンの通う駅 二題

2017年09月16日 11時53分02秒 | 国鉄・JR 東北

長々続けてきた岩手遠征記も終章を迎える。
昔から駅撮りが好きなのは、其処が列車と生活者の接点であるからに他ならず、
さまざまなドラマを見られるからだと思う。
しかしながら、無人駅や自動改札が横行し列車と生活者の接点に距離が感じられるようになった昨今。
地方の鉄道もワンマン導入で電関人がこれまで見てきた鉄道と人間の距離感とは違った関係となった。
そんな中で、未だツーマンで走る鉄道には「昭和」の温かみが感じられる。



雷鳴と共に突然の驟雨となった侍浜。
やや遅れて到着した443Dからは足早に数人の乗客が下車。
駅名とは裏腹に小高い山の中の駅周辺には新築の住宅が多く
おそらく震災後移住してきたのではないかと推測する。
雨の中、ホームで乗降確認をし短く笛を吹いた後乗務員扉から身を乗り出して扉扱い。
真新しい駅改札口にはスイカ受信機はあるものの、車掌の一連の動作が公共交通の安心感を醸す。



翌朝、上り一番列車を陸中八木駅で迎えた。
津波により全てが新たになった駅に老いた重たげな躯体を揺らしながらヨンマル三両編成が入線。
八戸の街まで出る人々が車内に消え、



弧を描くホームの安全を見渡しながら発車の合図のホイッスル。
明けやらない八木のまちの一日が始まる。

これにて一日と半分、ゆっくりと見てきた八戸線の撮影記を終える。

2017年6月25日、26日 上)侍浜駅443D、中)と下)陸中八木駅424D

コメント (4)
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