残暑の太陽は西に傾きかけてもなお暑く。
時折吹く涼やかな風に秋桜が揺れる。
その秋桜の波を蹴って下りのディーゼルカーが走り去る。
秋の気配を一層強く感じる瞬間。
2015年立秋 飯山線 上境~上桑名川 139D(トリミング有り)
彼の列車が通わなくなって1週間。
最後の数往復は地元での想い出づくり。
人道跨線橋からの流し撮りで見送る8008レ。
この日、隣で爺孫が一組列車に手を振り見送ると・・・
機関士も手を振り返す。
美しく想い出へと昇華されるひと時。
2015年8月19日 8008レ北斗星 東北本線 浦和~赤羽
午前中の只見線列車を押さえたのち、飯山線に移動する。
十日町界隈でポイントを物色してカメラをセット。
銀穂の波を揺らしながら秋色のディーゼルカーがやって来た。
2015年立秋 飯山線 土市~十日町 8141D おいこっと
米どころの魚沼の野に微かな秋の気配。
稲田はまだ青いけどゆっくりと近づく秋。
空高く、山は遠く。
桜の古木は葉に少し黄味を帯び、線路端のススキが穂を出す。
残暑厳しき中にも魚沼の季節は確実に移ろう。
2015年立秋 只見線 上条~越後須原 2423D
鉄道トンネルを新潟県側に抜けたすぐの六十里越只中の緑。
ちょっと秋探しのテーマから外れるが、豪雪の中遅れて出た新緑は濃緑になることなく
紅葉を迎えるんではなかろうかと。
それほど立秋過ぎのここの緑はまだまだ鮮やかである。
2015年立秋 只見線 只見~大白川 2423D