赤城颪が強くなりだす時季、
関東平野の一番端に掛かる鉄橋を
黒煙をうねらせながら蒸機列車が坂を駆けあがっていく。
2009年12月 渋川
年改まって直ぐの広島駅。
よそ行きの格好した家族連れ?がベンチで列車を待ち、
その横には、蒸機による長距離列車が往来した駅には必ずあったホームの洗面台。
「高崎」なんて行先を出してる115は、まだ関東から流れてきたばかりか?
1978年 正月 広島駅
秋深まる。
日は大きく傾いて、空気はひんやり。
だんだんとタキの編成も長くなり、
冬支度の時季。
赤く顔を染めるデカパン機に、
強く哀愁を感じた瞬間。
2011年 晩秋 東浦和